セガとColorful Paletteは、2026年10月3日に東京体育館にて、「プロジェクトセカイ Championship 2026 in プロセカ感謝祭」を開催した。ここでは、イベントの模様をレポートする。

「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(以下、「プロセカ」)のリズムゲームで腕を競う賞金付き公式大会となる本イベント。今回も「プロジェクトセカイ 6th Anniversary 感謝祭」との同時開催となり、オフラインでの実施となる(YouTubeでの同時配信も行われた)。MCは百花繚乱さん、アシスタントMCは鈴木みのりさん、実況はスポーツキャスターの河野海樹さん、解説はおなじみの社築さんが務めた。
今大会は久々の3人1組でのチーム戦となっており、オンライン予選を勝ち抜いた9組が参加。3チームで楽曲ごとにプレイする人を決め(1試合につき最低1人1回はプレイ)、4曲の合計スコアが1位のチームが勝ち抜き。残った3チームによる決勝が行われた。


また、今回は当日発表となる楽曲が多数用意されているが、曲の発表後、楽曲のプレイ動画をその場で一度だけ見て、見た後に誰がその楽曲をプレイできるかを決めることができるという新たなルールが追加された(※イベント進行の関係で決勝はあらかじめプレイ動画を見て決める形式に変更された模様)。
課題曲一覧
準決勝
●1曲目
初音天地開闢神話(MASTER)楽曲Lv.33
トンデモワンダーズ(APPEND)楽曲Lv.33
チルドレンレコード(APPEND)楽曲Lv.34
東京テディベア(APPEND)楽曲Lv.34
フュージョン(APPEND)楽曲Lv.34
プロトディスコ(APPEND)楽曲Lv.34
●2曲目
怪獣になりたい(MASTER)楽曲Lv.35
腐れ外道とチョコレゐト(MASTER)楽曲Lv.35
IMAWANOKIWA(APPEND)楽曲Lv.35
六兆年と一夜物語(APPEND)楽曲Lv.35
SAN値直葬(APPEND)楽曲Lv.36
生命性シンドロウム(APPEND)楽曲Lv.36
●3曲目
おぎゃりないざー(APPEND)楽曲Lv.37
ダイジョブですか?(APPEND)楽曲Lv.37
ネクラチューンサーカス(APPEND)楽曲Lv.37
初音狂奏曲第01番「彗惺」(APPEND)楽曲Lv.37
メモリア(APPEND)楽曲Lv.37
0.0000034(APPEND)楽曲Lv.37
●4曲目
???(書き下ろし楽曲高難易度アレンジ・当日発表)
???(書き下ろし楽曲高難易度アレンジ・当日発表)
???(書き下ろし楽曲高難易度アレンジ・当日発表)
決勝
???(書き下ろし楽曲高難易度アレンジ・当日発表)
???(書き下ろし楽曲高難易度アレンジ・当日発表)
???(新曲・当日発表)
???(新曲・当日発表)
準決勝Group A
・出場チーム
水怪迷(すかいめいず):temp選手、Tas123選手、Unknown選手
はかやい:かるりーる選手、kaya選手、Lodge選手
ひまだゎ~:たまご選手、だば~選手、ひゎ選手
プレイする各楽曲は鈴木さんが抽選箱から引く形式になっており、Group Aでは1曲目が「チルドレンレコード(APPEND)」、2曲目「怪獣になりたい」、3曲目が「おぎゃりないざー(APPEND)」に決定。
「チルドレンレコード(APPEND)」は8月7日に追加されたばかりの譜面。水怪迷はUnknown選手、はかやいはかるりーぬ選手、ひまだゎ~はひゎ選手が挑むことになった。初戦ということで緊張感も漂う中、初参戦となるひゎ選手がフルコンボを達成。ほかの選手も健闘して、僅差での展開となった。

2曲目の「怪獣になりたい(MASTER)」は、昨年の大会では決勝戦最後の楽曲としてAPPEND譜面をプレイし、初のLv.38楽曲として出場者を苦しめた楽曲。今回はMASTER譜面でのプレイとなるが、それでも実況・解説の二人からは怪獣レベルと評されるほど、実力が問われる譜面となっている。水怪迷はtemp選手、はかやいはLodge選手、ひまだゎ~はたまご選手がチャレンジし、昨年に引き続き出場のtemp選手がなんとオールパーフェクト(AP)を達成。Lodge選手、たまご選手は少し離されたものの、同得点で続いた。

3曲目は「おぎゃりないざー(APPEND)」。プロセカULTIMATEの採用楽曲であり、昨年の個人戦でも採用されているLv.37の高難度楽曲となっている。水怪迷はTas123選手、はかやいはkaya選手、ひまだゎ~はだば~選手がプレイすることになり、こちらも初参戦となっただば~選手が地力を見せるとの事前コメントの通り、見事フルコンボを達成。ほかの2選手も食らいつき、勝負は4曲目へと移っていく。

