日本一ソフトウェアは、2014年6月19日に発売を予定しているPS Vita用ソフト「htoL#NiQ -ホタルノニッキ-」において、世界観や、“状態異常”やステージに配置された特殊なオブジェクトなどのギミックに関する情報を公開した。
プロローグの続きを紹介
9999年12月31日 深緑の霹靂
暗い廃墟の道半ば
どこまでも続きそうな長い通風管を抜けて
ミオンは深い緑に囲まれた
この世界は壊れてしまって
もう瓦礫や鉄くずしか残っていないと思っていた
だけどここにはたくさんの木々が生い茂っている
ミオンを瓦礫の山の底から連れ出してから
初めて見る緑豊かな植物
でも安心できない
木々の形はどこか歪で、普通じゃない
見覚えがある…ぼんやりとした記憶の沼がまたゆらめく
普通じゃないことがここで行われていたような…
わたしやわたしに近しい人がそれに関わっていた気がする
そんなことを考えながら森の中を進んでいると
樹の枝の間から何かがぶらさがっているのを見付けた
ミオンも同じものを見付けたのだが、
恐怖で怯えてその場にうずくまってしまった
ぶらさがっているのは何かの死体のようだ…
でも誰かに似ている…
あれは…ミオン…?
少女に訪れる危険と異変
ホタルの光を追って、少女は一人、暗い廃墟の中を進んでいく。しかし、廃墟の中を進めば進むほど、いつしか廃墟の様子は“歪さ”を増し、少女の身には多くの危険と異変が訪れるようになっていく。
植物園
廃墟を進む少女が、足を踏み入れることになる植物の世界。歪な草木が生い茂り、不気味な雰囲気が漂っている。木々の枝には少女に良く似た、“何者かの死体”が吊るされている。
少女の身に起きる異変
少女を襲う、突然の激しい頭痛。原因は不明。
大樹
色鮮やかに生い茂る巨大な樹木。天上からは日の光が降り注ぎ、まわりには緑の大地が広がっている。闇に包まれた廃墟には存在し得ない、どこか別の場所の風景。
特殊なギミックの数々
プレイヤーは少女に寄り添う“2匹のホタル”になって、少女を廃墟の外へと導く。緑色に光るホタルは少女を誘導し、そして影に潜むホタルは“影の世界”を移動して、ステージに隠された“ギミック”に干渉することができる。光と影、2匹のホタルを操作していくことで、道なき場所に新たな道が生まれていく。
ただし、ギミックの中には少女に“状態異常”を引き起こし、ホタルの操作に影響を与えるような特殊なものも存在する。廃墟の中を進むほどに、変わったギミックも増えていくのだが、ここではその一部を紹介しよう。
少女に状態異常を引き起こす毒キノコ。少女を混乱させ、思うように誘導ができなくなる。 | |
坂道を転がり落ちてくる巨大な岩石。 少女が潰される前に、ギミックを探し出す必要がある。 |
植物園に咲くチューリップのような花。 蕾から吐き出させれる種には棘がついている。 |
ギミックに限らず、ゲーム中には少女が気を失い、ホタルの誘導を一切受け付けなくなるようなステージも存在。2匹のホタルを上手く操作して、無防備な少女に降りかかる数々の危険を払い除けていこう。
影の世界の通り道
“カゲホタル”の移動する影の世界には、さまざまな“通り道”が存在する。大きな影の中はもちろんのこと、ミオンの小さな“角”の中や、ハシゴ、鎖といった細い影の中もカゲホタルの通り道になる。動くオブジェクトが重なった瞬間、特定のギミックによってステージが変化した時、思わぬ影の通り道が生まれていることがあるのだ。
蠢く影、唸る機械
廃墟には、少女の命を刈り取とろうとする“影”や、行く手を阻む巨大な鉄の機械が潜んでいる。特に“影”たちの姿は一様ではなく、手足の無い姿で壁面を這うものや、細長く天井からぶら下がった奇怪なものもいる。初めて見る影と遭遇したときには、その影の動きに十分注意を払い、慎重に進んでいこう。
轟音をたて、火炎を吐き出しながら少女に迫る鉄の機械。火炎に触れると、少女はすぐに死んでしまう。 | |
天井を徘徊する小型の影。目を離すと 廃墟の薄暗さに紛れ、見失ってしまう。 |
回転する刃と影が、空中を移動する ミオンの行く手を阻む。通り抜けるにはタイミングが重要。 |
繰り返される少女の死
廃墟の中は“死”の危険に満ち溢れている。進めば進むほど、少女には幾多もの危険が襲いかかる。プレイヤーは何度も少女の死を体験し、前へと進まなければならない。その先にある、“外の世界”を目指して……。