ユービーアイソフトが、3月10日に発売したPS4/Xbox One/PC用ソフト「ディビジョン」。さまざまなゲームジャンルが融合した本作のプレイインプレッションをお届けする。
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「ディビジョン」は、パンデミックによって荒廃してしまったニューヨークを舞台にしたオンラインRPGだ。フレンドと一緒に遊べるオンライン要素と経験値を得てレベルを上げるRPGのシステムだけでなく、サードパーソンシューティング(TPS)の戦闘要素を取り入れた異色のタイトルとなっている。
プレイヤーは自律部隊「ディビジョン」のエージェントになって、荒廃したニューヨークを復旧するために、肉体労働者で組織された集団「クリーナーズ」や、脱獄した囚人たちが集まって結成した犯罪組織「ライカーズ」など、街の主導権を巡って争っている組織と戦うことになる。
今回は、荒廃したニューヨークを生き抜いた筆者のプレイインプレッションをお届けする。
ディビジョンのエージェントを作ろう
まずはディビジョンの一員となる、自身のキャラクターを作成することになる。キャラクタークリエイトは性別、フェイスパターン、髪、髭など顔のパーツを自由に変更可能だ。鼻の高さや目の大きさなどの細かい変更はできないが、傷跡やフェイスペイントなどで特徴づけをしたり、ピアスや眼鏡などのアクセサリーを装着したりできる。
「ほかのプレイヤーと似たような格好になるんじゃないか?」と心配していたのだが、顔以外にも帽子/ジャケット/ズボン/スカーフ/シャツ/靴といったキャラクターの外観を自由に変更できるので、自分と同じ姿のプレイヤーをほとんど見ることはない。
ニューヨークを観光しながらストーリーを進める
キャラクターを作成したら、プレイヤーはすぐにオープンワールドのマップを自由に動き回れるようになる。荒廃したニューヨークはゴミや車などが不法投棄され、建造物のいたるところにペンキやスプレーを使ったストリートアートが描かれており、「これ本当に復興できるの?」と疑問に思うぐらいだ。そのなかでも、観光スポットとして有名なマディソンスクエアガーデンやタイムズスクエア、エンパイアステートビルといった建造物は残っているので、観光がてら探索してみるといいだろう。
本作のマップは広大なので、どこにいけばいいのかわからないときには、マップを開いてミッション概要の項目を見よう。ミッションは大きく分けて、ストーリーが進行する「ストーリーミッション」、困っている人たちを助けていく「サイドミッション」「エンカウント」などが存在する。
基本的にはストーリーミッションを進めつつ、開始地点周辺にあるサイドミッションやエンカウントなどをプレイしていくのがいいだろう。さまざまな種類のミッションをクリアすると、キャラクターを育成できるだけでなく、武器、防具などを入手することが可能だ。
施設を拡張してスキルを覚えよう
プレイヤーは、戦闘時に使用する「スキル」、セットと効果を発揮する「タレント」、自動的に効果を発揮する「PERK」といったアビリティを習得できる。これらは「医療」「技術」「防衛」の3つにカテゴライズされており、プレイヤーの作戦基地であるニューヨーク中央郵便局の「医療棟」「技術棟」「防衛棟」といった施設を拡張することで習得できる。
スキルとタレントはプレイヤーのレベルが上がるごとに登録できるスロットが拡張されていき、「スキル」は最大2つ、「タレント」は最大4つまでセットすることが可能だ。スキルとタレントの組み合わせによって、仲間の回復や味方を守ることなどに特化できる。
筆者は防衛の初期で覚えられるスキル「バリスティックシールド」がお気に入りだ。というのも、このスキルはハンドガンしか撃てなくなる代わりにシールドを展開し、正面からの敵の攻撃を無効にした状態で移動できるのだ。一定ダメージを受けてしまうと自動的に解除されてしまうが、カバーしなくても安全に敵を倒すことができる。
