NTTドコモは本日10月10日、同社が2013年秋から2014年春にかけて展開する新商品、および新サービスのラインナップを紹介する発表会を開催した。

目次
  1. 「ドラゴンクエスト」とのコラボスマホ「SH-01F DRAGON QUEST」
  2. 「SH-01F DRAGON QUEST」の主な仕様
  3. 発表会の内容をピックアップしてお届け

本発表会では、NTTドコモ代表取締役社長の加藤薫(薫の正式表記は旧字)氏からスマートフォンをはじめ、タブレットやフォトパネル、Wi-Fiルーターを含めた16機種の発表が行われた。

加藤薫氏

また、会場内には先日スクウェア・エニックスとの共同記者会見で公開されたドラゴンクエストスマートフォン「SH-01F DRAGON QUEST」の実機が展示されており、本機種にプリインストールされるアプリケーションを実際に触ってみることができた。ここでは「SH-01F DRAGON QUEST」に関する情報を中心に、発表会の内容をお届けする。

「ドラゴンクエスト」とのコラボスマホ「SH-01F DRAGON QUEST」

発表会の中では、「ドラゴンクエスト」とのコラボスマートフォン「SH-01F DRAGON QUEST」が2013年12月上旬発売予定であることが明かされた。販売は台数限定で、30,000台の予定。端末のスペックは「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」と同一ながら、LTE/3G/GSMそれぞれの連続待受時間、および連続通話時間は未定となっている。

加藤氏からは、ボディがメタルスライムをモチーフとしたオリジナルデザインになっていることや、PS2で発売されて以降、初めて他機種に移植される「ドラゴンクエストVIII」と、オリジナルアプリ「ドラゴンクエスト いつでも冒険ダイス」がプリインストールされるなど、本機種の特徴も改めて紹介された。

実際に展示されていた端末を確認してみたところ、まず待ち受け画面がオリジナルのものになっていることが目に入った。まだ開発中のようで、お約束ながら各種仕様は変更になる可能性があるようだが、こうした細かいところにも「ドラゴンクエスト」の世界が反映されているのは嬉しい要素だろう。

続いて「ドラゴンクエストVIII」を触ってみたところ、戦闘でのキャラクターの動きを始め、意外とスムーズに動く印象を受けた。キャラクターを移動させ始めるときや、戦闘画面に移るロード画面が表示されるタイミングなど、何かする最初の一瞬だけ動作が重い感じだったので、この辺りは発売に向けて最適化されることに期待したい。

UIはスマートフォンに合うよう独自のもので、キャラクターの移動は画面に表示されたスティックを操作、メニューの呼び出しやコマンドの決定はタッチにて行う仕様となっていた。実際に遊んでみると印象が変わるかもしれないが、端末を触ってみたごく短い時間では、PS2版と違うことで戸惑うことはあっても、遊びづらいといったイメージはなかった。

オリジナルアプリの「ドラゴンクエスト いつでも冒険ダイス」も触ってみた。これはダイスを振って出た目の数だけ進んでいく、すごろくゲームのような形式になっていた。ダイスを振れる数は、端末の起動回数や、電話・メールの受信回数などによって増えていくので、スマートフォンを使っていれば自然とゲームを進められるという仕組みだ。

マップ上の赤いマスに止まると、宝箱の発見やモンスターとのバトルといったイベントが発生し、シリーズでもお馴染みの“ちいさなメダル”が手に入る。このメダルを集めることで、キャラクターや壁紙といったコンテンツを獲得できる。倒したモンスターは図鑑に記録され、実に800匹以上ものモンスターが登場するというので、単なるアプリとは思えないボリュームになっている。

これらアプリのほかにも、オリジナル壁紙や着信画面といったコンテンツもプリインストールされている。会場で確認できた壁紙は3枚だったが、発売時には内容や枚数が変更になる可能性もあるとのこと。着信画面は戦闘画面がモチーフになっており、電話がかかってくると、ゴーストやがいこつ剣士など複数用意されたモンスターからランダムで1体が表示されるという。

「SH-01F DRAGON QUEST」の主な仕様

寸法:高さ約141mm×幅約70mm×厚さ約8.9mm
質量:約139g
3G連続待受時間:未定
LTE連続待受時間:未定
GSM連続待受時間:未定
連続通話時間:未定
メインディスプレイ(サイズ/ドット数・通称/種類):約5.0インチ/横1080ドット×縦1920ドット・フルHD/TFT液晶(IGZO)
バッテリー容量:3000mAh
外部メモリー(最大対応容量):microSD(2GB)/microSDHC(32GB)/microSDXC(64GB)
外側カメラ機能(有効画素数/記録画素数):裏面照射型CMOS(約1630万/約1590万)
内側カメラ機能(有効画素数/記録画素数):裏面照射型CMOS(約210万/約210万)
CPU(チップ名/クロック):MSM8974/2.2GHz クアッドコア
OS:Android 4.2
ドコモminiUIMカード:対応
※microSDXCカードは、microSDXC対応機種でのみ使用できます。

発表会の内容をピックアップしてお届け

今回発表されたスマートフォンは9機種あり、全て実使用時間が2日間以上と、加藤氏はバッテリーの持ち時間をアピール。一部の端末においては、実使用時間3日間以上を実現しているという。

「お客様からの要望や意見が多く、今後もドコモケータイシリーズを作り続けていく」と加藤氏。

「GALAXY」シリーズと同期することで、電話の発着信やメール・SNSなどの確認が行える腕時計型の端末「GALAXY Gear」など、スマートフォン以外の端末も披露された。

サービス展開については、docomo IDを本格導入することで、通信回線の種類を問わない「ネットワークフリー」、利用シーンに合わせてデバイスを選択できる「デバイスフリー」、OSに依存しない「OSフリー」、そしてドコモの回線契約の有無に関わらずサービスが利用できる「キャリアフリー」という4つの付加価値を提供していくとした。

また、dマーケットでは、新たに3つのサービスが予定されている。1つ目は、2013年10月30日から開始となる、マガシークと共同で運営するファッション専門のECサイト「d fashion」だ。提供開始時点では、約450ブランド、40,000点の洋服やアクセサリーなどが取り揃えられる予定。

サービスに関する発表を行う、NTTドコモ マーケットビジネス推進部長の前田義晃氏。

2つ目はJTBとの業務提携により、スマートフォンで宿泊施設を手軽に予約したり、その時の気分や目的に合って旅行プランを提案してくれる「dトラベル」。こちらは2013年12月17日から提供開始となる。

最後は子育てをする家族向けの知育サービス「dキッズ」。これはぬり絵や絵本、図鑑といったコンテンツを月額390円(税込)で利用できるというもので、サービス開始は11月29日からの予定となっている。特徴的なところは、絵本は全て英語音声も収録されているほか、ぬり絵はドコモショップで配布される用紙にスマートフォンやタブレットをかざすと、実際に描いたものがARによって動き出すことなどが挙げられる。

発表会の最後には、渡辺謙さん、堀北真希さん、石原さとみさんがゲストとして登場。今回の発表会で披露された端末から期待するものを1つずつ挙げ、魅力に感じるポイントを語りイベントに華を添えていた。

(写真左から)石原さとみさん、渡辺謙さん、堀北真希さん。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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