2014年12月24日より「超歌劇『幕末Rock』」の公演が、東京・銀河劇場にてスタートした。それに先立ち、関係者向けの公開ゲネプロが実施されたので、その模様をお届けしよう。
「幕末Rock」は江戸幕府直属の“最高愛獲“、”(トップアイドル)・新撰組による“天歌”(へブンズソング)に人々が泰平化された、幕末を舞台にした物語。主人公の坂本龍馬は“天歌”の支配に抵抗して、高杉晋作や桂小五郎たちと“Rock”の力で幕府を打ち破るべく立ち上がるという物語。
2014年2月にゲームがリリースされるやいなや、異例のスピードで2014年7月にはテレビアニメ化。歌をテーマにした作品のため、ゲーム・アニメ内ではヨシザワテルジ氏による多数の楽曲を人気声優たちが歌っており、そのクオリティの高さでも更に人気を高めた。2014年11月には原作で使用されている楽曲のライブ「超絶頂★雷舞(ライブ)」も開催されたばかりで、多くのファンが詰めかけた。
今回は若手の実力派俳優たちが、舞台という場で「幕末Rock」の世界をミュージカルで表現することとなる。
原作から多数の楽曲を使用!雷舞(ライブ)セットリスト公開!
「幕末Rock」には多数の楽曲があることは先述の通りだが、今回の舞台でもたくさんの楽曲が使用されている。ちなみに原曲を使用しているのではなく、実際に舞台に出る役者さんたちが歌っていることにも注目したい。
圧巻の雷舞(ライブ)シーンには誰もが圧倒され、そして感動を覚えるはずだ。全員が若手役者のホープということもあり、稽古の時間がなかなか取れなかったとのことだが、そんなことは微塵も感じさせない仕上がりとなっていた。
原作ファンにとっては歌が原曲ではないことに不安を覚える人もいるかもしれないが、先入観を捨てて見に行ってほしい。
なお、大半のシーンで歌やダンスがあるが、一部ではペンライトの使用も許可されている。ペンライトは全ての楽曲シーンで使用可能なわけではなく、一部の決められた曲でのみ使用可能となっているので、舞台が始まる前の注意アナウンスを良く聞いておくことをおすすめする。
公式グッズでペンライトも売られているので、忘れた人はぜひ物販コーナーで入手して舞台を楽しもう。ただし、電池式ではなくずっと発光するタイプのケミカルライトなどは使用禁止となっている。
劇中で使用されている曲は、公式サイトで公開されているものの三倍以上あるので、セットリストを掲載しておこう。曲数が多すぎてどの曲がお気に入りだったか忘れてしまった人は、ぜひ「幕末Rock」のCD全ての購入を推したい。
セットリスト
1.「Rolling Thunder」
2.「Crash My Head」
3.「What’s this?」
4.「非常幻想 -オーバーミラージュ-」
5.「INTERSECT」
6.「REACTION」
7.「RIDE ON THE WAVE」
8.「残響 -feedback-」※舞台オリジナル歌詞
9.「重力のない世界」
10.「光の原石」
11.「群青を射す光」
12.「黒曜蝶」
13.「生きてゆこう」
14.「LAST SCREAM」
15.「五色絢爛」
16.「宙ノ翼」※徳川慶喜ソロVer.
17.「What’s this?」※REPRISE Ver.
18.「What’s this?」※ピアノVer.
19.「絶頂DAYBREAK」
熱情の熱唱で熱狂のパージシーンも!
「幕末Rock」といえばファンならば気になるのは、雷舞(ライブ)でRockを歌うことにより熱情(パッション) が解放され、衣服が破けパージ(脱衣)するのが特徴のひとつ。ファンならばこのシーンがどう表現されているのかとても気になるところだろう。
結論から言うならば…パージシーンは“ある”!
