カプコンより発売中の「プラグマタ」。6月18日に行われた「『プラグマタ』大ヒット記念!父の日スペシャルイベント」の終了後、日本語版キャラクター声優を担当した田中美央さん(ヒュー役)、東山奈央さん(ディアナ役)にインタビューする機会をいただいた。

――お互いの演じる役の好きなところやお芝居の印象をお聞かせください。
田中さん:ディアナは天真爛漫な子供のような明るいお芝居のところもすごく僕は好きなのですが、物語が進めば進むほどにディアナ自身が抱えていた過去もあって、シリアスなお芝居に入っていくところがあり、そこの東山さんのお芝居も本当に素敵で大好きです。こんなに楽していていいのかなというくらい東山さんのお芝居に影響を受けて(芝居を)作ることができて、もう感謝しかないです。
東山さん:ヒューが最初は「子供がいるなんて大変だな」みたいに同僚に言ってたところから、ちっちゃい女の子(ディアナ)とたった2人きりで生活していかなきゃいけなくなっちゃってから、ヒューの温かみみたいなものが後半に進むに従ってすごく大きくなっていきました。この温かな変化をつけていらっしゃる田中さんのお芝居が本当にナチュラルで、その投げかけを聞いているとこちらがニヤけちゃうような優しくて嬉しい気持ちになるんです。ディアナ自身はアンドロイドなので受け取れているかは分からないのですが、彼女なりにキャッチしているものがあるんじゃないかなと思うので、私もヒューの田中さんのお芝居に引っ張っていただきました。
――収録は最初だけお二人で、その後は別々ということでしたが、収録したお互いのお芝居を聴きながらやられていたんですか?
田中さん:僕はできていました。監督に特別ですよ、と言われていた気がします(笑)。東山さんは最初の収録こそ1時間押したりはしてましたが、後半はどんどん東山さんのほうが早くなっていって、8割方聴けていました。
東山さん:聴けるシーンもあったんですけど、元々映像に入っている外国語の音声が息とかも細かく入っていて、それが臨場感、没入感を生んでくれている一方、自分の耳で聞き取るのが難しくて。なので、田中さんの音声も聞きながら、要所要所でミュートさせていただき、(息遣いの)音を拾っていかなきゃいけなかったりしたので、ハートの部分と技術的な面を両立させるのが結構難しい現場ではありました。でも、その細かにでも聴ける田中さんのお芝居にすごく引っ張っていただいていたと感じております。
――田中さん演じるヒューにとって、ディアナというアンドロイドという存在とのコミュニケーションは独特な部分もあると思いますが、演じてみていかがでしたか?
田中さん:アンドロイドとしてこう接する、人間としてこう接するというところは序盤の名前を呼び合うところが象徴的で、その瞬間にヒューの中でこの子は人間なんだなというスイッチが入ると思っています。なので、ディアナに意地悪しているというのが唯一あそこだけなんです。あのシーンがキーになっていると思っていますし、第三者がいなくて二人きりだったというところで自分自身を出しやすかったというのも大きいと思っています。
子供が苦手と言っているのも、子供そのものというよりも、自分は良い父親になれるかどうか、というところに自信がなかったという風に僕は解釈していました。シナリオを読めば読むほどよく書けているなという風に思っていました。
東山さん:今の田中さんの解釈、ヤバいですね(笑)。良い話が聴けました。
――東山さんが演じるディアナはアンドロイドではあるものの、幼い子供らしさが魅力だと思いますが、そのバランスの部分で意識した点はありますか?
東山さん:みなさんがアンドロイドの無機質な感じと少女の無邪気さを両方感じるという風に言ってくださって良かったなと思うのですが、個人的にはそこまで大きく意識した部分はなかったです。自分の中で感覚的にアンドロイドの可愛い女の子だったらこんな声が聴きたいなという感覚で演じていたのですごく合っていたと言ってもらえて嬉しかったです。
とにかくもう脚本がめちゃくちゃ素晴らしいんです。ボットという敵を知ることができるシステムが途中からシェルターにできるんですけど、ディアナが「よかったね。これでボットのこといっぱい知れるよ」と言ったら、ヒューが「いや、俺は別に知りたいわけじゃないんだけど」というシーンがあって。その時に「だって戦いながらなんなんだこいつは、って言ってたから、知りたいのかと思った」みたいなちょっと行間が読めない感じで言葉をそのまま受け取っちゃう、機械っぽい感じがちぐはぐな会話ながらも可愛くて。そういうシーンやセリフがいっぱいあって、素敵だなと思いました。
――ありがとうございました。
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