アトラスは、4月27日、千葉・幕張メッセにて開催された「ニコニコ超会議2」の同社ブースにおいて、2013年7月11日発売予定のニンテンドー3DS用ソフト「デビルサバイバー2 ブレイクレコード」の声優トークライブを実施した。

目次
  1. 諏訪部さんと内田さんがアニメ&ゲームのアフレコ収録を語る!
  2. 高田ディレクターが登場してのQ&Aコーナーも!
(左2人目から)諏訪部順一さん、内田彩さん
(左2人目から)諏訪部順一さん、内田彩さん

「デビルサバイバー2 ブレイクレコード(以下、ブレイクレコード)」は、2011年に発売されたニンテンドーDS用ソフト「デビルサバイバー2」の内容に、新たなストーリーやキャラクターを加えて届けられるシミュレーションRPG最新作。TVアニメやコミカライズなど多方面に展開する「デビルサバイバー2」プロジェクトを締めくくるタイトルとなっている。

本イベントでは、峰津院大和(以下、ヤマト)役・諏訪部順一さんと新田維緒(以下、イオ)役・内田彩さんをゲストに、ゲームのアフレコ収録や前作「デビルサバイバー2」を遊んでみての感想、さらには現在放送中のTVアニメにまつわる話など盛りだくさんの内容でおくられた。

諏訪部さんと内田さんがアニメ&ゲームのアフレコ収録を語る!

まずはそれぞれが演じたヤマトとイオについて、諏訪部さんは「ジプスという組織の局長をやっていますが、こう見えて17歳です」、内田さんは「自己主張が苦手で優等生を演じてきた女の子です」と紹介。

続いて個性的な作品内のキャラクターを紹介する中で、お気に入りのキャラクターについて聞かれると、内田さんはすごく元気で和まされるという伴亜衣梨(アイリ)と、パッと見のイメージと違ったことで好感を持ったという鳥居純吾(ジュンゴ)を、諏訪部さんは「自分のキャラクターが大好きなのでヤマト一択です」と言いながらも、かわいいという理由で悪魔の中からケルベロスとビャッコを挙げていた。

特にビャッコについては、イベントの週に放送されたTVアニメ「DEVIL SURVIVOR2 the Aninmation」で主人公・久世響希(ヒビキ)がビャッコに乗って移動するシーンがあったことに触れ、子どもの頃から憧れるシチュエーションだと力説。また、鬼頭莫宏氏がデザインを手がけたセプテントリオンに関する話も展開し、こちらもTVアニメに登場したばかりのメラクがすごく怖かったと口を揃えていた。

ひとしきり話が終わったところで、諏訪部さんから「ブレイクレコード」の最新情報として、発売日が7月11日に決定したことが明かされた(※5月13日現在、2013年秋に発売時期が変更)。

本作は全編フルボイスとなっているが、ゲームのアフレコ収録も佳境に入っており、残すところは諏訪部さんの新規シナリオ部分のみとなっているそう(イベント当時)。諏訪部さんによると、もともと分厚い電話帳ほどの台本の分量だったにも関わらず、さらに同じくらいの分量の追加分が到着したぐらい豊富なボイス量となっているとのことだ。

さらに、本作では前作で描かれた7日間の後の物語も描かれるが、再び蔓延する悪魔や新たな侵略者の登場に対し、ヤマト不在のジプスと謎の少女が大きなキーワードになるそうで、ここでは謎だらけの新キャラクターのビジュアルが紹介された。

ここからは、ゲームおよびTVアニメのアフレコに関するトークが展開。諏訪部さんによるとアニメの収録は昨年末には終わっていたそうで、現在放送されている内容を見ると収録当時は絵がついてない箇所があったこともあり、少し客観的な一視聴者目線で楽しんでいるという。

また、内田さんはまたこうしてゲームでもイオの声をやらせてもらえることがすごく嬉しかったと話すとともに、ゲームをプレイしてアニメの収録に臨み、またゲームの収録をするということですごく楽しかったそう。一方の諏訪部さんは、ヤマトは小難しいことをたくさん話す、ゲームの核心を知っているキャラクターということで大変だったと振り返りつつ、読み応えがあって楽しかったと話していた。

