アークシステムワークスが8月15日に東京・品川インターシティホールで開催した全国大会「ARC REVOLUTION CUP 2015(あーくれぼ2015)」。ここでは、「ギルティギア イグザードサイン」「ブレイブルー クロノファンタズマ エクステンド」の準決勝・決勝をレポート!

同社タイトルの頂点を決する全国大会「あーくれぼ」。今年のあーくれぼ2015では、メイントーナメントにPS4版「ギルティギア イグザードサイン(以下:GGXrd)」の3on3形式、PS4版「ブレイブルー クロノファンタズマ エクステンド(以下:BBCPEX)」の3on3形式が採用され、それぞれのタイトル毎に優勝チームに50万円、2位に30万円、3位(2チーム)に10万円の賞金が授与される。

そのほか、会場ではAC「ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド」「UNDER NIGHT IN-BIRTH Exe:Late」の賞金制サイドトーナメントをはじめ、先日発表された「スカルガールズ 2ndアンコール」「SUPERBEAT XONiC」などの試遊台や、自由に書けるお絵かきボードの設置、豊富なグッズ販売も行われるなど、多彩な展開にて来場者を迎えた。

メイントーナメントの様子
サイドトーナメントの様子

中でも、今回のあーくれぼは国内格闘ゲームシーンを熱に浮かせる賞金制トーナメントということもあり、アークファンの格ゲープレイヤーにとっては、これまでとは一味違う意味合いを担っている。それは単に“賞金”がもらえるということではない。それが公式に用意されているということこそが、プレイに賭ける情熱に大きな意味合いを与えるのだ。

さて、今回はこのイベントの内、GGXrdとBBCPEXの準決勝・決勝の模様をレポートしていくので、目を通して頂ければ幸いだ。

2タイトル共通ルール

  • 大会は大会開催日に配信しているバージョンで行います。
  • 対戦は3on3の勝ち抜き戦で行い、各試合とも1ラウンド99秒、2本先取で行います。
  • 大会はトーナメント形式で行います。
  • 同一チーム内のキャラクターの重複は一切認めておりません。
  • エントリーが当選した後のメンバーやキャラクターの変更は一切認めておりませんので、対戦の際には必ず、「エントリーフォーム」内にご記入いただいたものと同じキャラクターをご使用ください。
  • 大会当日、試合開始時間より10分以内に対戦台に来ない場合は失格となります。
  • 先鋒戦は両チームとも事前申告制とします。
  • 対戦ステージの選択は自由としますが、選択権は先鋒戦のじゃんけんの勝利チームとし、それ以降は敗北したチームへと選択権が移行します。
  • 1P or 2Pの選択権は、試合前のじゃんけんの勝利者とします。
  • アーケードスティックやパッドの持ち込みは可能です。
  • 連射ボタンの使用は禁止します。
  • 不正改造が発覚した場合は、そのチームごと失格になります。
  • ボタンチェックに関してはキャラクターセレクト画面中のキーコンフィグ画面で行ってください。
  • 試合中断行為(対戦中のポーズ、シェアなど)については、速やかに再開後、
  • 「中断した側が操作をしないままラウンド終了」とします。
  • 運営が用意した機材の不調などによる試合中断については協議の上、可能な限り状況を再現して試合の再開となります。
  • 必ず事前にルールや大会形式などについて確認を取るよう心掛けてください。
  • 不正が認められた場合は失格となり、同会場にて開催の他種目にエントリーしていた場合、全ての参加資格が剥奪となります。

※注意※

以下、レポートでは前者「チーム名(選手名)」が1P側、後者「チーム名(選手名)」が2P側となります。決勝で名前順が前後することもあるため、注意してください。また、プレイヤー名は全て登録されている表記で記載しています。

BBCP準決勝・決勝大会

前日の雨跡も散り散りにカラッと晴れ上がった当日は、会場に多くの来場者が詰めかけた絶好の大会日和。

会場では全64チーム中、勝ち上がった「アニマルセラピー」「偶然にもあーくれぼに参加する事になった俺達は…」「のっかれボール」「三叉戟 -triaina-」の4組による、準決勝が幕を開けた。

準決勝第1試合

まずは、「長く関西には負け続けているので、関東が優勝、そして俺達が優勝します!」とコメントするチーム「偶然にもあーくれぼに参加する事になった俺達は…」のゆった選手(ラグナ)、こなん選手(ツバキ)、りゅうせい選手(ジン)が入場。ここまで3人がそれぞれ対戦チームを3タテして勝利に導くなど、勝ち気な流れで登ってきた。

