Wright Flyer Studiosは、1月30日に幕張メッセ国際展示場にて開催された「闘会議2016」で「追憶の青」のステージイベントを行った。
本作は端末を縦に持ち、片手だけで操作できるベルトスクロールタイプのアクションRPG。戦乱を生き抜く青年を中心とした重厚なストーリーが繰り広げられ、マルチプレイやプレイヤー同士で競うPVP、レイド、キャラクターや武器の強化など豊富な要素を楽しめる。
イメージイラストは天野喜孝氏、サウンドはベイシスケイプの岩田匡治氏、シナリオはRomanceworkの田中豪氏と松元弘毅氏が担当。さらに松岡禎丞さん、佐倉綾音さん、小清水亜美さん、赤羽根健治さんといった声優陣も参加している。
ステージには、開発プロデューサーの菅隆一氏、開発ゲームディレクターの竹内勝氏、チームが隣という「消滅都市」のリードゲームデザイナー・下田翔大氏、シシララの安藤武博氏が登場。さっそく実機を交え、菅氏が操作、竹内氏が解説を行う。
片手での爽快プレイのため、細かな部分まで行き届いたシステム
バトルではスワイプでキャラクターを移動、タップで攻撃、フリックでジャンプやステップを行え、左右だけでなく前後の奥行もかなり自由に移動できる。特定の技での画面ズームもあるが、ピンチイン/アウトでの拡大/縮小にも対応。スキルは画面の左側にあるボタンをタップすれば発動でき、どんどんコンボを繋げていきたいが、ミスは大きな隙に繋がるので注意したいところ。クエストの最後にあるボス戦では強力な攻撃の際に予兆範囲が表示されるので、しっかり回避しよう。
スキルのボタンの色は属性によって異なり、敵も含めキャラクターや武器に属性が備わっている。キャラクターと武器の相性が合うと、より強くなるようだ。スキルの使用にはMPが必要で、通常攻撃で回復。スキルを使うと画面の左下にあるゲージがたまり、必殺技を放つことができる。なお、スキルのボタン位置はコンフィグで変更できるので、左利きの人や手の小さい女性もサポートしている。
職業は拳のファイター、剣のナイト、回復役のプリースト、遠距離攻撃のマジシャンといった4種類を用意。パーティの人数は3人で、戦闘中もワンタップで3人のキャラクターを切り替えできる。
より戦略的なバトルを楽しめるマルチプレイ
続いてプレイした安藤氏も、その軽快な操作に言葉を忘れて熱中してしまうほど。さらに安藤氏と下田氏の2人によるマルチプレイにも挑戦する。基本的な操作に変化はないが、必殺技では続けてタップをすることでより協力感が増し、画面上部の吹き出しをタップすれば定型文やフリーに会話も可能。1人が敵を引き付け、1人が敵の背後に回り込んで攻撃といった連携プレイもやりやすそうだ。
他のプレイヤーとはロビーでも交流でき、背景の建物に上れるという遊び心も。マルチプレイは今回披露された1人が1キャラクターずつ扱うものと、1人が3キャラクター、最大9キャラクターで遊べるモードもあるという。
このほか、実機プレイ中にさまざまな要素が明かされた。ストーリークエストの途中は簡単な会話イベントのみでバトルのテンポを妨げないが、クリア後はフルボイスのしっかりとしたイベントとなっており、キャラクターの立ちイラストも楽しめる。
難易度は「NORMAL」「HARD」「EXPERT」の3段階が用意されており、難しいものほど敵のAIが高度になり防御力も高くなり、村人などキャラクターを守るというようなシチュエーションバトルでは自分の攻撃が当たってしまうそうだ。しかしその分、クリア時にはより良い報酬が手に入る。
キャラクターや武器はガチャで入手。レアリティの低い武器でも使いやすいスキルを持っているケースもあるので、一概にレアリティが全てではないようだ。キャラクターの成長は、クエストなどで手に入る強化アイテムを使いながらボードを進めていくという仕組み。攻撃、HP/防御、MP/スキルといった方向性をプレイヤーが選択していく。
スマートフォン向けのゲームはほぼジャンルが固定化されているが、本作は全く新しい操作感だと太鼓判を押す安藤氏。リリースの時期について菅氏は「桜が咲く頃には」と明確な回答はコメントしなかったものの、およそ40人というスマートフォン向けとしては最大規模の体制でブラッシュアップを行っているという。
2015年9月からAndroid版でのみ受付しているクローズドβテストに向けての準備も進んでいて、すでに想定の人数には到達しつつあるそうだ。いち早く注目してくれたユーザーへのサポートも考えているそうなので、今すぐ応募しておこう。最新情報の公開は公式Twitterなどで行われるのでお見逃しなく。