日本一ソフトウェアより発売された「ディスガイア D2」と「神様と運命革命のパラドクス」。同社の20周年を記念して制作された両タイトルの魅力をプレイインプレッションを交えて紹介しよう。
日本一ソフトウェアより発売された「ディスガイア D2」と「神様と運命革命のパラドクス」は、共に20周年記念タイトルとして制作され、それぞれのタイトルの特徴を活かしたシステムによって、遊びごたえのあるゲームとなっている。
ここでは両タイトルの魅力をプレイした感想を踏まえて紹介する。すでに発売から時間が経ってしまってはいるが、これから遊ぼうと考えている人は参考にしてもらえれば幸いだ。また、両タイトルの読者プレゼントも用意しているので、そちらもぜひ応募してほしい。
「神様と運命革命のパラドクス」&「ディスガイア D2」プレゼントに応募!
まず本タイトルの特徴として挙げられるのが、近年ではあまり見ることのないローグライクなダンジョンRPGであること。同社のダンジョンRPGタイトルというと、2010年3月11日に発売された「絶対ヒーロー改造計画」が思い浮かぶが、本タイトルではより遊びやすいかたちで洗練されている印象を受けた。
ゲームの目的は、くじ引きで一等賞を引き当てて「神様」となった主人公・レンヤが、リリエルをはじめとした天使たちの導きに従って神様の務めである「運命革命」を達成すること。その舞台となるのが、対象者の運命を基に生み出したコピー世界(ダンジョン)であり、対象者の運命が具現化した強敵や仕掛けを突破し、最終的には対象者が願う運命へと革命するため、ボスとの戦いに挑む。
敵モンスターは、レンヤたちが自分の視界に入ってきた時に襲いかかってくる。また、敵は倒された時にも断末魔の叫び声を上げて一定範囲のほかのモンスターたちにレンヤたちの存在を知らせてしまう。こちらのユニットの状況によっては不利に働く場面もあるので、敵を倒すときにも細心の注意が必要だ。
このようにダンジョン攻略は出現する敵を倒しながらマップを進んでいくが、ただ闇雲に動けばいいというわけではない。プレイヤーが操ることになるレンヤは天使たちと違って、HP、SPのほかにENと呼ばれるステータスが存在する。
こちらはダンジョンを進むごとに少しずつ減少する体力ゲージのようなもので、0になってしまうと今度はHPにダメージを受けるようになり、放っておけば戦闘不能になってしまう。もちろんENを補給できるアイテムもあるが、調子に乗ってあちこちを行ったり来たりするとすぐさまゲージが減ってしまうぞ。
さらに、ダンジョン内にはさまざまなギミック、トラップも用意されている。甘く見て臨むとすぐさま毒に侵されてHPがピンチ…、なんてこともあるため、ダンジョンを進むのにも十分な注意が必要だ。
また、レンヤたちはダンジョンをクリア、もしくは脱出するごとにレベルがリセットされる。その時に基礎ステータスが強化されるようにはなっているが、当然ながらそれだけでは先へ進むごとに心許なくなる。その代わりとなるステータスの強化方法として用意されているのが、「神体改造」、「強化」、「合成」の3つだ。
レンヤや天使たちが扱う武器「天装神器(以下、天装)」は使い込むことで性能が上昇、さらにその力が解放(バースト)されることで「聖魂の素」が入手できる。
聖魂の素は、神体回路と呼ばれるものに組み込むことでレンヤや天使たちの能力を強化する「神体改造」に必要なものとなっており、さらに聖魂の素を組み込んだ箇所に「強化聖杯」という特殊なアイテムを組み込めば、さらなる能力を追加することができる。そのほか、回路内に流れるエネルギーを循環させることでさらに能力が底上げされるパズル要素もある。
一方、「天装」が関わってくるのが「強化」と「合成」。強化はバーストした天装を鍛冶屋に鍛えてもらうことでそのポテンシャルが大きく向上するというもので、合成ではベースとなる天装と、素材となるバーストした天装を組み合わせることで、素材の攻撃力、防御力の一部を受け継いだ強力な天装となる。
このように、本タイトルではゲームを進める上での強化すべきポイントが複数用意されていることで、ジャンルとしてのとっつきにくさを上手くカバーできているのではないかと感じた。
ここまでは主にゲームのシステムについて触れたが、個性的な面々が揃ったキャラクターももちろん魅力的。いとうのいぢさんが描く可愛らしい絵柄に、「ラブライブ!」に登場するアイドルユニット「μ’s」のメンバーが声を当てるという、本タイトルならではの手法に注目が集まったが、実際にゲームを進めていると違和感なくプレイできる点も特徴だ。