もう一方は「壇上に上がった嬉しさをここで出すのはもったいないので、絶対勝ちます!」とコメントするチーム「アニマルセラピー」の小池選手(ライチ)、すーや選手(ヴァルケンハイン)、金じ選手(タオカカ)が入場(以下、選手の表記略称)。こちらは3回戦まで大将戦にもつれ込んだことがないという貫録の勝ち上がりだ。

先鋒戦を飾るのは、ゆった(ラグナ)とすーや(ヴァルケンハイン)。画面の横押しでプレッシャーをかけていく戦況の中、中距離の狼状態を見るやゆったはヘルズファングを刺していく。ヴァルケンハインならではの中下段で細かくダメージを与えるすーやだったが、狼状態の起き攻めをインフェルノディバイダーで刈り取り、ODコンボからダメージを取ったゆったが1勝を上げる。

続いて中堅に出てくるのはアニマルセラピーより金じ(タオカカ)。難しい位置からでも距離を感じさせない巧みなコンボ選択を見せつける金じに対し、ゆったは立ち回りで5AとJAを刻み、アクションの間隙を突いてペースを握っていく。金じは上り中段を織り交ぜた補正切りコンボのセットプレイを押し付け、ラウンドを易々と奪っていったが、最後はゆったが強気に勝ちきり、早くも大将を引き釣りだした。

追い込まれたアニマルセラピーから出てくるのは小池(ライチ)。画面端、ファジージャンプやお見合いから飛んで逃げる相手に空中投げをお見舞いするゆった。一方、小池も相手の空中ダッシュを潜ってからの対空2A、タイムアップギリギリからのOD合戦でダメージレースを制し、一勝をもぎ取る。

次は「偶然にもあーくれぼに参加する事になった俺達は…」からはりゅうせい(ジン)。遠距離での飛び道具で削り合うジリジリとした立ち回り。共に「いける!」「焦れたな!」というポイントで奇襲・迎撃を繰り返していく。初戦はタイムアップで小池が制すが、りゅうせいもジンの伝家の宝刀「5B→投げ」でプレッシャーをかけ、ラウンド毎にリズムを少し変えていく。

最後は、ライチのカウンターアサルトをジンが2Bで抜ける職人芸もとい絶妙なかみ合わせが決め手となり、りゅうせいが勝利。小池のライチは攻撃的なODで画面を制していったが、りゅうせいも「ライチ戦は特に練習してきました」ということから、その苦労が結実したといえる。

準決勝第2試合

続いての準決勝第2試合。まずは「今日とったら全員に焼き肉食わせてやります!」とコメントするチーム「のっかれボール」のゼクソ(アズラエル)、ミツルギ(ハザマ)、コージ(ラグナ)が入場。こちらは全員が仕事をしながら勝利を重ねてきたチームワークが光る。

もう一方は、「最高のチームメイトたちともうちょっと頑張ります!」とコメントするチーム「三叉戟 -triaina-」のヨシキ(ν-13)、ごろ(マコト)、紅也(ノエル)が入場。こちらは各選手が3タテを続けながら勝ち上がってきたという猛者揃いだ。

先鋒戦はコージ(ラグナ)vs紅也(ノエル)が担当。お互い、自分のキャラを信じて戦ってきたシリーズを通しての熟練者。コージは堅実な立ち回りでダメージを与えていくが、紅也は攻めがキレキレ。できることならやられたくないジャンプ攻撃からの着地6D中段、後転読みの受け身狩り、最後はダメージ保証に優れるフェンリルでオーバードライブフィニッシュを決め、紅也が勝利。

中堅、のっかれボールから出てきたのはミツルギ(ハザマ)。中~遠距離からのウロボロスをいかにさばいていくかに注目がかかる一戦だが、ミツルギは蛇滑からの近接崩し&暴れ狩りを次々と当てていく勝負強さを見せる。終盤、ノエルの2Dとハザマの機動で表裏がゴタゴタになる場面を制したミツルギが一勝を返す。

続いて三叉戟より出てくるのは、ごろ(マコト)。両者、各々のキャラクターのトップクラスの使い手だ。ごろはウロボロス派生を6Aで冷静に迎撃したり、近接ラッシュで択を強いていく。前ダッシュからの豪気なコロナアッパーをはじめ、ジャンプを狩って、受け身を狩って、投げで崩してと、対戦中に思わずやってしまう行動の隙をつき、相手チームの大将を引きづり出すことに成功。

