千葉県の幕張メッセにて、9月15日より4日間に渡って開催の「東京ゲームショウ2016」。バンダイナムコエンターテインメントブースにて、最終日の9月18日に行われたiOS/Android向けアプリ「キングダム セブンフラッグス」のスペシャルステージをレポートする。
週刊ヤングジャンプにて好評連載中の人気コミックス「キングダム」。同作を原作にバンダイナムコゲームスが開発し、年内のサービス開始を予定しているアプリが「キングダム セブンフラッグス」だ。
ステージには、「キングダム」が大好きな女優の福原遥さん、アニメ「キングダム」信役の声優・森田成一さん、ゲームのプロデューサー・河合泰一氏が登壇。福原さんは「キングダム」に登場する羌族の少女「羌かい」のコスプレ姿を披露し、観客の注目を集めていた。
ステージは、まず原作の紹介からスタート。「キングダム」は中国の春秋戦国時代を舞台にした内容で、累計発行部数が2000万部を超える大人気コミックス。2012年にはNHKにてアニメ化も果たし、現在2期まで放送されている。
福原さんは周りのスタッフから「キングダム」を勧められたものの、最初は「戦闘シーンがあって暗いのかな?」と心配したとのこと。ところが、実際に漫画を読んでみたところ、どんどんハマってしまい、いまではすっかりアニメも含めて「キングダム」大好きになったのだという。
福原さんは今日、信役の森田さんに会えると聞き、言って欲しいセリフを用意してきたと壇上で告白。「普段はそういうお願いを断る」という森田さんも、福原さんのクオリティ高い羌かいのコスプレを見て、「ぜひやりたい」と快諾。ステージ上で福原さんのオーダーよりも長く、信のセリフを熱演した。
以下にその一部を抜粋する。
「くだらねぇ! さっきから聞いてりゃ、それじゃまるで全部が天任せみてぇじゃねぇか! そうじゃねぇだろ! 俺たちはみんな、テメェの足で立って戦ってんだ! いまのお前だって『廉頗(れんぱ)の剣』であるべく、命がけで戦ってきた結果だろうが!」
セリフを見てピンと来た方は、かなりの「キングダム」通。アニメ2期のクライマックス、敵将・輪虎と対峙する30話での信のセリフだ。自らの生い立ちを語る輪虎に、信が自らの思いをぶつける名シーンの再現に、福原さんも観客も森田さんに釘付けになっていた。
続いては、いよいよ「キングダム セブンフラッグス」の内容紹介。ゲームのウリは、「最大1万人VS1万人のバトル」をコンセプトに設計されたド迫力の大規模合戦。さらに、原作のストーリーがゲームで追体験できるとあって、「キングダム」愛の深い福原さんが目を輝かせていた。
「実際のゲームをやってみたい」と要望もあり、ゲストの福原さんと森田さんが開発中のゲームをプレイすることに。2人が好きな武将を選んで、河合氏と模擬戦を行うことになった。
ゲームをプレイするとは知らずに、事前に好きなキャラを選んだ福原さん。自身がコスプレした羌かいを筆頭に河了貂、楊端和と女性が中心の軍となった。楊端和と、その部下のバジオウ、タジフを見た森田さんは「福原さんは山の民が好きなんだ」とコメントをしていた。
一方の河合氏は、松左に田永、竜有、去亥、崇原と、飛信隊の百人将や什長が中心の編成。河合氏は「手加減するのも失礼なので」と言っていたが、森田さんからは「手加減してんじゃねーかよ!」とツッコミを受けていた。
武将たちの配置を決めたら、いよいよバトルの開始。モニターには福原さんの画面が映し出され、福原軍が手前に表示された。
バトルはオートで進み、画面を拡大すると各部隊が戦っている様子を見られる。画面内で羌かいを見つけた福原さんだったが、戦っている部下をよそに、なぜか戦場で棒立ち……。すかさず森田さんから「働いてねーじゃねーか!」とツッコミを受けるのだった。
河合プロデューサーによると、隊を率いる武将はゲーム中に必殺技を繰り出せるとのこと。一気に敵軍を数百人から数千人も減らせる大技だ。内容もキャラの個性にあったもので、原作ファンも満足すること間違いなしだ。
福原軍優勢で進むが、敵軍からも必殺技を使われ、お気に入りの羌かいがピンチに!
