ユービーアイソフトが、12月10日に発売したPS4/Xbox One/PC用ソフト「レインボーシックス シージ」。5人の仲間と協力しながら作戦を遂行していく本作のプレイインプレッションをお届けする。
目次
「レインボーシックス シージ」は、5人でチームを組んで任務を遂行する一人称型のアクションシューティングだ。ドイツの「GSG 9」、ロシアの「Spetsnaz」、フランスの「GIGN」、イギリスの「SAS」、アメリカの「FBI SWAT」などの世界各地の実在する特殊部隊で構成された対テロ部隊「レインボー」のオペレーターを操作して戦っていく。
世界累計2600万本を達成した本シリーズの最新作が約7年ぶりに発売するという話を聞いたときから待ちわびていた筆者が、本作のプレイインプレッションをお届けする。
オンラインプレイに特化したゲームスタイルで楽しもう
本作では5対5の対人戦ができる「マルチプレイ」、ほかのプレイヤーと協力してAIを倒す「テロハント」、ひとりでミッションを遂行する「シチュエーションモード」の3つがプレイできる。
本作は、e-sportsの競技のように対人戦や協力プレイに特化されており、ストーリーが見られる「キャンペーン」のようなモードがなく、プレイヤー自身が対戦などを通して対テロ部隊「レインボー」の物語を作っていくことになる。
各種ゲームシステムを紹介
マルチプレイ
マルチプレイは、攻撃側と防衛側に分かれて勝利を目指していくチームデスマッチモードだ。対戦のルールは、攻撃側が人質の救出を目指し防衛側がそれを阻止する「TDMー人質」、攻撃側が爆弾を解除するために動き防衛側が妨害する「TDMー爆弾」、攻撃側と防衛側でエリアを奪い合う「TDMーエリア確保」の3種類からランダムで決まる。
マルチプレイの最大の特徴は、一度倒されるとリスポーンができない点だ。さらに室内戦がメインになるマップが多いため、必然的に敵との距離が近くなり極限の緊張感を楽しむことができる。
テロハント
テロハントは、1人から5人でプレイでき、仲間と協力してバイオテロを企てるテロリスト集団(AI)を倒すのが目的のモードだ。次々に現れる敵を倒していく「テロハントクラシック」、敵が守る建物に突入し爆弾を解除する「爆弾解除」、テロリストに使った人を救出する「人質回収」、敵に狙われた人を死守する「人質防衛」の4つがプレイできる。
AIはさまざまな戦術を駆使してプレイヤーに襲い掛かってくるので、仲間と協力しないとクリアするのは難しいだろう。
シチュエーションモード
シチュエーションモードは「要人警護」「人質救出」などのミッションをひとりでクリアしていくモードだ。全部で11個用意されており、そのなかには「マルチプレイ」「テロハント」などでプレイするシチュエーションもあるので、チュートリアルの役割も担っている。ゲームを開始したら、まずはシチュエーションモードをプレイして本作に慣れておこう。
個性豊かな20人のオペレーターが登場!
続いてプレイヤーが操作するオペレーターを紹介しよう。本作に登場するオペレーターは5つの特殊部隊に4名ずつの計20人おり、それぞれに特徴的なガジェットを持っている。イギリス陸軍の特殊部隊「SAS」に所属しているThatcher(サッチャー)なら電子機器を即座に使用不可にする「EMPグレネード」、アメリカの特殊火器戦術部隊「FBI SWAT」のPulse(パルス)なら近くにいる人間を感知できる「心拍センサー」が使用可能だ。
オペレーターは、各モードで入手できる名声ポイントを支払うことで自由にアンロックできる。アンロックに必要な名声ポイントは、1人目が500、2人目が1000、3人目が1500、4人目が2000と決まっている。チーム内で同じオペレーターを選択することができないので、序盤は5つの特殊部隊から1人ずつアンロックしていったほうがいいだろう。
ちなみにアンロックすると、そのオペレーターの性格や特徴を紹介する日本語吹替ムービーが流れるので、ぜひ見てもらいたい。
また各特殊部隊に所属しているオペレーターは、攻撃側と防衛側の役割によって選べるメンバーが決まっている。例えば、マルチプレイで「TDMー爆弾」を遊ぶ場合には、スペツナズのメンバーなら攻撃系がグラズとフューズ、防衛系がカプカンとタチャンカになる。