満を持して出陣するのは、のっかれボールより未だ無敗のゼクソ(アズラエル)。熾烈な近距離戦が展開すること請け合いのカードだが、まずは前後の動きで相手の出方を釣る双方。終始、ダメージの取り合いが拮抗する対戦であったが、最後はゼクソが体力不利の状況にて、6Aバウンド当たりからの100%コンボで5,200ダメージを叩きだし逆転勝利。大将戦へともつれ込む。

三叉戟から出てくる大将はヨシキ(ν-13)。D系統のブレイドサマナーで相手の動きをシッカリと抑制していくヨシキに対し、その間隙をついて少ない攻撃機会でダメージを取りにいくゼクソ。天秤が動いたのは2ラウンド目の終盤、双方即死圏内からのヨシキの起き攻め。低空クレセントセイバーであったのだろう場面で、低空カラミティソードにコマンド化けし、ラウンドを取られてしまう。

最終ラウンドでもν-13のちょっとしたJD漏れを見逃さず、手痛いダメージを重ねていったゼクソが周囲圧倒。メンタルの強さを見せつけて決勝へ勝ち上がった。

決勝戦

決勝戦は「偶然にもあーくれぼに参加する事になった俺達は…」と「のっかれボール」は勝負。いずれもトッププレイヤー揃いのチームだが、チーム全体で勝負するにはオーダーが重要となる。対戦カードの切り方で戦力が一変するのが、チーム戦の面白いポイントだ。

左から、こなん選手、りゅうせい選手、ゆった選手 左から、ミツルギ選手、コージ選手、ゼクソ選手

意気込み十分の両チームから最初に出るのは、りゅうせい(ジン)vsゼクス(アズラエル)。りゅうせいは画面全体を使って距離を保ちつつ、飛び込みと迎撃でスタンダードにダメージを取っていく。一方、ゼクスは追いかける形で攻めていき、終盤に画面端中下段を通して、通して、これでもかと通して、好調な1勝を上げる。

続いて偶然にもチームからはコナン(ツバキ)が登場。両チームの主柱となっている選手同士の戦いだけに、ここが決勝の天王山といえる。こなんは奇襲気味の飛び込みや3Cで中距離から圧力をかけていくが、ツバキのリバーサル昇竜もキッチリ読み切るゼクソ。読みで勝ち切ったゼクソは一回のコンボで大きくダメージを取り、コナンに勝利。優勝まであと一歩となった。

ここで踏ん張りたい偶然にもチーム。大将はゆった(ラグナ)。先鋒vs大将と後がない試合、キャラ的には横押しの強さが図られる正攻法なマッチングだ。ゆったはアズラエルの空中機動をさまざまな対空で迎撃し、受け身を攻めてきた相手を空中IDで押し返すなど、要所の対応が冴える。

しかし、ゼクソは集中力が一点に絞られている。取れるところでダメージを奪うこれまでのスタイルを貫き通し、大火力の5,000超ダメージもしっかりと完走し、自分のペースで事を進めていく。そして、圧巻の3タテでチームの優勝を飾った。

優勝後および控室でもらったコメントでは、「今日の朝から優勝するビジョンしか浮かんできませんでした」と、当日になってゼクソは自分の仕上がりを感じたという。対戦するであろうチームは自分たちにとって明らかに強者であるのが分かっていたために、「メンタルでは絶対に負けないように」と心掛け、心の強さでぶつかっていったことこそが、何よりの勝因であったとのことだ。

GGXrd準決勝・決勝大会

石渡太輔氏
石渡太輔氏

こちらはまず準決勝に先駆けて、「ギルティギア」シリーズのゼネラルディレクター・石渡太輔氏が壇上に姿を見せ、シリーズ最新作「ギルティギア イグザード レベレーター」のオープニング映像を初披露した。

映像内では、正式稼働日が8月25日に決定したこと、そして新たな参戦キャラクターとして、シリーズでも屈指の人気を誇る中華料理人「蔵土縁紗夢」が参戦することが明かされた。これまでの参戦キャラクターと同様、紗夢もビジュアルだけで髪型や衣装がリニューアルされているのが見て取れる。

なお、紗夢はタイムリリースで参戦するようなので、レベレーターの展開ともども今後の続報に期待しておきたい。

準決勝第1試合

檀上の進行は大会へと戻り、こちらは全59チーム中、「Unsual」「アインパンマン」「おがりんこ」「D E S Note」の4組が準決勝に進出。

準決勝第1試合。先に「PS3は支配したので、PS4も掌握しようかと思ってます!」とコメントするチーム「Unsual」のDogura選手(シン)、machabo-選手(カイ)、Zevelon | Kazunoko選手(ソル)が入場。

