ダジャレから始まった夢のコラボ―小林智美氏が手がけた美麗な有田焼大皿や原画も展示！「ロマンシング 佐賀LOUNGE」内覧会レポ

本コラボプロジェクト「Romancing 佐賀」では、佐賀県は、ゲームやコンテンツをはじめとしたさまざまな情報に敏感で、こだわりを持つ女性を中心とした幅広い層に対し、県の魅力を発信。また、スクウェア・エニックスは、自治体との話題性ある共同事業を通じ、「サガ」シリーズのファンに、これまでにない新しい体験を届けるとともに、これまでゲームをプレイしたことのない層へシリーズの魅力発信を狙うというもの。

六本木ヒルズ カフェ/スペースにて開催された「ロマンシング 佐賀LOUNGE」は、佐賀県の情報発信プロジェクト「FACTORY SAGA（ファクトリー サガ）」と、1989年の「魔界塔士サ・ガ」発売から今年25周年を迎える「サガ」シリーズとのコラボレーションプロジェクト。

記者発表会

ついに実現した本企画を楽しんで欲しいと話した、佐賀県 報道監「大田芳洋」氏

はじめに登壇した佐賀県 報道監「大田芳洋」氏は、以前からスクウェアからコラボの依頼があったが実現できず、ついに日の目を見た今回のコラボは待ちに待った企画がとても嬉しいと話し、併せて東京エリア在住・在勤の30代の女性の日々の生活にターゲットした情報発信プロジェクト「FACTORY SAGA（ファクトリー サガ）」を通して佐賀の良さや企業の特徴などをメディアを利用して広く発信したいと語った。

ダジャレのつもりがこんな大きなコラボになるとは思わなかったと語る スクウェア・エニックス エクゼクティブプロデューサー「河津秋敏」氏

また、スクウェア・エニックス エクゼクティブプロデューサー「河津秋敏」氏は、25周年となる「サガ」シリーズはこれまで1000万本を超える出荷を記録しており、「サガ」という名称には、大きな叙事詩、人間の性質・宿命などを意味する言葉を含んでいると話し、以前からダジャレのように「サガと佐賀、コラボしたらどうなるのか？」と企画を考えており、今回大きなコラボが実現して多少戸惑っているとのこと。ちなみに河津氏は九州・熊本の出身だそうだ。

現在は「エンペラーズ サガ」を手がける、スクウェア・エニックス プロデューサー「市川雅統」氏

自身もサガシリーズのファンだと明かした、佐賀県 FACTORY SAGA プロジェクトリーダー「金子暖」氏

続いて、スクウェア・エニックス プロデューサー「市川雅統」氏、佐賀県 FACTORY SAGA プロジェクトリーダー「金子暖」氏、そしてシリーズのキャラクターデザインを手がけたイラストレーター「小林智美」氏、今回のコラボロゴを担当した書家「江島史織」氏が登壇。

今回のコラボレーション実現について市川氏は、25周年で何か大きな企画をしたいと考え、佐賀県の代表電話から直接問い合わせをして、佐賀県 「FACTORY SAGA」の担当者である金子氏とコンタクトがとれたというエピソードを明かし、まずは「サガ」シリーズと佐賀県についてお互いの情報を共有することから始めたそう。金子氏はGAMEBOY版からプレイをしている「サガ」ファンらしく、徹夜で企画書を作ったとのこと。

佐賀県出身で、サガシリーズの大ファンでもある、書家「江島史織」氏

コラボレーションのロゴ「佐賀」の部分を手がけた書家の江島氏も、シリーズの大ファンで、この話を聞いた時は興奮しながら筆を取ったという。もともとのオリジナルロゴ「Romancing」の部分をいかに崩さずに書くかを考え、「佐賀」の文字のはらいの部分は、ゲーム内でキャラクターが振るう剣の軌跡をイメージして書いたと語っている。

これまで数々のキャラクターイラストを手がけてきた、イラストレーター「小林智美」氏

これまでシリーズのさまざまなキャラクターイラストを描いてきた小林氏は、皿の絵付を本格的にしたのは初めてで、特に紙と素焼きの皿に描くことが大変だったが、楽しく作業をしたと明かす。中央のイラスト以外のデザインを現地の工芸士の職人が作業をしているのを見た時に素晴らしい作品になると予感したと話した。

会場の様子

六本木ヒルズ カフェ/スペースを利用して開催される本イベントでは、半分を飲食を楽しめるエリア、もう半分は展示・物販エリアに分けられており、内覧会のあとの一般開放に先駆けて、会場前には長蛇の列が。会場装飾には、県の地場産品である「諸富家具」の展示台や額縁、肥前名尾和紙を用い、伝統的な技術・技法で生み出された佐賀県の伝統工芸品が使用されている。

