「my GAMECITY」がゲームとコミュニケーションが融合した“ゲームSNS”としてリニューアル―第1弾タイトル「100万人の三國志 Special」のサービスが3月15日より開始

プラットフォームそのものをゲームとして展開

まず最初に登壇したコーエーテクモゲームス代表取締役社長 襟川陽一氏は、同社がオンラインゲーム、携帯ゲーム、ソーシャルゲームを展開していくなかで「GAMECITY」は重要な位置づけを担ってきたという。そして、昨年βサービスを開始し、今回リニューアルを行う「my GAMECITY」は、「GAMECITY」が生まれ変わり、新しい方向性としてゲームとコミュニティ要素を融合した“ゲームSNS”を目指したいと述べた。

続いて登壇した同執行役員 藤田一巳氏が「my GAMECITY」のサービス内容を紹介。同氏によると、今回リニューアルされる「my GAMECITY」はプラットフォームとしての位置づけではあるが、プラットフォームそのもので自分の思いのままに街づくりをするソーシャルゲームとしての要素を持っているという。

自分だけの街で「信長の野望」や「アンジェリーク」など好きなIPを使用して、街づくりや自分の分身であるアバターの衣装をコスプレ感覚で着せ替えでき、それらを通して他のユーザーとの交流も楽しめるといった内容となっているとのことだ。

発表会では、ゲストとして登場した「my GAMECITY」のマスコットキャラクター「ニャブラハム・リンニャーン」も交え実際のプレイの様子を紹介。最初は質素な街並みとなっているが、毎日のプレイにより徐々に自分の街が形成されていく。そして、いろいろなユーザーが歩いているところに挨拶をして報酬を手に入れたり、このページから今後「my GAMECITY」内で展開されるソーシャルゲームに移動することも可能だ。

今回、「my GAMECITY」をリニューアルするにあたっては、いろんなコンテンツが入れるよう間口を広げており、例えば「my GAMECITY」内ゲームのアイテムがGREE、Mobageなどでサービス中のタイトルと連携するといった、ゲーム内のコンテンツが他のゲームと双方向に影響することも考えているとのことだ。

そして、「my GAMECITY」リニューアルに合わせ、電子マネー「GCコイン」のサービスも開始するという。こちらは、同社の展開するオンラインショッピング、オンラインゲーム、ソーシャルゲームのサービスに利用できるほか、今後はモジュール化し、多様なサービス展開も見据えており、「my GAMECITY」会員数は1,000万人を目指していきたいと述べていた。

「my GAMECITY」提供タイトル第1弾は「100万人の三國志 Special」

「my GAMECITY」では、先述の街づくりゲーム以外に、新規ソーシャルゲームタイトルをサイト内にて展開していくという。その第1弾タイトルとして明日3月15日より提供されるのが「100万人の三國志 Special」だ。

ディレクターを務めるコーエーテクモゲームス 松本秀氏によると、本作は、現在GREEにてサービス中の「100万人の三國志」のPCブラウザ版として提供されるもので、モバイル版の要素はそのままに操作性、画面などの最適化、新規要素の追加などが行われているという。

新要素として挙げられたのは、“武将の獲得と成長”および“武将の活用”だ。前者では、登用で好きな武将を探しだせる「探索」の追加、および1人の武将を重点的に成長させたり、全員をまんべんなく成長させたりと幅の広がった強化システムの追加が行われた。

また、育て上げた武将の特技とアイテムを駆使した駆け引きが楽しめる「ボス戦」や、10人編成の部隊で3タイプの対戦が行われる「合戦」が追加され、より武将の育成に力の入るゲームシステムとなっている。

こちらもプレイの流れを実際に紹介することとなり、ゲストとして歴史アイドルで知られる小日向えりさんが、自作したという諸葛亮孔明の衣装で登場した。

小日向さんは、歴史好きとして三國志の魅力を熱く語る一方、「無双」シリーズなどコーエーテクモゲームスの歴史系のタイトルもプレイしているようで、最近ではPS Vitaの「真・三國無双 NEXT」の背面タッチが爽快だと語っていた。

ゲームの内容について、合戦は10人の部隊を編成することとなり、ユーザーは武将を集めて自身の理想の部隊を編成する。そして、先述したとおり、3タイプ（猛将、知将、将軍）での対戦となり、2つ以上で勝利することが目的となる。サクサクとゲームが進むので、気軽に遊べるのが特徴と言えそうだ。また、武将は今後も追加されていくほか、女性武将も登場するという。

会員数1,000万人は「来年の桜の咲く頃に」

発表会の最後には再び藤田氏が登壇し、今夏までに「my GAMECITY」内に2タイトルを提供することを明らかにした。さらに、先日グループ会社となったばかりのガストのタイトルも含めて、グループの持つIPを積極的に投入していくとのことだ。

また、その後行われた質疑応答では、プラットフォームとしてサードパーティ参入への意欲、スマートフォン対応・グローバル展開の検討など、「my GAMECITY」における意気込みを露わにし、目標としている会員数1,000万人に向けても「できれば来年の桜の咲く頃に達成したい」と述べていた。