続いて「この人達を倒さないと上にはいけないので、絶対勝ちます!」とコメントするチーム「アインパンマン」のしゃろん選手(エルフェルト)、長谷川選手(イノ)ザディ選手(シン)が姿を見せる(以下、選手の表記略称)。

初戦を飾るのはmachabo-(カイ)vs長谷川(イノ)。machabo-はカイの優位性を活かした立ち回りで相手に攻めのきっかけを作らせない。長谷川もケミカル愛情の黄色ロマンキャンセル(以下、RC)からペースを握ろうとするが、思うようにいかず。遠距離からスタンエッジで削りつつ、イノの起き攻めホバーダッシュを5Aで迎撃する強気を見せ、machabo-が堅牢な勝利を見せた。

中堅に現れたのはアインパンマンより、しゃろん(エルフェルト)。飛び道具で状況を作りたいカイに対し、こちらはベリーパインを撒いて画面制圧。Missトラヴァイエを構えてからは突き上げ&投げでハイペースな攻めを展開し、Missコンフィール+ベリーパイン(黄色RC)による鉄壁の起き攻めを敢行する。

しかし、machabo-も遠距離S、スタンディッパーのヒットを見逃さすに赤RCまで繋げ、ダメージを重視するコンボ選択。最後はエルフェルトのバーストミスを見逃さず、絶体絶命の状況で逆転勝利を収めたmachabo-が連勝を飾る。

大将戦に出てくるのはアインパンマンのザディ(シン)。スタンエッジをエルクハントで潜るザディに対し、machabo-も負けじとビークドライバーをスタンディッパーで潜り返す。どちらも横への対処が素晴らしく、ハートの強さを見せつける。

そして、ここでもmachabo-はS系統・スタンディッパーからの赤RCでしっかりダメージを取ってリードを広げていく。最後はプレッシャーを持った前歩きを見せてから、相手の投げ抜け漏れにいやらしい近距離Sを叩き込み、見事3タテで決勝戦へと駒を進めた。

準決勝第2試合

「ここまできたからには優勝一直線で行きたいと思います」とコメントするチーム「おがりんこ」のコイチ(イノ)、かりんちゅ(ミリア)、おがわ(ザトー)が登壇。先日アメリカで行われたEVO2015のGGXrd大会では、見事優勝を果たしたおがわ。しかし、皆が「おがわだけじゃないところを見せて上げます」と豪語する通り、チーム内のモチベーションも非常に高い様子。

対して、「おがわチームが勝つと面白く無いので、めちゃくちゃにしてやりたいと思います!」とコメントするチーム「D E S Note」のでぃ(エルフェルト)、eki ちゃん(ミリア)、さばみそ(ベッドマン)が壇上で相対する。

先鋒戦を務めるのはかりんちゅ(ミリア)vs eki ちゃん(ミリア)と、目が追い付くかも心配なミリア同キャラ戦。どちらも一瞬で互いの距離に踏み込めるだけに、鎧袖一触の攻防が展開する。起き攻めタンデムトップの微小な遅れを見てリバーサル投げ、広い範囲を6Cで薙ぐなど細かな対策が光る試合だが、最後はクローミングローズで凶悪なバラを咲かせた、かりんちゅが勝利。

ミリアの流れを断ち切りたいD E S Noteからはでぃ(エルフェルト)が中堅に。上下左右から押し込む攻勢のかりんちゅに対し、でぃも空中からのブライダルエクスプレスで起点を作りに行く。終盤に差し掛かると、かりんちゅは絶妙なタイミングでクローミングローズを発動。でぃはこれを捌ききるが、ダメージを取りたい中段択を投げられ、かりんちゅが連戦連勝。

後がないD E S Noteはさばみそ(ベッドマン)が出陣。ミリアを相手にすると、ベッドマンは攻撃機会が少なくなりがちだ。やはり試合全体の流れはかりんちゅが制していく。だが、さばみそも要所で投げたり、タスクCで状況を作り、デジャブを交えて相手を押し込む姿勢を見せた。

がしかし、ここでも決め手のクローミングローズで押し切り、かりんちゅのミリアがハイテンポに勝利をもぎとる。貫録の3タテで優勝への足掛かりを作った。

決勝戦

準決勝で圧倒的な3タテを魅せつけた「おがりんこ」と「Unsual」という2チームの決勝戦。後日に開催を控える闘神激突の前に、ギルティギア王者軍vsプロゲーマー軍といった様相を呈した。

