エレクトロニック・アーツが「E3 2016」に先駆けて行ったイベント「EA PLAY」。会場で「バトルフィールド 1」と「タイタンフォール 2」をプレイした。
会場では、「バトルフィールド 1」「タイタンフォール 2」「FIFA 17」「MADDEN NFL 17」「NHL 17」と、注目タイトルが惜しげもなくズラリと並んでおり、会場の豪華さも相まって、エレクトロニック・アーツ(EA)の気合のほどを感じさせる。筆者は「バトルフィールド 1」と「タイタンフォール 2」のブースに行き、実際に2作をプレイしてみた。会場の様子と共に、遊んでみた感触をレポートしてみたい。
「バトルフィールド 1」
PS4/Xbox One/PC「バトルフィールド 1」は日本でも2016年10月21日に発売が予定されている、EAが誇る大人気FPSの最新作だ。第一次世界大戦を舞台とした同シリーズ初の作品となっており、プレイヤーは100年前の戦場を舞台に死闘を繰り広げる。
試遊機でプレイできたマップは、北部フランスの小さな村「THE ST. QUENTIN SCAR」。PC版でのプレイだったのだが、「Star Wars バトルフロント」でも採用されていたグラフィック技術を用いた映像表現は、まさに圧巻。荒れ果てた村の様子、シトシト降り続ける雨、薄暗い空、そして響き渡る銃声……などなど,生々しさすら感じさせるグラフィックは、使い古された言い方をするならば、実写と見紛うほどの美麗さ。その美麗さが、戦場の過酷さをリアルに表現している。
プレイできたモードは、64人のプレイヤーが重要地点の支配をめぐり対戦する「コンクエスト」。クラスは無難に、アサルトを選択した。当然ながら、操作はオーソドックスなFPSに準拠しているため、普段からFPSに慣れ親しんでいる人ならば、まったく問題なし。ただ、そうはいっても、筆者の実力不足は相当なものだったようで、敵と対峙した瞬間にキルされるのが当たり前という体たらくを披露。気がつかないうちに後ろや横から撃ち殺されているという失態もザラだ。いくらFPSが下手だからと言っても、さすがにこの役立たずっぷりは編集部に顔向け出来ない。
とはいえ、マップには、戦車や装甲車、飛行機などが引っ切り無しにビュンビュン飛んでおり、臨場感は抜群だったため、勝ち知らずながらもワクワクは止まらなかった。この世界をもっと体験したいという感情が、沸々と沸いてくるのを感じたのである。しかし、あーだこーだとやってるうちに、惜しくも時間切れ、筆者のチームはあえなく敗退となってしまった。しかし、「バトルフィールド1」の世界をわずかながらでも体験でき、さらには、次はもっとちゃんとプレイしてみたいと思えただけでも嬉しい。筆者でさえ、そう思えたのだから、シリーズのファンであれば、もはやオススメしない理由はないだろう。
「タイタンフォール 2」
PS4/Xbox One/PC「タイタンフォール 2」は、2014年に発売された「タイタンフォール」の続編となるタイトルだ。兵士がパワードスーツを着こみ、高いジャンプに素早いダッシュにと、リアル系FPSにはないアクロバティックかつダイナミックなアクションが楽しめる。またシリーズ最大のウリとして、巨大ロボット「Titan」に乗って戦うというロボットファンならば垂涎もののシチュエーションも大きな話題を呼んだ。
ブース内は、まるで密林とSFが融合したかのような「タイタンフォール」の世界観そのままを立体化した作りになっており、そのこだわりにまず驚く。フィギュアがあちこちに配置されており、記者がひっきりなしにシャッターを切っていたのも記憶に残っている。
肝心のゲームプレイだが、先ほどの「バトルフィールド1」と比べて、歩くスピードが早いため、同じFPSでも、操作感は微妙に異なる。さらに、グラップリングを用いた独特のアクションは自由度に満ちており、プレイヤー次第で動きのバリエーションが大きく広がると感じた。また、歩兵でTitanと出会ってしまった時の威圧感はハンパではなかった。どのようにTitanを撃退すればいいのか……そんなことを考えながら戦うのも本作ならではの魅力だろう。
試遊ではマルチプレイを体験したのだが、ボイスチャットでワイワイと盛り上がりながら行うプレイは掛け値無しに楽しいものだった。もちろん日本人はほぼいなかったため、ボイスチャット内は英語がひしめき合っていたのだが、みな楽しそうにプレイしているのがヘッドセット越しに伝わってきて、筆者も終始ニヤニヤが止まらなかった。日本での発売日は10月28日ともう少し先だが、オンリーワンの魅力を持つ本作の登場を、今から首を長くして待ちたい。