バンダイナムコエンターテインメントが2016年7月28日に発売したPS4用ソフト「アイドルマスター プラチナスターズ」。シリーズ初のPS4タイトルである本作における、ビジュアル表現の確かな進化を、プレイインプレッションとしてお届けする。
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「アイドルマスター」シリーズの据え置き機タイトルとしては、2014年にPS3で発売された「アイドルマスター ワンフォーオール」以来となる本作。西武ドームで行われた「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2015」で初公開となった映像から、発売を待ち望んできたプロデューサーも少なくないだろう。
今回は、いよいよ発売を迎える本作をプレイし、その魅力を一足先に体験させていただいた。プロデューサーとしては新米な筆者ではあるが、今回のプレイを通して感じたのが、ビジュアル表現の確かな進化による、弾けんばかりのアイドルたちの魅力だ。なぜその感覚を得るに至ったのか、序盤のプレイを通して紹介していこうと思う。
まずはアイドルを選んでライブの基本をおさえよう
まず本作でアイドルたちはそれぞれの目標を達成するべく、合宿所に赴くことになる。プレイヤーは765プロの新米プロデューサーとして、そんな彼女たちを導いていくのだ。筆者もTOKENPとなり、早速プレイをスタート。
ゲーム開始時には13人のアイドルから一人を選択。この選択画面で誰をプロデュースするか悩む人も少なからずいるだろうが、後述の通り、ゲーム進行に応じてプロデュースできるアイドルの人数は増えていくため、まずは気軽に、そして気持ちの赴くままに選んでみるといいだろう。そんなわけで筆者は少しばかり悩みつつも伊織を選択。ここからアイドルプロデュースが始まっていく。
その後はプロデュースするアイドルとともにライブの流れを覚えていくことに。こういった初めての局面でプレイヤーを助けてくれるのが、765プロダクション事務員の音無小鳥と、彼女が手にする小鳥メモだ。新たな要素が加わるたびに説明してくれるため、順に追っていけばプレイそのもので躓くことはないだろう。
ライブに臨む際には楽曲の選択と衣装のコーディネートが必要不可欠。それらを選択した上でチャレンジするライブは、ターゲットに向かって流れてくる□△○のアピールアイコンに合わせて、該当するボタンを押してアイドルにアピールの指示を出す、リズムゲームの形式をとっている。最初のライブではターゲットのタイミングを確認し、自身のタイミングに合わせることができるリハーサルも用意されているので、リズムゲームが苦手な人はそちらを活用してみるといいだろう。
アイドルのアピールによって会場のテンションゲージが上がっていき、クリアラインに届くとライブが成功。アピールをつなげてスコアを上げていくのがテンションゲージを上げるポイントだが、ターゲットに×ボタンが重なった時に発動可能な「思い出アピール」も、より高いスコアを獲得する上で忘れてはいけない要素となる。
さらに、ターゲットの中央に☆が重なった時にタッチパッドを押すことで発動可能な「エクストリームバースト」は、発動することで「エクストリームモード」に突入し、より高いスコアを狙いやすくなる。これらの要素を駆使してライブの成功を目指していく。
クリア後はその結果に応じてファンからのプレゼントとして、アクセサリーなどが入手できる。序盤はマニー(本作におけるお金)も不足しているため、これらを活用してアイドルを着飾っていくのがいいだろう。
ライブの進行については以上のとおりなのだが、ここで筆者が驚愕したのがアイドルの動きの滑らかさだ。ついつい目線がターゲットからアイドルの方へ目移りしてしてしまうほどで、個人的には髪の揺れ動きなど細かい表現が印象的だった。このあたりの楽しさについては、後ほど紹介するアンコールにてより詳しく触れていくとして、先にその後のゲーム進行について紹介しよう。
3人のアイドルでユニットを組んでさらなるステージにチャレンジ!