だが、自軍の必殺技を次々に繰り出し、自軍に被害を出すことなく完勝した。
続いては森田さんの挑戦。自身が演じる信を筆頭に、えい政と河了貂。そして飛信隊より渕、尾平。「初期メンバーで構成した」と語る森田さんに、福原さんが「このメンバーいい!」と歓声を上げていた。
続いては河合氏の軍の紹介。先ほどの福原さんとの対戦を見て、易しそうな感じを期待する森田さんだが……王騎を筆頭に副官の騰と軍長の録嗚未、そしてひょう公に呉慶という超強力な布陣。森田さんからも、「将軍ばっかじゃねーか!」とツッコミを受けていた。
福原さんから「信ならいけますよ!」とはげましを受け、さっそくプレイする森田さん。
だが、兵数は5500vs9500と、合戦前からかなりの差がある状態に……。「強い将軍はたくさん兵士を率いられるんです」とは河合氏の弁。森田さんはどの敵軍にどの味方をぶつけるのかを、「知」「武」「勇」という属性の相性も考えながら慎重に決定する。こうした戦略性も、本作の大きな魅力の1つだ。
森田軍は圧倒的不利な状況だが、考え抜いた布陣の甲斐もあり河合軍と互角の勝負を見せる。森田軍が敵の兵力を順調に減らす中、敵の将軍の必殺技が炸裂! えい政がやられたものの、森田軍のねばり強い戦いもあり、ついに河合軍を打ち破った。
1回の戦闘時間は約1分ちょっと。気軽に楽しめつつも、キャラクターのセリフも多い、臨場感あふれるバトルに仕上がっていた。
福原さんと森田さんが勝利したことを記念して、河合プロデューサーより、これからゲームを始めるプレイヤーにプレゼントを贈ることが決定した。事前登録者全員に、キャラが引けるガチャを回すための「覇光石」が5個プレゼントするとのことなので、事前登録を忘れずに行っておこう。
実機でのプレイの熱気も醒めぬ中、ここで「キングダム」の原作者・原泰久さんよりメッセージが到着した。
終始、笑顔の絶えなかったステージも、いよいよ終了の時間が迫る。ラストに出演者の3人からメッセージが、来場者と生放送を視聴していたファンに向けて贈られた。
福原さん:「キングダム」は本当に大好きで、まさかこの衣装を着て、森田さんに会えて、生の信の声を聞けて、そしてゲームもみなさんより早く体験できて、こんな楽しい1日はないんじゃないかなってくらい、本当に幸せな1日でした。ゲームも本当に楽しかったので、みなさんにも味わっていただけたらうれしいです。
森田さん:アニメの方は少し前に終わってしまったんですが、原作の最初のところしかやってませんので、いつかまたアニメで続きができたらいいなと思っております。どんどん原作も盛り上がって、さらにゲームの「キングダム セブンフラッグス」もリリースするということで、さらに盛り上がってきたんじゃないかなと思います。今日はみなさんに見てもらって、僕もやりましたけど、爽快なバトルが繰り広げられますし、女性も男性もものすごくハマるのではないかと。ぜひみなさんも、このスマホアプリで、大きな合戦を楽しんでいただきたいなと。その際、私の演じる信を使う場合は、みなさん心して使って、絶対に勝ちにいってください!
河合氏:今日見ていただいたゲーム画面も、まだまだ開発チームが最後の追い込みをやっている状態なので、よりよいものを届けられるように配信までがんばっていきたいと思います。