左から、おがわ選手、かりんちゅ選手、コイチ選手 左から、Kazunoko選手、Dogura選手、machabo-選手

先鋒戦のコイチ(イノ)vs machabo-(カイ)は開幕から激しい打ち合いを見せ、一進一退の攻防で最終ラウンドへ。どちらもダメージが拮抗する実力者同士の試合の流れとなったが、最後はmachabo-がイノのダッシュを完璧に咎めて圧倒。おがりんこの中堅を引きづり出した。

おがりんこより出てくるのは、かりんちゅ(ミリア)。両者、準決勝で3タテした同士で、いずれもベストコンディションでのぶつかり合い。しかし、machabo-はミリアの攻めを寄せ付けず、リーチの長さでけん制、寄ってきたところを迎撃と、お手本のようなカイの動き。かりんちゅの決まり手であったクローミングローズも対応しきり、画面端の接戦を制してmachabo-がまたもや勝利。

ここで出てくるのは、「ギルティギア」シリーズでは言わずと知れたプレイヤー・おがわ(ザトー)。空中に逃げられればそれをひたすら投げ、地上にいれば連携攻撃で圧殺するおがわの攻め、その中でmachabo-は徹底的に分身を切り落とす対策を講じていた。

両者譲らぬまま迎えた最終ラウンド。machabo-はこれまで通り正攻法の立ち回り、かつ大胆な攻め手を一貫して通し続け、見事おがわに勝利。準決勝・決勝を含めて6タテという快挙でチームを優勝に導くこととなった。

檀上で脅威的な強さを見せたmachabo-であったが、優勝後および控室でもらったコメントでは、「心強いチームメイトが後ろに控えているからこそ、強気な選択を推し続けられました」と、勝因について語ってくれた。友達としてもプレイヤーとしても強い信頼関係が結ばれていること、そして何より自身が負けても2人が何とかしてくれると割り切っていたことが、今回のプレイに繋がったとのことだ。

総じてハイレベルなあーくれぼ

最後に執り行われたは表彰式では、メイントーナメント2種目+サイドトーナメント2種目の優勝チームに、各タイトルのプレゼンターより賞金と賞品、該当タイトルにはタイトー主催のイベント「闘神祭2015 全国格ゲ段位争奪戦 FINAL」の出場権も授与された。

さらに、最後の最後に「ブレイブルー」シリーズ プロデューサー・森利道氏より、シリーズ最新作「ブレイブルー セントラルフィクション」の全国ロケテストが今月末の8月28日から8月30日まで開催されることが発表。詳細については来週以降に公開していくとのことなので、こちらも続報に期待しておきたい。

全体的にレベルの高い試合ばかりであった今回のあーくれぼ2015。今後は各タイトルの新作が出揃い、新たなステージが開けられることから、「ギルティギア イグザードサイン」「ブレイブルー クロノファンタズマ」に関する公式主催イベントは一区切りとなるだろう。しかし、森氏や石渡氏は早くも「あーくれぼ2016」開催への展望を持っているようなので、今後も打ち込み甲斐のある大会になることは間違いなしである。

「UNIST」「P4U2」優勝者&チームへもミニインタビュー

「アンダーナイト インヴァース エクセレイト エスト」

優勝者:GO1-3151選手
優勝者:GO1-3151選手

――優勝した今のお気持ちを聞かせてください。

GO1-3151選手:新作稼働からまだ3週間で、新キャラクター「フォノン」を使って優勝できたことはすごく嬉しいです。

――3週間でどれくらいプレイしたのですか?

GO1-3151選手:試合数でいうと800試合ぐらいですね。特に遠征はせず、地元の仲間とプレイを重ねてきました。

――キャラ変えをした心境は?

GO1-3151選手:元々「ゴルドー」というキャラクターを使っていたのですが、新キャラということで“分からん殺し”も豊富そうなので変えました。個人的にはゴルドーの方がまだ若干強いと思っていますが、稼働3週間ということでオリジナルな強さを見せつけられたのが良かったです。

――今日一番辛かった相手は?

GO1-3151選手:2回戦で戦ったカーマイン使いのノーツさんが辛かったです。

――キャラ的に辛いという意味ですか?

