編集部注目のスマートフォン向けゲームアプリを毎週レビュー!今週は、iOS/Android向け青春リズムゲーム「VOEZ」を紹介!
今週のおすすめはiOS/Android「VOEZ」!
「VOEZ」は、「Cytus」「Deemo」などの人気リズムゲームを輩出している台湾のゲームメーカーRayarkの新作リズムゲーム。
独特かつ重厚な美しさが魅力であった過去2作に対し、「VOEZ」は6人の少年少女が共通の夢を実現するためバンドを結成するという青春ストーリーが展開され、透明感のあるイラストで描かれた明るくみずみずしい世界観となっている。
また、例にもれず今作も楽曲のクオリティが非常に高く、ボーカロイドから和太鼓をモチーフにしたような和風の楽曲まで幅広いジャンルが取り揃えてある。
プレイ画面は色とりどりのラインと光が複雑に交差する斬新なUIとなっている。ここまで作り込まれていると操作もかなり難しそうに思えるかもしれないが、「タップ」「ホールド」「スライド」「スワイプ」という4つの基本動作を覚えればプレイできるのでリズムゲーム初心者でもすぐに理解できるだろう。
まず、「タップ」とは上から降ってくる「ノーツ」というマーカーを、バーに重なったところでタップするというリズムゲームではスタンダードな動作だ。「ホールド」はタップと基本的には一緒だが、ノーツの長さ分バーの上で画面を押し続ける必要がある。
違いが分かりづらいのが「スライド」と「スワイプ」という動作だ。「スライド」は、バーの上でノーツの動きに合わせて指を左右にスライドさせる。対して「スワイプ」は、矢印の方向に指でノーツをフリックするというものだ。
ここまで簡単に説明したが、実際の動きは、動画で見るとさらにイメージしやすいだろう。音楽と自分の動作に合わせて、ライトの帯が重なり合ったり光の粒がはじけたりするアクションはまさに圧巻だ。見ているだけでも楽しいので一見の価値あり。
ゲームをプレイしていくと、トータルスコアやプレイした曲数によって「日記」が解禁され、ストーリーを楽しむこともできる。日記の解禁条件は、徐々に難しくなってくるため、早く続きが読みたくなって何度も楽曲を練習したくなってしまう。
日記の日付は「May-05(5月5日)」や「May-08(5月8日)」といった具合に進んでいくが、誰かの視点で「今日あったこと」がつづられているわけではなく、一枚絵であったりキャラクター同士の会話形式だったりとさまざまだ。
舞台が台湾に実在する県「宜蘭」をモチーフにした「蘭空町」という架空の町のようで、透き通った色づかいのイラストからは、キャラクターや台湾らしい街なみの活き活きとした様子が伝わってくる。
また、日記が解禁されると「キー」と呼ばれるアイテムが手に入る。このキーを使って楽曲を「アンロック」することで、新しい曲をプレイできるようになるのだ。現在プレイできる楽曲は50曲となっており、どれも高クオリティなのでどの曲をアンロックするか迷いどころ。
また、今後も楽曲は無料楽曲・有料楽曲ともに、不定期で配信されていくそうだ。
初夏となり、ジワジワと日差しが照り付ける日々が続くが、そんな暑さを吹き飛ばしてくれるような爽やかな雰囲気が魅力の本作。ちょうど作中の世界も現在は初夏なので、すぐに作品の世界観に入っていけるだろう。
リズムゲーム好きにも初心者にも楽しめる内容となっているため、これを機に本作をプレイして、美しい楽曲を聴きながらこれから始まるけだるい夏を乗り切ってほしい。