プロダクション・アイジーと日本マイクロソフトは本日6月18日、東京・三鷹の武蔵野カンプスにて、「翠星のガルガンティア WEBゲーム完成披露会」を開催した。
本作は、プロダクション・アイジー(Production I.G)と日本マイクロソフトの提供するInternet Explorer 11(以下、IE 11)のコラボレーションによって提供される、アニメ「翠星のガルガンティア」をもとに制作されたスカイアクションゲーム。書きおろしシナリオ、アニメ本編の声優によるフルボイスで楽しめるアドベンチャーモード、主人公のレドになってサーフカイトを操縦するミッションモードが用意されている。
完成披露会では、本日14時より無料で公開された本作の特徴について、Production I.Gで「翠星のガルガンティア」のプロデューサーを務める平澤直氏、本作の開発に携わったマイクロソフト プロダクトマネージャーの内河恵氏、そして主人公・レドを演じる石川界人さんが紹介した。
新たなWEBゲーム体験を提供すべく開発された、今作の大きな魅力としてまず平澤氏より伝えられたのが、Production I.Gがタイトルの提供に留まらないかたちで参加している点だ。「翠星のガルガンティア」で監督を務める村田和也氏が監修、脚本で参加した谷村大四郎氏がシナリオを書きおろすなど、共同で作り上げていった作品であるという。
ゲームはアニメのサイドストーリーとして展開。アニメの第5話、第6話でレドは仕事探しをしていたが、ゲームではエイミーが乗るサーフカイトを操縦し、メッセンジャーのお仕事に挑戦するというエピソードが描かれる。
「翠星のガルガンティア」の世界観について石川さんは、さまざまなイベントの場で“引き込まれるような世界観”という表現を使っていたそうだが、今作でもその雰囲気は健在で石川さんいわく「自分がその船団に身を投じたいと思えるような世界観」になっているという。
その魅力の一端として、本作に収録されるアドベンチャーパートはセリフをすべて新規に収録しているという。改めて収録してみて石川さんは、アニメで言わなかったセリフがたくさんあり新しいレドを発見できたそうだが、一方で当時TVアニメシリーズとしては初主演で、まだ地球語を覚える過程でのエピソードでもあり、カタコトな喋り方や当時の演技を再現するのだが大変だったそう。その様子をブースで見ていた平澤氏は、石川さんが役者として上達してきた姿を見れたことが微笑ましかったと収録を振り返った。
なお、本作では日本語はもちろんのこと、英語にも対応。音声は声優が演じたものがそのまま使用されるが、字幕部分が英語になるということで、世界中の人が遊ぶことができる点も特徴だ。
続いて、今回の企画の発端となった、マイクロソフトが提供するWebブラウザ・Internet Exprorerの良さを見直すrethinkプロジェクトを内河氏が紹介。最新のWebブラウザならここまでできるというデモを見せるという本プロジェクトはこれまで世界中で展開されてきたものの、日本での実施は今回が初となる。日本が世界に誇れるコンテンツとのコラボレーションということで目をつけたのが、アニメだったという。
本作で3Dを表現するにあたっては、Internet Explorer 11で対応したWebGLの存在が大きいという。これまではブラウザで3Dゲームを遊ぶためにはプラグインのダウンロードが必要だったが、今回の対応によってプラグイン無し、ブラウザだけで3Dグラフィックの表示が可能になり、ユーザーがストレスなく遊べるようになっている。これからWebGL対応のゲームが増えていく中で、Web開発者とユーザーにとって3Dがより身近なものになるためのコンテンツとして、本作が提供される。
また、本作の大きな特徴として一部のソードコード(※アドベンチャーパート、ボイスデータ、BGMデータは含まれない)を公開することで、よりクオリティの高いもの、あるいはユニークなものなどweb制作者の個性を活かしたゲームを開発できるように。個人ではさておき、企業がソースコードを出すことは珍しく、面白い試みといえそうだ。
そもそも、なぜ平澤氏がこのプロジェクトに参加することを決めたのかについては、rethinkプロジェクトのパートナーを探していたマイクロソフトに、たまたま平澤氏の友人がいたことに端を発しているという。そして出来上がったゲームについては、これまで作中では表現されてこなかった、空から船団のガルガンティアを眺められるタイトルになったと話した。
会場では、内河氏によるマイクロソフトのタブレット端末「surface」を使ってのデモプレイも行われた。本作ではスタートでアドベンチャーパートを楽しむことができるほか、各ミッションごとにミッションモード、フリーフライトモードの2種類の遊び方が用意されている。
現時点ではミッション1のみの公開となっているが、2~4も順次公開予定。また、選択肢によって3種類のエンディングが用意されている。ゲームのグラフィックについては、リアルタイムに3Dレンダリングが施されており、雲の厚さや船団などがリアルに表現されている。
今回は先行して、ミッション4のプレイの様子も紹介されたのだが、ここで圧巻だったのがWebGLならではの夕方の空模様の描写。Production I.Gから何度もダメ出しをくらいつつも完成させたその表現に、確かな自信を覗かせていた。
そして、石川さんもミッション1に挑戦。事前に練習していたということで高さを調整しつつ旋回したり、アクセルで加速を行ったりと終始安定したプレイを見せつつ、ほぼ完璧にターゲットをくぐり抜けることができた。
なお、本作ではDMMゲームズにて提供予定の「翠星のガルガンティアONLINE」との連携として、ゲームの成績によって「翠星のガルガンティアONLINE」内で使えるコードをもらうことができる。ちなみに、「翠星のガルガンティアONLINE」は自分だけの船団を作っていくシミュレーションゲームとなっており、本作はまた違った「翠星のガルガンティア」を楽しむことができそうだ。
ゲームに関する発表については以上となるが、会場ではさらに新作OVA「翠星のガルガンティア ~めぐる航路、遥か~」のイベント上映に関する情報が明らかになった。前編が2014年9月27日より全10館で、後編が2015年4月より上映予定となっており、前編の上映に先駆けては特典付き前売券が上映劇場にて発売される。
「翠星のガルガンティア~キミと届けるメッセージ~」
http://fly.gargantia.jp
(C)オケアノス/「翠星のガルガンティア」製作委員会
(C)2014 Production I.G
※画面は開発中のものです。
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