2012年9月20日から23日までの4日間、千葉・幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2012」。TGSフォーラム2012 基調講演 第1部「日本ゲーム産業に今、必要なコト ~ゲームビジネス新時代の展望」の模様をお届けする。
本講演では、今年より一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)の会長に就任した鵜之澤 伸氏によって、これからゲーム業界が何を目指していくのかの考察が発表された。
ゲーム業界は、アーケードからはじまり、パソコンが人々の手に渡り、多彩なコンソール機が登場した。そして、ネットワークやモバイル端末が出現、ソーシャルの普及とともにクラウドの時代になろうとしている。
米Electronic Arts社は、Non-Digitalの売上が減少している反面、ゲーム配信事業であるDigitalが伸び、健全に成長している。一方、日本のゲーム業界に目を向けると、家庭用ゲーム機の指標は緩やかな右肩下がりになっているが、大手6社の業績は決して悪くないと指摘した。
これは、ゲームビジネスの形が変化し、フリートゥプレイやダウンロードコンテンツなど、販売店のデータを見ただけではわからない状況になっているためである。
2012年4月に任天堂が発売した3DS版「ファイアーエムブレム 覚醒」。3DSの国内ネット接続率が75%を超え、有料追加コンテンツダウンロード数が120万、有料追加コンテンツの売上が約3.8億円に達し、追加コンテンツに対するニーズの高さを指摘した。
2012年6月末にバンダイナムコゲームスがサービスを開始したPS3版「ガンダムバトルオペレーション」。ダウンロードコンテンツ販売数が125万に達し、8月末の累計売上が7億円を達成している。
本タイトルは、約3年前から開発を続けているが、ビジネスプランは、今年に入ってから決定。ソーシャルゲームでの経験をふまえ、フリートゥプレイにすることを決断。さらにソーシャルゲームを担当していた若い人を起用した。そこで生まれたのが、出撃エネルギーと呼ばれるプレイ権で、その販売実績を見て驚いたそうだ。
そして、パッケージを購入する層とは別の層がいることを実感し、間口を広げても制作費を回収できるという実例になったと語った。
2012年7月にセガがサービスを開始したPC・PS Vita・スマートフォン版「ファンタシースターオンライン2」。本タイトルもフリートゥプレイではあるが、武器や防具などゲームの本質部分には課金要素を入れておらず、ゲームを深く楽しむための要素で課金するモデルになっている。
これらのタイトルのようにゲーム業界がパッケージという切り口だけでは計りきれなくなった今、各メーカーがもっと数字を公開し、「元気な日本ゲーム産業」というメッセージを発信して行かなければならないと語った。
※画面は開発中のものです。
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