そしてGroup A 4曲目の課題曲として発表されたのは「レグルス(REMIX)」。ゆうゆさんによる楽曲となるが、リミックスをかねこちはるさんが手掛けている。ここで、今回の大会で発表となる書き下ろし楽曲高難易度アレンジは、全て有名コンポーザーによるリミックス楽曲になることが明らかになった。

肝心の「レグルス(REMIX)」だが、楽曲Lv.35のAPPEND譜面でのプレイとなる。実際にプレイ動画を見た上で、水怪迷はtemp選手、はかやいはkaya選手、ひまだゎ~はだば~選手が挑戦。譜面制作者によると五本指配置、拘束鍵盤がポイントとのことだったが、実際のプレイではkaya選手、だば~選手がフルコンボを達成。全4曲を終えて、2曲でフルコンボを達成しただば~選手の活躍もあり、ひまだゎ~が決勝へと駒を進める結果となった。

準決勝Group B
・出場チーム
伽藍堂:ななせ選手、きら選手、Mu2llc選手
思想:T選手、水銀大塚選手、ykt選手
大三元:REN選手、かるぼ選手、かん選手
Group Bでプレイする楽曲は1曲目が「初音天地開闢神話(MASTER)」、2曲目が「IMAWANOKIWA(APPEND)」、3曲目が「初音狂奏曲第01番「彗惺」(APPEND)」に。
1曲目の「初音天地開闢神話(MASTER)」は3分3秒と、「プロセカ」において最長クラスのプレイ時間の長い楽曲となっている。解説の社さんからは曲中に潜む小さなノーツの存在が言及される中、伽藍堂はMu2llc選手、思想はT選手、大三元はかん選手がチャレンジ。やはり準決勝にまで勝ち進んでいる実力者たちということもあり、T選手がオールパーフェクト、Mu2llc選手がフルコンボを達成。3チーム共にポイントでも僅差となった。

続く「IMAWANOKIWA(APPEND)」は、昨年の大会で初出となり、初見で3人がフルコンボを達成したものの、微ズレがやっかいな難曲となっている。伽藍堂はきら選手、思想は水銀大塚選手、大三元はREN選手がプレイし、結果的にはきら選手、REN選手がフルコンボを達成。REN選手、きら選手、水銀大塚選手の順に3人が1ポイント差ずつに密集する結果となった。

「初音狂奏曲第01番「彗惺」(APPEND)」は物量譜面として最難関に位置する楽曲ということで、いかにどうさばくかが大事になってくるという。伽藍堂はななせ選手、思想はykt選手、大三元はかるぼ選手が挑み、なんとかるぼ選手がフルコンボを達成。ほかの2選手を突き放し、大三元チームが一気に優位となった。

そして4曲目の課題曲として発表されたのが、「キラー(REMIX)」。元は夏代孝明さんの楽曲だが、リミックスのコンポーザーはcosMo@暴走Pさんが手掛けるということで、会場からは発表時点で阿鼻叫喚の声が。やりごたえを感じてもらうためにかなりアップテンポにリミックスをしたとの本人からのコメントの通り、300BPMで畳み掛けるLv35のAPPEND譜面でのプレイとなった。

伽藍堂はきら選手、思想はykt選手、大三元はREN選手がチャレンジすると、なんとykt選手が初見フルコンボを達成。REN選手も僅差で食らいつき、3曲目のリードを守りきった大三元が決勝に進出した。

準決勝Group C
・出場チーム
Chrysoberyl(クリソベリル):リリィ選手、Eff選手、ろめいん選手
挑戦者(チャレンジャー):アオりんご選手、えすと選手、紙引き選手
ドパるんちゅ:れ選手、カイ選手、Koma.選手
1曲目が「東京テディベア(APPEND)」、2曲目「腐れ外道とチョコレゐト(MASTER)」、3曲目が「メモリア(APPEND)」で実施されたGroup A。
過去に「プロジェクトセカイ World Championship 2024 Spring powered by ヴァイスシュヴァルツ」でも決勝曲として採用された「東京テディベア(APPEND)」は、クセのある配置が多く、一度崩れると立て直しが難しい楽曲だという。Chrysoberylはろめいん選手、挑戦者はアオりんご選手、ドパるんちゅはKoma.選手が挑むと、koma.選手がオールパーフェクトを達成し、10ポイント前後でほか2チームが続く展開に。

2曲目の「腐れ外道とチョコレゐト(MASTER)」も「プロジェクトセカイ Championship 2022 Autumn」の決勝曲だった楽曲で、小粒なノーツや方向指定フリックが多い、嫌らしくてトリッキーな譜面になっているという。Chrysoberylからリリィ選手、挑戦者からえすと選手、ドパるんちゅかられ選手がプレイし、ミラーをかけるという戦術で臨んだれ選手が1曲目のkoma.選手に続くかたちでオールパーフェクトを達成。差を広げる結果となった。