GO1-3151選手:いえ、関西の僕の周囲にカーマイン使いがいなくて、全体で2試合しかやっていなかったので、できれば当たりたくなかったということがあります。それに、ノーツさんは全国1位のカーマイン使いなので、かなりのプレッシャーがありました。対応するよりも押し切るといった気持でぶつかりました。

――賞金10万円の使い道は考えていますか?

GO1-3151選手:とりあえず貯金をしよかと思ってますが…PS4を持ってないので、PS4は購入しようかなと考えてます。

「ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド」

チーム“忍びの掟 1068条”<br />左から、電波選手、もっけぇ選手、DAI-CHAN選手
チーム“忍びの掟 1068条”
左から、電波選手、もっけぇ選手、DAI-CHAN選手

――優勝したお気持ちを聞かせてください。

DAI-CHAN(シャドウ・天田乾)選手:アークさんのタイトルはずっとプレイしているのですが、公式大会でこういう結果を出せたのは初めてなので、すごい嬉しく思っています。

もっけぇ選手(シャドウ・花村陽介):とにかく嬉しいですね。公式大会で優勝できるっていうのは貴重な体験です。今回のチームは僕が大阪で、DAI-CHANと電波が北海道なのですが、大会予選がなかったからこそ組めたチームなので、それで優勝できたというのも本当に嬉しいです。

電波選手(シャドウ・白鐘直斗):自分は「P4U」シリーズを稼働初期からプレイしていて、全国大会にも出ていたのですが、いいとこベスト4止まりだったので、今回の結果は嬉しく思っています。また、壇上に上がってからも皆が万遍なく仕事できたのも良かったです。

――チーム戦ということで、オーダーの工夫はありましたか?

チーム“忍びの掟 1068条”:「「「かなり、かなりやりました。」」」

DAI-CHAN選手:一回戦の相手は公表されていたので、そこからはもう情報戦でした。誰はどういう連携をしているとかはかなり意識しましたし、北海道と大阪で組んでいるので、関東の人たちと直接対戦できる機会が大会前日しかなかったので、対戦動画も交えて対策してきました。2回戦以降は分からないところもあったのですが、それぞれのキャラを全部洗いだして、「誰が出てきたら誰を当てる」といったオーダーは完璧に考えていましたね。

それに、このチームは安定するプレイヤーが多くはないので、「あのキャラだけは当たって砕く!」といった考えを持っていたら、今大会ではそれが本当に上手くかみ合ったと思っています。

――ちなみに賞金30万円の使い道は?

電波選手:まずは3人で均等に分けます。そして僕は北海道から来ているのでまずは交通費。そして闘神祭にも来るのでその交通費。あとはPS4と美味しいものですかね。

もっけぇ選手:僕も交通費+美味しいもので! あとは貯金でもしようかなーと思ってます。

DAI-CHAN選手:うわぁ、つまんないな(笑)。僕は対戦してくれた人を誘って、一緒に飲み会にでも行こうかと思っています。今回は「あーくれぼ行くから、対戦してくれ!」と知人を誘い、アーケードでお金をガンガン消費させてしまったので、そのお詫びです。地元の人たちに還元しようという思いですね。

ギルティギア イグザード サイン

アークシステムワークス

PS4ダウンロード

  • 発売日:2014年12月4日
  • 12歳以上対象
  • PS Storeダウンロード版

ギルティギア イグザード サイン

アークシステムワークス

PS3ダウンロード

  • 発売日:2014年12月4日
  • 12歳以上対象
  • PS Storeダウンロード版

ブレイブルー クロノファンタズマ エクステンド

アークシステムワークス

PS4ダウンロード

  • 発売日:2015年4月23日
  • 15歳以上対象
  • PS Store ダウンロード版

ブレイブルー クロノファンタズマ エクステンド

アークシステムワークス

PS3ダウンロード

  • 発売日:2015年4月23日
  • 15歳以上対象
  • PS Store ダウンロード版

ブレイブルー クロノファンタズマ エクステンド

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  • 発売日:2015年4月23日
  • 15歳以上対象

ブレイブルー クロノファンタズマ エクステンド

アークシステムワークス

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  • 発売日:2015年4月23日
  • 15歳以上対象
  • PS Store ダウンロード版

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(C) ARC SYSTEM WORKS

※画面は開発中のものです。

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この記事のゲーム情報

機種
PS4PS3ACPC
プラットフォーム
パッケージ
OS
会社
アークシステムワークス
シリーズ
ギルティギア
ジャンル
対戦格闘
公式サイト
公式サイト公式サイト
  • 「黎の軌跡(くろのきせき)」特設サイト
  • セール情報
  • Figgy

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