だが残念ながらパージシーンは劇場ならではのお楽しみとなっている。一体どのような演出でパージするのか、またお気に入りの役者さんの“おはだけ”などは、実際の舞台か或いはDVDの発売を待とう。DVDは2015年4月8日にマーベラスから発売になることが既に決定している。
他にもこだわりの演出がたくさんあり、笑いあり涙ありの舞台となっている。ゲームやアニメでも涙なしに見れなかった近藤勇と沖田総司のシーンは、舞台でも健在だ。坂本龍馬と高杉晋作の仲が良いのか悪いのかわらないような軽妙なやりとりとそれを温かく見守る桂小五郎や、井伊直弼と徳川慶喜の主従関係も見逃せない。
元々原作もギャグとシリアスの要素のバランスが良い作品だったが、舞台でもそれが活かされた作りな上に派手なアクションシーンも追加され、見所満載。殺陣シーンでは、舞台ならではの臨場感あふれた攻防が繰り広げられていた。その迫力を、生で感じてきてほしい。
ゲネプロ終了後に行われたキャストインタビューの模様をお届け!
ゲネプロの終了後、坂本龍馬役の良知真次さん、高杉晋作役の太田基裕さん、桂小五郎役の矢田悠祐さん、土方歳三役の輝馬さん、沖田総司役の佐々木喜英さんの五人が報道陣の取材に応じた。そのインタビューの模様をお届けしよう。
――ゲネプロを終えての感想、本公演への意気込みをお願いします
良知さん:率直に言うと、終わったな、そしてこれから始まるんだな、というのを感じています。約一ヶ月くらい稽古をやってきましが、みんな忙しくてスケジュールがそろわなくてバタバタだったんですけれど、いざ通してみるとテーマが“パッション”だけあって、みんなの中で熱いパッションが生まれていったように感じます。このメンバーだったら本当に怖いことなくやれるんじゃないかなっていうように感じました。
太田さん:良知さんが全て言ってしまったのであまり言うことがないんですけれど(笑)、やってみてまずちょっと安心しました。この作品がライブなのかお芝居なのかよくわからないまま稽古をしてきたところもあり、こうやってゲネプロではありますがお客様に入って頂いて、こういう空気感になるんだなというのを肌で感じることができました。
矢田さん:通してやるのが初めてだったのですごく楽しかったです。自分的にもロックは楽しまないとなと思っていたので、楽しめてよかったです。舞台上で初めて照明とか演出とか全て入って、「幕末Rock」の世界観が表現できているなと感じたので、これを早くお客さんの前でやってみたいなと思いました。
輝馬さん:今日はゲネプロですがたくさんのお客様に見ていただいて、いい意味で問題点や改善点がたくさん見つかったと思っています。これから短い時間ですけれど、そういった点を改善していって、もっともっといいものを作っていきたいなと思っています。
佐々木さん:とても曲数が多くて、限られた小節数の中でセリフを言わなければならなかったりととても大変なことが多い舞台なので本当に大変だったんですけれども、今日初めて皆さんの前で通してやってみて、ようやく沖田総司としての役を掴めてきたかなと実感が得られました。
――稽古場でのエピソードなどがありましたらお聞かせください
太田さん:良知さんが忙しすぎて、ご飯すらもなかなか行けなかったんですよね(笑)。良知さんは稽古もなかなか参加できなくて、でも数少ない稽古の中ですごい頑張っている姿を見て、僕らももっともっと頑張らないといけないなって思って見ていましたね。
良知さん:稽古場終わってからも三人(良知さん、太田さん、矢田さん)で稽古場借りてこもって練習したりしてましたよね。でも新撰組の二人も殺陣のシーンとかやってましたよね?
佐々木さん:そうですね、二人で練習したりしていましたね。
輝馬さん:殺陣のシーンは僕が割と多くて、一生懸命練習しましたね。アンサンブルチームにもすごい頑張ってもらいました。
良知さん:「超歌劇(ウルトラミュージカル)」って言うくらいですから、歌、芝居、ダンスにアクロバティックな殺陣もありますし、全てを入れたような感じですね。普通のミュージカルとは違うなぁと稽古場ではよくみんなで話していましたね。
――パージのシーンがありましたけれど、皆さん何かトレーニングなどはされましたか?