一度ライブが終わると、社長から2人目のアイドルもプロデュースして欲しいとのお達しが。というわけで最初に選んだアイドルと同様に2人目を選ぶと、2人でユニットを結成。その中から1人を「リーダー」に指名し、そのアイドルを中心としてユニット活動を始めていくことになる。
リーダーは最初に選んだアイドルがそのまま担当することになり、後ほど紹介する営業やレッスンもリーダーのアイドルが参加する。プロデュースしているアイドルの「アイドルランク」を上げるためにはリーダーに設定することが何よりの近道。もちろん、リーダーは変更も可能なので、一定のアイドルランクに到達したら、別のアイドルをプロデュースするといったプレイも可能だ。
2人目のアイドルとともにライブを終えると、そのまま3人目のアイドルも加わって、新たな楽曲、そしてトリオでのライブが解禁となる。
筆者が選んだ3人目のアイドルは真美。優雅さもある伊織を、元気な2人で挟んでみました。 ちなみに、セッティング画面のアイドルのポーズはアイドルユニットの「タイプ」に影響する。 タイプはライブにも設定されており、合わせることでより高スコアを狙うことが可能だ。 |
ここからはライブ時のポジションの編成(リーダーはセンターで固定)ができるようになるほか、楽曲ごとの難易度選択も可能に。楽曲解禁時の難易度はDEBUT/REGULARの2種類のみだが、REGULARをクリアすると、対応する十字キーとの同時押しによるアピールも登場するPROが追加されるので、ライブに慣れた人は積極的に試してみるといいだろう。
こうして3人でのライブを成功させると、合宿所に残りのアイドルが参加し、総勢13人による共同生活がスタート。プレイヤー自身のプロデューサーランクが上がると新たなアイドルをプロデュースすることになるのだが、その前にここで13人全員参加のオールスターライブへと移っていく。
1年に4回、春夏秋冬の最後に行われるオールスターライブは2種類に分かれており、まず最初はあらかじめ設定された3曲をノンストップで続ける「メドレーライブ」を楽しむことができる。最初に楽しめる「キラキラいっぱいWAY!!MEDLEY」を例にあげると、「キラメキラリ」「いっぱいいっぱい」「GO MY WAY!!」の3曲を、それぞれ3人、ないしは5人のアイドルが披露する構成だ。
そして、夏に行われる2回目のオールスターライブでは手持ちの3曲を選択し、同じく3人か5人のアイドルがライブを披露することになる。
そのクリア後にアンコールで見ることのできるオールスタームービーは、13人全員がステージ上を躍動する、まさにライブ感たっぷりのものになっているので、ぜひその目で確かめて欲しい。
合宿所での生活や営業・レッスンにも注目
もちろん、アイドルプロデュースを占めるのはライブだけでない。合間には営業でファンやマニーを増やしたり、レッスンを重ねてアイドルを成長させていく必要がある。
まず営業はマニーを獲得する「通常営業」と、マニーを消費するもののファン人数が増える「資金営業」の2つに分類され、どちらもアイドルたちの営業中に相手先と交渉し、より良い条件を導き出していく。今回は手帳の上に落ちてくるサイコロの目が大きければ大きいほど得られる結果も大きくなるのだが、当然ながら最初に出るサイコロの目は運頼みとなる。
ここで活用するのが、コントローラーのジャイロ機能。手帳を揺さぶってサイコロの目を動かしていき、制限時間内でより大きな目を狙うのが、本作における交渉・調整だ。コントローラーを揺らす操作は思った以上に反応が良く、最初は失敗するケースもあるだろうが、アイドルたちと同様、徐々に慣れていこう。
一方のレッスンは、「コスメレッスン」「表現力レッスン」「バーストレッスン」の3つから選択していく。アイドルごとのパラメーターである「APPEAL」「BURST」「OMOIDE」を伸ばすためにはこちらも大事な要素で、受けられるレッスンの種類はアイドルランクの上昇に伴って増えていく。これは営業も同様であるため、ライブを含めた毎週の行動選択が、そのアイドル自身の幅を広げていく。
また細かいところではあるが、週ごとの行動を選択する「合宿所」でのアイドルたちの一幕も微笑ましい。13人のアイドルたちが思い思いに過ごす時間は、まさに彼女たちの日常の一コマ。どういったシチュエーションなのかを想像しながら眺めていても十分に楽しめるので、そちらも堪能して欲しい。
筆者がアンコールで受けた“ビジュアル表現”への衝撃
最後になるが、筆者はプレイを進める中で“アンコール”に大きな衝撃を受けた。アンコールに関してはこれまでのシリーズにも搭載されているおなじみの要素だが、カメラを操作してみて、初めて今作におけるビジュアル表現の幅を感じ取ることができたのだ。
それは純粋にキャラクターのビジュアルそのものを指してはいるのだが、さらに言うと表情の変化やちょっとした仕草など、細かい部分でパフォーマンスとしての魅力が随所に現れている。どう言葉に置き換えるべきか悩ましいところではあるのだが、筆者の言葉で伝えるのであれば、全ての動きが“自然に生まれている”ように感じさせてくれた。
そして歌との相乗効果もあり、結果としてライブ感が抜群に上がっているというのが筆者の感想だ。普段のライブでも十分に楽しめることは言うまでもないのだが、パフォーマンス中に自由にカメラ操作ができるアンコールは、アイドルたちをよりじっくりと堪能できる場として、ある意味で本作の魅力を凝縮しているポイントの一つではないだろうか。
ちなみに本作では、アイドルやコーディネート、楽曲などを自由にセッティングできる「ステージフォーユー!」も搭載されているので、アンコールで見るだけでは飽き足らなければ、そちらで鑑賞してみるのもいいだろう。
ゲームとしての目標は大きな会場でのソロライブ「エクストリームライブ」を大成功させ、トップアイドルへと導いていくことだが、その一方でプレイヤー側がライブそのものを味わえるは嬉しいところ。今作が生み出す魅力が気になる人は、ぜひ本作をプレイして光り輝く「アイマス」の新しい扉を開いてみてほしい。
(C)窪岡俊之 (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。
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