【展示】小林智美氏直筆の有田焼大皿「明けの明星 -いつか旅するものへ-」

「サガ」シリーズのイラストレーターである小林智美氏が、実際に有田の窯元を訪れて絵付けした有田焼大皿を展示。「Romancing 佐賀」のために、ダイナミックに絵付けされた62cmの大皿。

製造：有限会社しん窯

【展示】「Romancing 佐賀」有田焼大皿【展示】

「ロマンシング サ・ガ」「サガ フロンティア」などの「サガ」シリーズのキャラクター原画を62cmの大皿に転写（3種）。

製造：有限会社しん窯

【展示】【販売】「Romancing 佐賀」有田焼中皿

「魔界塔士サ・ガ」「ロマンシング サ・ガ3」などの歴代の「サガ」シリーズのキャラクター原画と、有田焼の繊細な手描き文様が融合し、新たな価値を生み出す有田焼中皿。

サイズ：直径24cm
種類：絵柄4種
価格：各9,450円（税込）
製造：有限会社しん窯

【展示】【販売】「Romancing 佐賀」有田焼小皿

「ロマンシング サ・ガ」のアルベルトや「ロマンシング サ・ガ2」のジェラールなど、「サガ」シリーズの人気キャラクターと有田焼の繊細な手描き文様が華麗に連携した有田焼小皿。

サイズ：直径15cm
種類：絵柄5種
価格：各2,100円（税込）
製造：有限会社しん窯

【展示】【販売】「Romancing 佐賀」有田焼丸型小皿

「魔界塔士サ・ガ」から「エンペラーズ サガ」に至る歴代の「サガ」シリーズのキャラクターが転写された、「サガ」シリーズ25年の歴史の結晶とも言える有田焼小皿セット。

サイズ：直径12cm
種類：10枚セット（木箱入り）
価格：税込9,800円（税込）
製造：幸楽窯 徳永陶磁器株式会社

【展示】「ベルサイユシリーズ（有田焼）」×「サガ」シリーズ

ベルサイユシリーズは、焼成を6回ほど施すことで金の厚みが増し、有田の伝統である古伊万里様式の金欄手を現代に継承する作品。女性キャラクターを間取りの小花の部分に埋め込むなど、「サガ」誕生頃にデビューしたベルサイユシリーズとの融合で、歴史を語るにふさわしい逸品が完成！

製造：幸楽窯 徳永陶磁器株式会社

【展示】「色絵山水シリーズ（有田焼）」×「サガ」シリーズ

色絵山水シリーズは、40年経つ有田の古伊万里様式デザイン。小林智美氏が描く「サガ」シリーズにおける華やかな世界観を投影できるのではないかとの思いから、誕生した作品。

製造：幸楽窯 徳永陶磁器株式会社

諸富家具×「サガ」シリーズ

1992年の「ロマンシング サ・ガ」から、「サガ フロンティア2」までキャタクターデザインを含めたイラストなどを担当した小林智美氏の原画を、キャラクター開発時の手書きメモとともに展示する希少な原画展。原画の一部は、佐賀県の地場産業である「諸富家具」の額縁を用いて展示。

製造：レグナテック株式会社

限定コラボ商品

会場では25周年を記念した各種グッズや、「ロマンシング サ・ガ2」のパッケージを再現した名産品詰合せボックスや、佐賀県のご当地B級グルメをはじめ、「エンペラーズ サガ」のゲーム内で使用できるオリジナルカードにデザインされている「ワラスボ」の珍味（ものすごく怖い顔）、貝柱や海茸の粕漬、柚子胡椒も販売されていた。

「Romancing 佐賀」伝承の逸品セット

「ロマンシング サ・ガ2」のパッケージが、佐賀県の名産品詰合せボックスとして復刻。厳選された佐賀の食、歴史を感じる4つの味をあなたに伝承します。

価格：800円（税込）
製造：株式会社竹八

馬郡のミンチ天「Romancing 佐賀」パッケージ

アンテナショップフェスティバル2012「発掘！お宝逸品グランプリ」で最高賞の金賞を受賞した、佐賀県のご当地B級グルメのエース、ミンチ天。「ロマンシング 佐賀LOUNGE」限定の特別コラボパッケージで販売します。

価格：180円（税込）
製造：馬郡蒲鉾株式会社

限定コラボメニュー

会場のカフェスペースでは、佐賀県産食材を使用した「サガ」シリーズにちなんだ創作料理が、有田焼の器で提供される。カフェテーブルは「サガ」シリーズのゲーム画面がデザインされており、「Romancing 佐賀」の世界を特別なメニューと共に堪能することができる。もちろん期間限定となる。

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ILLUSTRATION / TOMOMI KOBAYASHI

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