良知さん:休みがあればみんな腹筋や腕立てをしてましたよね(笑)。結局最後のほう時間なくて、あまりやれなかったんですけれど(笑)。
太田さん:それで何故か友常くん(近藤勇役の友常勇気さん)が筋トレずっとしていて、脱がない人が一番筋トレしていましたね(笑)。
――「幕末Rock」の魅力と今回のお芝居の見所をお願いします。
輝馬さん:見所は沖田総司と二人で歌う「非常幻想 -オーバーミラージュ-」という曲ですね。個人的に大好きなシーンです。そしてその次の曲が沖田・坂本・土方で歌う「INTERSECT」という曲で、歌のテンポに高低差があってすごく好きな流れになっています。
佐々木さん:沖田総司の「サプラーイズ!」は本当は舞台ではなかったのですが、僕が原作通りにやりたいと頼んで一昨日急に入れてもらいました。ぜひ原作に忠実なあのシーンを、楽しんで見てもらいたいと思います。
矢田さん:エアードラムではありますが今回初めてドラマーの役をやらせてもらって、演奏の指導の方にも来ていただいたんですが、本格的に叩いているように見えるよう日々頑張ってきたので、そこを見てもらいたいです。ドラムを叩きながら歌うというのも初めてで最初は恥ずかしかったのですが、ソロで歌う部分はやはり見てほしいですね。
太田さん:楽曲が全て原作と同じ楽曲を使わせていただいていて、原作ファンの方はこの舞台を見たら絶対に興奮するんじゃないかなと思うので、その期待を裏切らないようにしたいです。
良知さん:ゲームからアニメときてそして最終章として舞台をやりたいということでお話をいただき、今回やらせていただきます。僕自身2.5次元というものは黒執事以来で、ただ黒執事の時に僕がやった役は舞台オリジナルのキャラでした。今回は本当にゲームにもアニメにも出てくる誰もが知っている坂本龍馬を演じるということでアニメを見ながら色々研究しましたが、学校で習ってきた坂本龍馬像とはまったく違う坂本龍馬が、幕末の時代に生きているというのを届けられることが嬉しいです。楽曲も素晴らしいですし、ゲームやアニメのファンになった方もたくさんいるであろう大事な作品なので、それをいかに今応援してくれている方々に届けられるか、そして熱い熱情(パッション)をこの寒い時期にどう届けるか、Rockを通じて役者・スタッフ一同頑張ります。
――最後に煌(ファン)へ一言お願いします!
佐々木さん:僕はこの「超歌劇『幕末Rock』」への出演が決まってからアニメを毎週見ていたのですが、一曲一曲かっこいい曲ばかりなので、見に来てくださるお客様もその曲を愛してくださって、一緒に年末を楽しんでいただけたら嬉しいです。
輝馬さん:「幕末Rock」を知っている方も知らない方も僕たちと一緒に楽しんでいただければな、と。あと「幕末Rock」の音楽をもっともっと好きになっていただけたらいいな、と思います。
矢田さん:お客様と一緒に盛り上がれるようになるのが目標でもあるので、ペンライトを振るシーンも何回かありますし、そこで一緒に熱情(パッション)を燃やしていただけたらと思います。
太田さん:原作を知らない方でも楽しめるすごい解りやすい舞台だと思うので、みんなでペンライトを振って楽しんでください。
良知さん:役者として、ジャンルを超えて何か皆さんに伝えられるものがあればいいなと思います。多くの方に見に来ていただいて、何か悩みや苦しみがあったときに「今日の舞台見に来て明日頑張れるな」とか思えるような熱い熱情(パッション)を届けられるような坂本龍馬を演じますので、煌(ファン)の皆さんはどうぞお手柔らかに見ていただきたいなと思っています。
――ありがとうございました!
「超歌劇『幕末Rock』」は、12月29日まで東京の天王洲 銀河劇場で開催されている。当日券は全日用意されているので、興味が湧いた人はぜひ劇場に行ってみてほしい。
作品概要
原作:「幕末Rock」(マーベラス)
演出・脚本:吉谷光太郎
出演:坂本龍馬役・良知真次 / 高杉晋作役・太田基裕 / 桂小五郎役・矢田悠祐 / 土方歳三役・輝馬 / 沖田総司役・佐々木喜英 / 井伊直弼役・小谷嘉一 / 徳川慶喜役・Kimeru 他
劇場:天王洲 銀河劇場
公演日程:2014年12月24日(水)~12月29日(月)
製作:超歌劇「幕末Rock」製作委員会
公式サイト
http://bakumatsu.marv.jp/stage/
公式ブログ
http://www.marv.jp/message/bakumatsu.php
公式Twitter:@bakumatsu69
(C)2014 Marvelous Inc./幕末Rock製作委員会
(C)2014 Marvelous Inc./超歌劇「幕末Rock」製作委員会
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