台湾で30年以上にわたりアーケードゲームを開発する老舗メーカーInternational Games Systemを紹介

発表会・イベント取材
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International Games Systemは、台湾でアーケードゲームやオンラインゲームを開発するゲーム企業だ。今回、台湾の同社を訪れ、開発現場を取材することができたのでレポートしよう。

International Games System(以下、IGS)は、1989年に創業しアーケードゲームを開発する事業を展開、30年以上に渡って台湾のゲーム業界を支えてきた老舗ゲームメーカーだ。総経理を務める江順成氏を含む3名の創業者は大学時代の友人。3人ともエンジニアということもあり、着実に事業を拡大し、現在の従業員は800人以上、2006年には台湾の株式市場への上場を果たしている。

IGSの総経理である江順成氏 説明してくれた海外事業部マネジャー 孫正忠氏

同社の事業は、大きくアーケードとオンラインの2つに分かれており、それぞれの事業で開発から運用といったさまざまな部署が存在する。オンラインに参入したのは約10年前で、海外からライセンスを獲得するライセンスイン、タイトルの運営、タイトルの開発の3つの業務を行い、現在までに運営したタイトル数は30以上にものぼる。

PCオンラインゲームも多数運営しているのだが、近年はスマートフォンゲームアプリが増えており、年間10タイトルほどを開発している。売上比率は、オンラインとアーケードそれぞれ同じ規模になっているという。

「商用」がアーケードで「線上」がオンラインの事業部 最近ではオンラインタイトルが増加している
パートナー企業には中国や韓国の有名企業が並ぶ

オンライン事業で最も成功したのがプラットフォーム「GameTower」だ。ここでは、麻雀などのギャンブルゲームを楽しむことができ、同様のプラットフォームとしては台湾で最大の規模を誇っている。

台湾のアイドルやタレントのイラストを用いた麻雀ゲームが人気で、DAUは40~50万人、台湾の人口の2人に1人が会員になっているという。自社で開発から運営・サポートまでの行う点が同社の強みだ。

アーケード事業の従業員は426人。国別の売上を比較すると、中国本土がもっとも多く、台湾、イタリアと続いている。イタリアに進出した理由としては、ギャンブル関連の規制が緩く、クラブやバーに簡単に設置することができることをあげていた。

同社は台湾ではじめて物理エンジンを使用したレースゲームを開発し、今ではダンスゲームやガンシューティングゲーム、さらにはキッズ向けゲームやクレーンゲームといった幅広いアーケードゲームの開発を手がけている。

台湾のゲームセンターは、親子で楽しむファミリータイプが増えており、ダンスゲームのような体を動かす体感系ゲームや、対戦格闘ゲームが人気とのことだ。

世界のアーケードゲーム市場について聞くと市場全体としては縮小傾向とのことだったが、東南アジアが元気で、市場規模も拡大しているという。アーケードゲームにこだわる理由を聞いたところ、30年以上にわたって、ハードだけでなくCPUやソフトの開発を行ってきたノウハウがあり、開発コストを低く抑えられる点を挙げていた。また、法律規制などを把握している点も大きいそうだ。

そんなノウハウをもった同社だからこそ、アーケードに関するさまざまな業務の依頼が寄せられ、同社にしかできない依頼の場合は赤字であっても受注することもあるそうだ。古くからの技術を磨きつつ、新しい分野への挑戦も行う同社の今後に期待したい。

最新アーケードタイトルが遊び放題!?社内フォトレポート

今回は同社の開発現場を取材することができたので、フォトレポート形式でお届けする。台湾のゲーム企業の中でも大手となる同社は大きな自社ビルに入居している。エントランスには、現在稼働中のキッズ向けアーケードゲーム「機甲英雄」の置物が置かれており、今イチオシのタイトルだという。

自社ビルは台湾のゲーム企業では珍しいそうだ
エントランスでは「機甲英雄」の巨大フィギュアがお出迎え

社内にはトレーニングエリアやバスケットコートのほか、医務室や食堂も完備。なかでも数十人が一緒に楽しめるカラオケルームも設置されていた。自社ビルということもあり、社内の広大なスペースで快適に業務を行えているようだ。

ユーザーの議論の様子を見ることのできるミラールームも完備
収録ルームは多くのフィギュアが置かれていた
巨大なセミナールーム 社内には社員食堂も
数十人で楽しめるカラオケルーム
医務室 トレーニングエリア
さまざまなスポーツを楽しむこともできる

今回の取材で一番驚いたのは、アーケードゲームの筐体や基板の組み立て、動作テストなどを社内で行っており、そのまま出荷できてしまう点だ。社内でここまでの業務を行えるからこそ、アーケードゲームに関わるさまざまな企業が同社に相談を持ちかけているのだろう。残念ながら写真撮影を行うことはできなかったが、ズラリと並んだ基盤や、出荷を待つ商品が置かれた倉庫など、なかなかお目にかかれない光景を目にすることができた。

従業員は自社の最新ゲームを遊ぶことができる

※画面は開発中のものです。

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