そのほかにも、医療のカテゴリーにある「パルス」は、敵や味方の場所がわからないときに使用するとマーカーをつけ、さらに自身のクリティカル率をアップしてくれる優秀なスキルだ。クールタイムは約60秒と少し長く、頻繁に使えないので、敵が密集している場所で使用してまとめてマーカーをつけるといいだろう。
武器や防具でステータスを特化させる
キャラクターの装備は、武器がメインウェポン2個とサブウェポン1個、防具がアーマー/リュック/マスク/グローブ/ニーパッド/ホルスターに分かれている。武器にはそれぞれに、1発当たりの攻撃力を表すDMG、1分間で撃てる弾数を表すRPM、マガジンに装填できる弾数を表すMAGというステータスが存在する。細かく分類されているので、どの武器が強力なのかわからない場合には、1秒間に与えるダメージ量を表すDPSに注目しよう。使い心地はさておき、DPSが高いのが強力な武器だと覚えておけば問題ない。
防具には防御力を上昇させるステータスのほかにも、DPSを上げる「銃器」、HPを上げる「スタミナ」、スキルパワーを上げる「電子機器」がランダムで付与されている。「防御力は強いけどHPが低くなるから使えない」「HPは下がるけどダメージ量が増加するから装備する」といった取捨選択をすることで、銃器だけに特化させたり、銃器とスタミナを両立させたりといったキャラクターの性能を自由に決められる。
筆者はとにかく銃器に特化させDPSを上げたのだが、HPが低くなりすぎてしまい、敵と遭遇したらすぐにカバーしないと倒されてしまう貧弱なキャラクターになってしまった。スタミナを上昇させる装備でHPを補ってなんとか戦えるようにしたが、特化のさせすぎもほどほどにしたほうがいいようだ。
また作戦基地にある「クラフトステーション」を利用すれば、武器や防具などの装備を製作することが可能だ。製作には武器ツール、布、ツールといった素材と、サブミッションなどをクリアすると入手できる設計図が必要になる。ショップで購入するよりも強力な装備ができやすいので、アイテム欄で余ったしまった武器や防具は、解体して素材にしたほうがいいだろう。
PvPエリア「ダークゾーン」に潜入
本作は最大で4人のグループでチームを組んで遊べるマルチプレイモードがある。マルチプレイモードは、セーフハウスにあるパソコン、またはミッション開始前の場所に移動し、仲間を募集することですぐに開始できる。本作では難易度がノーマルとハードの2種類用意されており、ノーマルのミッションは1人でもクリアできる難易度なので、ほかのプレイヤーと一緒にプレイするときにはハードにチャレンジしてみるといいだろう。
また、マップの中央に、高い壁で覆われた高濃度汚染地域「ダークゾーン」が存在する。このエリアは、PvPができる場所となっており、通常のミッションよりもレアアイテムが入手できる。試しにレアアイテムを求めて、無謀にもレベル7のときにひとりでダークゾーンに挑んでみたが、入り口付近にいたレベル15の敵と遭遇し、2回攻撃されただけであえなくダウンという結果に。その後、入り口にリスポーンして当たりを探索していると、いたるところに汚染エリアを発見。施設の医療棟を拡張し、フィルターレベルをある程度上げないと、そもそも探索できない場所もあるようだ。
1人で遊ぶ? みんなと遊ぶ?
1人でメインストーリーを進めたり、仲間と一緒にプレイしたりとさまざまな遊び方ができる本作は、時間を忘れて夢中になれる作品に仕上がっている。ストーリーをクリアしても、ダークゾーンで装備を収集したり、マップに配置されている携帯電話などを探索したりと、やり込み要素も充実しているので、ぜひプレイしていただきたい。
なお、本作はインターネット環境が必須のタイトルとなっており、PS4版はPS Plus、Xbox One版はXbox Live ゴールドメンバーシップになる必要があるので注意してほしい。
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