7月25日、ソウル三成洞グランドインターコンチネンタルホテルで、DAUMコミュニケーションとDeNA、スクウェア・エニックスは、共同記者発表会を実施し、「ファイナルファンタジー」のモバイルソーシャルゲーム版「ファイナルファンタジーエアボーンブリゲイド(FINAL FANTASY AIRBORN BRIGADE)」を「Daum Mobage」にて提供すると発表した。
「仲間のためにたたかう」というゲームの目的を掲げている「ファイナルファンタジーエアボーンブリゲイド」は、「ファイナルファンタジー」シリーズに登場するキャラクターと、DeNAが持っているソーシャルゲームの開発ノウハウを組み合わせて開発した作品だ。
自分が持っている非正仲間たちの飛空艇を合わせて「非遠征団」を結成し、古代幻獣に挑戦する内容となっており、日本を代表するロールプレイングゲームである「ファイナルファンタジー」に登場したモンスターや職業、アビリティなど、さまざまな要素を実装している。
「Daum Mobage」を通じ、韓国に正式サービスされているAndroidアプリゲーム「ファイナルファンタジーエアボーンブリゲイド」は、基本サービス無料で提供し、追加オプションを有料で購入するかたちでのサービスとなる。2012年1月に日本で配信が開始されて以来、4ヶ月で250万人以上のユーザーがゲームを登録して楽しむほどに高い人気を集めた作品であり、今回、初めて日本以外の地域である韓国でサービスがスタートする。
今回、韓国での「ファイナルファンタジーエアボーンブリゲイド」のサービスのために、DeNAの韓国支社であるDeNA Seoulが直接ゲームのローカライズに参加し、ゲームの完成度を高めたという。
スクウェア・エニックス 第1制作部 プロデューサーの間一郎氏は、「ファイナルファンタジーエアボーンブリゲイド」の韓国サービスについて、「携帯電話が普及しているからこそ、『ファイナルファンタジー』をより多くのユーザーにリリースしたかった」とし、「すでに韓国では、『ファイナルファンタジー』シリーズがコンソールゲームとして良い評価をいただいたいたので、スクウェア・エニックスとDeNA、DAUMコミュニケーションが、各社の長所を生かして韓国ユーザーに新しいゲーム体験を提供したい」と述べていた。
「Daum Mobage」は、下半期は「ファイナルファンタジーエアボーンブリゲイド」マーケティング戦略を集中する計画で、「Daum Mobage」は7月25日から 「ファイナルファンタジーエアボーンブリゲイド」の イベントを行った後、8月中旬に韓国で正式サービスを行っている。
ここからは、記者発表会の最後に行われた質疑応答の内容を紹介する。
質疑応答の回答者
- DAUMコミュニケーション ニューイニシアチブ ソン・ギョンワン部門長 (以下 ソン氏)
- スクウェア・エニックス 第1制作部 間一郎 プロデューサー(以下 間氏)
- DeNA Seoul スティーブン・ヤン代表(以下 ヤン氏)
――「ファイナルファンタジーエアボーンブリゲイド」のiOS版の発売は予定していますか?
間氏:現在、社内で検討中ではありますが、今のところは未定です。
――日本と違って、韓国のゲームタイトルの名前に「エアボーン」を挿入したことに理由はあるのでしょうか?また、「ブリゲイド」の意味についてもお聞かせください。
間氏:「ブリゲイド」は旅団という意味で、友人たちと集まってどこかに冒険するというイメージを表しています。「エアボーン」には工兵団という意味があり、ゲーム内に登場する飛空艇とのつながりから、タイトルに追加されました。
――ゲーム内の音楽は、既存の「ファイナルファンタジー」シリーズの楽曲も使用されているのでしょうか?
間氏:今まで「ファイナルファンタジー」シリーズで使われていたものとはまったく別のオリジナル楽曲が使用されています。
――韓国でサービスされる 「ファイナルファンタジーエアボーンブリゲイド」は、日本版とどのような点が違うのでしょうか?
間氏:過去に韓国語ローカライズ作業がされた「ファイナルファンタジーXIII」の経験を活かして、「ファイナルファンタジーエアボーンブリゲイド」のサービスも行なっていくので、ゲームの内容は日本のバージョンとは大きく変わらないと思います。
ヤン氏:韓国のプレイヤーたちは、6ヶ月間を想定して準備したコンテンツを、2週間で消費してしまうほどにコンテンツの消費速度が速いです。ゲーム運営チームとしては、その点を念頭に置いて、日本のサービスよりも多くの準備をしています。
ソン氏:韓国ユーザーのコンテンツ消費速度が速いという点については、準備を行なっています。多くのユーザーがコンテンツをより楽しめるよう、バランスの調整にも気を使っています。