そして3曲目にチョイスされた「メモリア(APPEND)」は、Lv37.楽曲の中では比較的落ち着いた、総合的に楽しめる譜面ということだが、あくまでもLv37の中で、という点を強調。Chrysoberylは2曲続けてのリリィ選手が選出されたほか、挑戦者は紙引き選手、ドパるんちゅはカイ選手が挑んだ。カイ選手が終盤までフルコンボで粘るさすがのプレイを見せるが、ほかの選手も粘りを見せて接戦に。結果として、わずか3ポイント差で紙引き選手を上回ったカイ選手がトップになった。

そして、4曲目の課題曲は「RAD DOGS(REMIX)」。八王子Pさんによる楽曲を、黒沢ダイスケさんがコンポーザーとしてギターを中心としたロックアレンジにアレンジしている楽曲だ。譜面制作者からのコメントでは、片手トリルとリズムキープがキーワードになるそう。

最後の楽曲に挑んだのは、ChrysoberylからEff選手、挑戦者からアオりんご選手、ドパるんちゅかられ選手。れ選手が終盤までパーフェクトの圧巻プレイを見せた一方で、ほかの2選手も序盤の失敗からなんとか立て直す。しかしながら一曲を通して抜群の安定感を見せた前回王者のれ選手が勝利し、全4曲でトップになったドパるんちゅが勝ち抜けとなった。

決勝戦
・出場チーム
ひまだゎ~:たまご選手、だば~選手、ひゎ選手
大三元:REN選手、かるぼ選手、かん選手
ドパるんちゅ:れ選手、カイ選手、Koma.選手
白熱の試合が繰り広げられた結果、予定していた時間を大幅にずれこむことになった本大会。決勝戦の4曲は事前にメンバーを決定し、楽曲が発表されるとすぐにプレイへと移るかたちになった。
1曲目の楽曲として発表されたのはr-906さんの「プシ(APPEND)/Lv.34」。4本指鍵盤、微縦連というキーワードと同時に、歌詞にある“私の右手に触れないで”にフィーチャーした仕掛けのある譜面も特徴的だ。ひまだゎ~はだば~選手、大三元はかるぼ選手、ドパるんちゅはカイ選手が挑み、カイ選手、だば~選手がフルコンボを達成。GREAT1つ分の差で昨年準優勝のカイ選手が上回った。


2曲目は「Glory Steady Go!(REMIX)(APPEND)/Lv.36」。キノシタさんの楽曲を、t+pazoliteさんがアレンジした楽曲となっている。多彩な配置が飛んでくる体力、対応力が問われる楽曲で、最後にはとてつもないラッシュが待ち受ける譜面とのこと。こちらはひまだゎ~からひゎ選手、大三元からかん選手、ドパるんちゅかられ選手が挑戦し、なんとれ選手が初見ながらGREAT1のみのフルコンボを達成。ほかの2チームを大きく突き放し、一気に優位に立った。


そして3曲目の楽曲として発表されたのが「化けの花(REMIX)(APPEND)/Lv.36」。なきそさんが手掛けた楽曲をかめりあさんがリミックスしており、“幽霊の 正体見たり 化け憑椿”という言葉とともに戦々慄々たるコメントが寄せられる。実際の楽曲も速度変化、認識・視認難というキーワードの通り、かなり意地悪な譜面になっており、挑戦したひまだゎ~のたまご選手、大三元のREN選手、ドパるんちゅのKoma.選手はいずれも大苦戦。その中でもコンボを重ねたREN選手、Koma.選手の一騎打ちとなり、最終的にはkoma.選手がトップになった。


そして最後に発表されたのが、Xiさんによる新曲「ULTIM@TE☆BE∀M!!(APPEND)/Lv.38」。“魔法少女ミクの歌声にのせて、究極のビームを発射しました。対戦よろしくお願いします”というXiさんのコメント、そしてプロセカ譜面チーム全員からの挑戦状と銘打たれた楽曲は、まさに現状における最高難度のLv.38に違わぬ譜面に。ひまだゎ~からだば~選手、大三元からREN選手、ドパるんちゅかられ選手と今大会を賑わせた面々がチャレンジするも、あまりの楽曲の難しさにトップレベルの選手たちも苦戦。その中でもれ選手が勝ち切り、結果的に1曲も落とすことなくドパるんちゅが優勝を飾った。