そんな一癖も二癖もあるキャラクターたちが織りなす物語は、徐々に先が気になる作りになっているし、日本一ソフトウェアといえば当然ながらやりこみ要素も充実しているなど、十分なボリュームで楽しめるゲームとなっている。発売から3ヶ月近くが経過してはいるが、5月2日からはダウンロード版が配信されるなど、今からでも十分楽しめるのでぜひ手にとって遊んでみてほしい。
「ディスガイア」シリーズ10周年を記念して発売された「ディスガイア D2」は、ラハール、エトナ、フロンたちシリーズ第1作「魔界戦記ディスガイア」のキャラクターたちが再び登場する完全新作だ。本作でもマス目状に仕切られたマップで戦うシミュレーションRPGを軸に、シリーズならではのギミックの数々を搭載している。
ここでは、本作から「ディスガイア」シリーズに触れるという人に向けた遊びの基本となる要素と、今までのシリーズを遊んだことのあるユーザーに向けた本作ならではの新要素に分けて紹介していこう。
本作は前述の通り、基本的には一般的なシミュレーションRPGと同じ形式をとっているが、ユニット同士が連携してのコンボ攻撃やパズル要素ややりこみ度の高いキャラ育成など本作ならではの要素を備えている。
また、敵との位置関係はもちろん重要で、正面を向いている敵に攻撃を加えるよりは横、もしくは後ろから攻撃するほうがより相手へのダメージは大きくなる。当然ながらこちらにも同じことが言えるので、行動には細心の注意を払おう。
戦闘では、対象となるキャラクターを持ち上げて投げることで、味方を有利なポイントまで移動させることが可能だ。これを活用することにより、普通に歩くだけでは移動不可能な場所にも行けるなど、使い方を覚えればマップ上を思いのままに移動できるぞ。
さらに、マップ上にはジオパネルと呼ばれる色付きのフィールドが展開していることがあり、各色のパネルの上に乗っているジオシンボルによって、さまざまな効果が発生する。
その種類はさまざまで、乗っているユニットを強化したりと有利なものもあれば、敵ユニット側にプラスの効果を発生させるものも存在する。ジオシンボルは持ち上げて投げたり、破壊したりすることができ、戦闘終了後にアイテムや経験値を獲得できるボーナスポイントにも影響するなど、戦略性の高い要素となっている。
ここまでは過去のシリーズをほぼ踏襲したものとなっているが、本作では人型ユニットがモンスターユニットに乗ることのできる「オンブ」や、「アクマコネクト」と呼ばれる悪魔同士の好感度システムが新たに追加されている。
オンブ状態になることでお互いの好感度が上がりやすくなり、その好感度に応じてステータスがアップ。敵ユニットを一体倒すごとに経験値も2人分手に入るなど、お得なシステムとなっている。
さらに、オンブ状態時のみ使用可能な必殺技「コラボ技」は、好感度が上がるほどに絶大な威力を発揮する。さまざまな局面で使える技ばかりなので、まずはユニット同士の好感度を上げよう。
好感度は、一緒に戦闘マップに出撃して戦ったり、戦闘中に仲間をアイテムや魔法で回復することで上昇する。好感度が上昇すると、そばにいる仲間がかばってくれたり、追撃の支援攻撃を行ってくれたりとさまざまな恩恵が得られる。
そのほか、今作ではユニット同士が師弟関係になることで互いにメリットが得られる「エクストラゲイン」や、アイテムの性能を強化する「アイテム海」など、やりこみ要素は健在。このあたりはまさに「ディスガイア」の名を冠する作品になっていると感じた。
そんなある意味(?)傍若無人なゲームシステムに合わせるかのように、ストーリーも二転三転のハチャメチャな展開が用意されている。おなじみのキャラクターはもちろんのこと、シシリーやバルバラなど新たに登場するキャラクターたちとの掛け合いを楽しもう。
そしてゲームクリア後の楽しみとして、現在はダウンロードコンテンツ展開がスタートし、第1弾として「魔界戦記ディスガイア2」のアデルとロザリンド、「神様と運命革命のパラドクス」のリリエルが配信されている。今後も続々とキャラクターが登場予定なので、この機会にまずは本編を楽しんでみてはいかがだろうか。
今回、日本一ソフトウェアよりPS3用ソフト「神様と運命革命のパラドクス」(通常版)を3本、同じくPS3用ソフト「ディスガイア D2」(通常版)を2本ご提供いただいたので、読者の方に抽選でプレゼント! 遊びごたえのある両作品をこの機会にぜひプレイしよう!
応募の際は必要事項のほか、希望する商品について明記するのを忘れずに。ドシドシご応募ください!
PS3用ソフト「神様と運命革命のパラドクス」(通常版) 3名様
PS3用ソフト「ディスガイア D2」(通常版) 2名様
株式会社日本一ソフトウェア
計5名(抽選)
2013年5月3日~5月12日