そして、アニメとゲームの収録の違いについて内田さんは、ゲームでは、アニメが終わったあともイオに引っ張られつつも調整した、少し雰囲気の違うイオになっていると紹介。また、長尺のゲーム収録ははじめてだったそうで、分岐点が多いことから台本の読み方に苦労したと話しつつも、収録を終えた時の達成感がすごかったと語った。

対する諏訪部さんは、ゲームはひとりでの収録ということで、掛け合いをする相手の台詞のニュアンスを想像しながら演技したり、選択肢による主人公への対応の変化に合わせて気持ちを切り替えるようにしたそう。

そして、役作りについては諏訪部さんはテンションを上げずにクールに演じること、内田さんは最初は強い意見を出さないイオが徐々に変化していく流れを表現することをそれぞれ意識したと話していた。

高田ディレクターが登場してのQ&Aコーナーも!

高田慎二郎氏
高田慎二郎氏

さらに、イベントでは本作のディレクター・高田慎二郎氏が登場してのQ&Aコーナーも行われ、ユーザーから寄せられたさまざまな質問に高田氏が回答した。

まずサブタイトルの“ブレイクレコード”の意味について質問されると、ネタバレになってしまうからと名言は避けたものの、前作を遊んだ人には“レコードを壊せ!”という直訳の通り「アレを壊して新しい世界で何かするんだな」と思ってもらえればとコメントした。

続いて、初めてシリーズを遊ぶ人でもプレイできるのかという質問に対しては、アトラスのゲームは総じて難易度が高く、「デビルサバイバー オーバークロック」ではイージーモードを実装したもののそれでも難しいという意見があったことを反省し、本作では“福音モード”と呼ばれる遊びやすい難易度のモードも用意しているので、ぜひ遊んでほしいとアピール。一方でオリジナルの難易度で遊べる“黙示録モード”では、アトラスらしいやりごたえのある難易度が楽しめるとのこと。

次に「デビルサバイバー2」スタッフの中での人気キャラクターとして、高田氏からアイリと迫真琴(マコト)の2人が挙げられた。特にマコトについては、ゲーム中の選択肢で主人公に対して見せる初々しい反応が非常に可愛らしくて人気だという。「ブレイクレコード」では沢城みゆきさんが演じたボイスを聴くことができるので、そちらも期待したいところだ。

また、キャラクターデザインのヤスダスズヒト氏が新たに描き起こしたイラストやアニメ5話で被っていた主人公のうさみみフードについては、もともと1作目の主人公がヘッドフォンをつけていてネコのような感じになっていたことから、ヤスダ氏が2作目ではうさぎにしたのではないかと語っていた。

加えて高田氏から、「『ブレイクレコード』では誰も犠牲にならないほんとうの意味でのトゥルーエンドみたいなものがあるといいなと開発陣で話していた」という情報も。先ほどの新キャラクターも含め、実際にゲームとしてどう反映されているのか気になるところだ。

そのほか、収録中の面白エピソードとして、内田さんがゲーム台本のページを1枚だけ忘れてしまったことを暴露。さらに、アニメで脚本を担当している上江洲誠氏は基本的にはアフレコで立ち会って整合性を整えたりしたそうだが、一回だけ時間が合わずにSkypeでアフレコに立ち会ったというエピソードも語られた。

いろいろな情報が飛び出して盛り上がったイベントは、各出演者からの挨拶をもって幕を閉じた。

高田氏:新シナリオを調子にのってものすごいボリュームで作ってしまったのですが、みなさんの喜ぶ顔が見たくて開発一同、日夜一生懸命開発しておりますので、ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします。

内田さん:今アニメも絶賛放映中で、ゲームをやって、アニメを観て、そしてまた新しいゲームをやるという素晴らしいサイクルになっているので、ぜひこの運命の輪にみなさまも加わって、楽しんでもらえればと思います。

諏訪部さん:一本筋が通った物語としてアニメは描かれておりますので、最後までご視聴いただけると嬉しいです。そして、新たなシナリオが大幅に追加された「ブレイクレコード」は、声優陣の声を存分にご堪能いただけるものになっています。ぜひとも遊び倒して下さい。個人的には「デビルサバイバー2」が劇場アニメになってくれることを願っておりますので、ぜひ応援よろしくお願いたします!

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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