度々ドパるんちゅのれ選手が口にしていた、優勝してもおかしくないほかの2人を優勝させたい、という言葉にも表れていたように、チーム戦ならではの各チームの絆が随所に見えた本大会。最後に優勝チームのドパるんちゅからいただいたコメントで本記事を締めくくろうと思う。
優勝チームからのコメント
――まずは優勝した今の気持ちをお聞かせください。
れ:新しい出場者や昔から出ている出場者の方々がどんどん実力や安定感を伸ばしているのに自分だけずっと停滞してしまっていたので、まだやれるんだぞ!という気持ちが大きくて本当に嬉しかったです。
カイ:メンバー強すぎてやばすぎ。
Koma.:今まで頑張って来た全てが報われて嬉しいです。
――今回はチーム戦ということでチーム結成の経緯があればお聞かせください。
れ:まずは安定感が高い+共通点がある人にお願いし、組んでもらいました。
カイ:まず、れちゃんねるに呼ばれて、そのあと初見に強いKomaちゃんねるを誘いました。
Koma.:チームリーダーのれさんが、「俺より初見プレイが上手い人間集めたら勝てる」みたいな感じで集まりました。
――個人戦とチーム戦の違いはどういったところにありますか?
れ:個人戦はミスっても自分だけが被害を喰らうのですが、チーム戦は仲間が居るので、仲間に迷惑をかけないようにというプレッシャーが出てきて更に緊張するようになってました、あとは個人戦は全ての曲の対策を進めないとダメだったのですが、チーム戦は担当する譜面を決めて負担を少なくする代わりに担当譜面の安定感を更にあげないとダメだったので結構違うと感じました。
カイ:個人戦と違って、チーム戦は自分がミスするとチームにも影響するので、プレッシャーが大きいです。
Koma.:プレッシャーです。個人戦は負けても自分しか悲しまない(応援されていたら別)ですが、チーム戦だと明確に悲しむ人が3人出ます。
――大会を通じてのハイライト(一番印象に残った場面)をお聞かせください。
れ:腐れ外道とチョコレゐトのAPですかね、担当する譜面を事前に立ててたのですが、自分が担当する譜面の中で一番難しい譜面が出てきて心配でしたけど、APを出すことが出来て安心感と喜びが混ざり合って感情が爆発しました。
カイ:レグルス(REMIX)が発表された時に出てきた「Rimix by かねこちはる」の文字が見えた瞬間が一番驚いたかも。かねこちはるさんがプロセカに来たという衝撃が本当に大きくて、多分一番印象に残ってる。
Koma.:上手いのに、大会ではあまり結果を残せていない選手が大きな成果を残してる場面が印象に残りました。(yktさんとか)
――今回は合計7曲が会場でお披露目となりましたが、プレイされていないものも含めて、印象的な楽曲はありますか?
れ:A. Glory steady Go!(t+pazolite Remix)ですね。元々t+pazolite様が居なければここまで音ゲーやってないと思っているので、好きな作曲者による好きな曲のRemixをプレイ出来て本当に嬉しかったです。
カイ:Glory Steady Go! t+pazoliteさんのREMIXが結構印象に残ってる。あの会場の音響であの曲を聴けたのが本当にうれしい。ドパるんちゅのドパるの部分。あとなんか目の前で1グレフルコンされてたのが本当に何が?すぎてやばい。あれは何?
Koma.:レグルス(REMIX)です。かねこちはるは、ヤバい。あとRAD DOGS(REMIX)です。黒沢ダイスケは、ヤバい。
――昨年Lv.38の「怪獣になりたい」が発表され、今年も新たなLv.38楽曲「ULTIM@TE☆BE∀M!!」が発表となりましたが、Lv.37以下と明確な違いを感じる点はありますか?
れ:明らかに一つ一つの配置が今までの譜面より一層難しい配置ばっかでした、金ノーツが沢山配置されていましたが、それでも明らかに37と明確な差があったと感じました。
カイ:38は、37の難所と呼べるような配置が飛んでくる回数が明らかに37と比べて多いから、そういう点が、38が38である理由だと感じている。特に今回の38があり得ない譜面してて、本当にどこにも休憩地帯がないし、全部が37の難所のような感じのくせに、最後にプロセカで一番むずい配置では?みたいなのが飛んでくるのが本当に人の心がなくて素晴らしいと思います。はぁ。
Koma.:見た目だけでも明らかにヤバい難所があります。怪獣になりたいの時は2箇所くらいヤバ難所があったんですけど、ULTIM@TE☆BE∀M!!は多分6箇所くらいあります。ヤバい。
――今後の「プロセカチャンピオンシップ」への意気込みをお聞かせください。
れ:次回は課題曲が一気に増えると思うので、そこら辺の対策を頑張るのと絶対に緊張負けしないという気持ちを忘れないように挑もうと思っております。
カイ:次も勝てたらいいね。
Koma.:プロジェクトセカイが存在する限りは、出場し続ける。
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