Fuji&gumi Gamesより配信中のiOS/Android向けアプリ「誰ガ為のアルケミスト」のプレイレポートをお届けします。
1月28日より配信を開始したiOS/Android向けアプリ「誰ガ為のアルケミスト」。本格シミュレーションRPGとして配信中の「ファントム オブ キル」を手がける、Fuji&gumi Gamesの最新作です。
ゲームの中身はターン制ストラテジータイプのシミュレーションRPGで、プレイヤーは味方をコマのように動かし、敵と戦っていきます。高さの概念などもあり、配置が戦況に大きく影響するだけに、ユニットの育成も含めた運用がプレイヤーの腕の見せどころとなっています。
今回の記事では、実際のプレイを元に、本作の魅力をストーリー、バトル、ユニットの3つの要素からお伝えしていきます。
アニメも顔負け!圧倒的なビジュアルで送るストーリー
ゲームを始めて最初に驚くのが、圧巻のオープニングアニメーションです。これは「マクロスF」や「創聖のアクエリオン」を代表作に持つ河森正治氏が制作を担当し、タイトルの発表時から話題になっていました。
物語の舞台となるのは、剣と魔法の世界“バベル大陸”。かつて強大な軍事力として利用され、人類を存亡の危機に追い込んだ《錬金術》は、大陸の七国家の話し合いにより禁忌の術として封印された過去がありました。その《錬金術》が近年、復活し、大陸が再び動乱の時代を迎える中、若き騎士・ロギの視点で物語が進みます。
バトルの合間には、こうしたキャラクター同士の会話が挿入され、物語が進んでいきます。ビジュアルのクオリティも高く、物語の臨場感を高めてくれます。
公式サイトでは、物語の前日譚にあたるコミック「誰ガ為の前奏曲(プレリュード)」が公開されています。こちらも併せて読めば、よりいっそうロギや、その相棒のディオスに感情移入できるようになるでしょう。
位置取りと技の使い方がポイントとなる戦術性の富んだバトル
ここからは、本作のバトルについて解説します。プレイヤーが操作するユニットは、事前に編成で選んだユニット3体に、傭兵として雇うフレンドのユニットの4体です。サブにセットできる2体は、メインユニットが戦闘不能になったときの補充要員になります。
バトルがスタートしたら、まずはプレイヤーのターンです。各ユニットごとに、移動と攻撃を行えます。移動可能な範囲は青、攻撃可能な範囲は赤で表示されます。
各ユニットには固有の技があり、攻撃の代わりにそれを使うこともできます。体力を回復したり、味方全体の攻撃力を一時的に上げたりするものなどがあります。
技の中でも、ちょっと独特なのが魔法です。魔法は効果対象をユニットとパネルの2種類から選べます。魔法は実行と発動の間にタイムラグがあるので、パネルを指定していた場合、待ち時間にユニットが効果範囲外に移動すると、無駄撃ちになることもあります。
本作の攻撃魔法は味方も巻き込むので、実行には注意が必要です。攻撃魔法の発動対象に敵ユニットを指定した場合、魔法の発動待ち時間中に味方へ隣接すると、味方までダメージを受けてしまいます。その逆に、回復魔法は敵に効果がおよびません。待ち時間に回復したいユニットの行動順が来ることも考慮し、パネルではなくユニットを対象にしたほうが確実です。
魔法以外の技にも、発動待ち時間が必要なものがあります。弓使いが覚える「ため撃ち」はその代表格です。魔法以外の技は効果対象がユニットのみとなるので、待ち時間の間に敵が移動して攻撃をかわされないように、行動順をしっかり確認しておきましょう。
戦いの舞台となるフィールドには、高さの概念があり、移動や攻撃に影響します。例えば、戦士やプリーストは段差に弱く、隣接するパネルとの高低差があると移動できないことがあります。また、建物の屋根や崖の上などの高所から、低所にいるユニットに向けて攻撃すると、ダメージが増加します。高さを味方につけ、バトルに活かす戦術性も本作の魅力の1つです。
鍛え上げれば強くなる!?愛着を持ちやすいユニット成長システム
本作には、実にさまざまな種類のユニットが登場します。各ユニットはそれぞれ特徴があり、地形や敵の編成に合わせて、使い分けていくことが攻略の鍵です。ユニットの特徴は「ジョブ」によって決められ、これらは全部で28種類もあります。ここでは、序盤で手に入れやすいユニットのジョブを6種類ピックアップし、その特徴を簡単に解説します。
戦士系
HPと物理攻撃力、物理防御力に優れたジョブです。接近戦を得意としますが、敵に近づくまでは攻撃を受けっぱなしになるのが難点です。攻撃を補助する技を多く覚えます。
弓使い
離れている敵への攻撃を得意とするジョブです。移動力もそこそこあり、段差にも強いですが、接近されると攻撃できなくなります。
シーフ
移動力と素早さ、会心に優れたジョブです。いち早く敵に近づいて攻撃できますが、HPや物理防御力は低く、戦闘が長引くと不利になります。
魔道士
攻撃魔法を多く使えるジョブです。攻撃魔法は効果範囲が広いため、敵をまとめて攻撃するのに向いています。HPや物理防御力は低く、敵に接近されると弱いです。
プリースト
回復魔法を覚えるジョブです。移動力を始め、HP、物理攻撃力、物理防御力なども低いため、戦闘には向いてません。
吟遊詩人
味方全体を一時的にパワーアップする「歌」を使えるジョブです。弓使いほどではありませんが、離れた敵も攻撃できます。接近戦は苦手です。
本作が他のスマートフォン向けゲームと一線を画すのが、「ユニットのレアリティが強さのすべてではない」点です。その要因の1つが、ユニットの進化による「レアリティの向上」です。例えば主人公のロギは★2と決して高いレアリティではありませんが、進化を繰り返すことで最終的にレアリティが★4まで成長します。
レアリティが★1の最弱ユニットも、鍛え上げれば★3までは成長させられます。初期ジョブおよび転職できるジョブも、ユニットごとに決まっているので、必ずしもレアリティが高いユニットで固めることが、攻略に有利になるとは限りません。
ユニットはこのほかにも、装備品を付けたり、アビリティを上げたりといった方法でパワーアップできます。お気に入りのユニットを鍛え上げ、自分だけのお気に入りチームを編成するのも、本作の楽しみ方の1つです。
本作のユニットは、ただガチャを引いただけでは簡単に手に入らず、「魂の欠片」というアイテムを規定数そろえることで、ようやく使えるようになります。強力なユニットほど必要な「魂の欠片」も膨大で、入手には時間がかかります。苦労して手に入れたユニットはもちろん、それを手に入れるまでお世話になるユニットも、愛着を持って育てていきましょう。