そのほかにもメインウェポンとサブウェポンの概念が存在し、アサルトライフル、ショットガン、スナイパーライフル、ハンドガンなどオペレーターごとに選べる武器に違いがある。ウェポンは名声ポイントを使用することで、オペレーターごとにアタッチメントをつけることができる。
マルチプレイでほかのプレイヤーと真剣勝負をしよう
今回、筆者はゲーム起動してすぐにマルチプレイに挑戦してみた。オペーレーターをアンロックしていない状態だと、どこの特殊部隊にも所属していない“新人”というキャラクターでプレイする。“新人”はガジェットが使用できない代わりに、ほかのオペレーターとは違って一度に何人ものプレイヤーが使っても問題ないようだ。
キャラクターを選択し終えたらすぐに戦闘開始というわけではなく、まずは準備フェーズから開始される。準備フェーズでは、攻撃側はドローンを使って建物内部に潜入して敵や爆弾などの位置を偵察し、防衛側は建物内部に敵の動きを妨害するバリケードを設置したりできる。
防衛側はそのほかにもドローンを破壊することで、敵に偵察を中断させることが可能だ。この準備フェーズがその後の試合展開を左右することになるので、自分の役割を果たすようにしよう。
準備フェーズが終了したらアクションフェーズに移行し、戦闘開始となる。筆者はまず攻撃側で参加することになった。建物の近くまで到着して気がついたのは、ミニマップが無く敵がどこにいるのかわからない点だ。そのためどこから突入していいのかわからずに、味方全員で建物の周りをウロウロしてしまった。
気を取り直して建物の2階から突入するといきなり銃撃戦が開始された。どこにいるのかわからずに手当たり次第に撃っていたのだが、敵は1階から2階に向かって撃っていたようで、あっさりと倒されてしまった。ウェポンやガジェットの種類によっては壁や障害物などを容易に破壊できるものもあるようだ。
また、本作のウェポンはかなり攻撃力が高く、アサルトライフルならヘッドショットを狙わなくても2発から3発程度で相手が倒せてしまう。そのため、敵と正面から撃ち合いをするといくら先制できたとしても撃ち負けてしまうこともあるので、奇襲して敵が気づかないうちに倒してしまうのが理想だ。敵から受けたダメージは、回復できない。闇雲に突撃するとすぐに倒されてしまうので、ドローンなどを使いながら慎重に進もう。
敵に倒されてしまったプレイヤーは、ほかのプレイヤーの視点が見られるサポートモードに自動的に移行する。ボイスチャットが使えるので、仲間にアドバイスや敵の位置などを教えてあげよう。
結局、防衛側に押し切られる形で負けてしまったが、それで終了というわけではなく、攻守が交代して次のラウンドへ。防衛側の場合には敵が来るのを待って、潜入してきた相手を殲滅していったほうがいい。また爆弾や人質の防衛が勝利条件なら、目的物がある場所を要塞のように固めるのも戦略の1つだ。
今回筆者もそれにならって1つの部屋に閉じこもり、バリケードなどを作成して防御を固めた状態で待っていたのだが、いきなり画面が揺れて大きな音がして、呆然としているうちに倒されてしまった。そのまま全滅させられてしまい、筆者のはじめての試合はストレート負けという結果に……。
その後オペレーターを獲得してから再チャレンジしてみたが、ガジェットの有無によって戦闘の仕方がかなり変わっていくことに驚かされたので、ぜひ試してみてほしい。
テンポよく進むゲームの感覚にいつしか病み付きに
マルチプレイで遊んでみると、試合がどんなに長引いても約10分ぐらいで終了し、サクサクと遊べるので、もう1試合やろうかという気分になり、いつしか時間を忘れてプレイしてしまった。また、最近のFPSゲームに多い、敵を倒せば特殊能力が使えるといった要素がなく、純粋に自分の腕だけで競えるという点ものめり込んでしまった要因のひとつだ。
本作は2016年に、4回にわたってコンテンツパックの発売が予定されている。新オペレーター、対戦用マップ、新モード、ゲームツール、武器などが順次追加される予定だ。これらのコンテンツは、一部のウェポンスキル以外は無料で入手できるので長く遊ぶことができる。
なお、2016年1月にリリースするコンテンツパック「オペレーション・ブラックアイス」では、カナダの特殊部隊「JTF2」のオペレーター2名と新マップ、プレイヤースキンなどが追加されるので、楽しみに待っておこう。
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