9月20日~23日の4日間にわたり、幕張メッセにて開催された「東京ゲームショウ2012」のプレイステーションブースにて試遊できたPS Vita/PSP用ソフト「さくら荘のペットな彼女」のプレイレポートをお届けする。
本作は、電撃文庫にて刊行中の鴨志田一氏によるライトノベル作品が原作となっており、類稀な絵の才能とひきかえに、生活能力がまったくないヒロインの椎名まひろと、なし崩し的に彼女のお世話をすることになった少年・神田空太を中心に描かれるラブコメ作品だ。
原作の面白い特徴として、本作に登場するさくら荘の住人たちはゲームクリエイター、漫画家、アニメーター、シナリオライター、声優、プログラマーを志す、もしくはその道に足を踏み入れており、夢・青春・恋愛の要素が複雑に絡み合ったドラマが描かれている。
そんな作品がゲーム化する(2013年春発売予定)ということで、どんなゲームになるのか気になって実際に触ってみたのだが、内容としては空太がさくら荘の各クリエイターに指示を出し、オリジナルのゲーム制作を行うという流れになっていた。
今回試遊できたバージョンでは、Live2D技術で描かれたましろに、こちらから指示出しをするというものだった。会話の中では選択肢が出現するので、その中から指示を選ぶと、その内容に応じた会話が継続していく。
ここでは、ましろと空太の会話ということで、スローテンポなましろのボケと、それに対して即座にツッコミを入れる空太という、原作独特の雰囲気をボイス付きで堪能できた。また、ましろのちょっとした仕草も可愛らしいぐらいにぬるぬる動くので、こちらにも期待が高まるところだ。
今回は、ゲームのほんの一部分しか確認できなかったが、原作のいいところを活かした作品に仕上がる予感をひしひしと感じとることができた。ゲームに関する詳細も徐々に判明すると思うので、今後の情報にも注目したい。