セガゲームスは、本日10月27日にニンテンドー3DS用ソフト「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」を発売。これを記念し、同日スイーツパラダイス 上野ABAB店にてファン交流会を開催した。
「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」は、従来のハイスピードアクションに炎と氷の能力を駆使した攻略要素が加わった「ソニックトゥーン」シリーズの最新作だ。
本作の発売を記念し、ディレクターの中島玄雅氏と、本日のためにアメリカから来日した「ソニック」シリーズプロデューサーの飯塚隆氏とのファン交流会が、「ソニック25周年カフェ」にて開催された。
ここではファンとの食事やトーク、ゲームプレイなどのイベントの模様と、飯塚氏、中島氏へのインタビューをお届けする。
飯塚氏からのシリーズ25周年への感謝と「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」を楽しんでほしいとのメッセージで始まったファン交流会。「もうゲームは買ってくれましたか?」との質問に、ほぼ全員の手が上がり、飯塚氏と中島氏も嬉しそうだった。
イベントには1人か2人で参加する人がほとんどだったが、同じテーブルを囲むと意気投合し皆でシリーズについての熱い思いを語り合っていたのが印象的だった。飯塚氏と中島氏も各テーブルをまわり、ゲームの話からコラボメニュー、さらにはプライベート(?)な話題も満載のトークで盛り上がっていた。
食事が一段落すると、飯塚氏と中島氏のサイン会と撮影会が開始。発売したばかりの「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」や、持参したレア物のアイテムなど、思い思いの品物にサインと記念のメッセージが贈られた。
さらに飯塚氏から、海外で販売されている「SONIC BOOM」のガチャガチャが参加者への“お土産”としてプレゼントされた。筆者もこのガチャを頂き、ドキドキしたが無事にエッグマンを引き当てることができた。
そして来年春に発売が予定されている「ソニックマニア」の試遊も実施。2Dでクラシックに表現された「グリーンヒルゾーン」や「スタジオポリスゾーン」を、ギミックを駆使して縦横無尽に駆け回るゲーム画面に皆見入っていた。
終始ホームな雰囲気に、シリーズ25周年という重みを感じることができた今回のイベント。従来のユーザーはもちろん、シリーズに触れたことのないユーザーも、「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」をプレイしてみてはいかがだろう。
以下では飯塚氏、中島氏へのインタビューをお届け。「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」はもちろん、「ソニック25周年カフェ」のこだわりや、「ソニックマニア」についても触れられている。
開発者インタビュー
――「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」の発売日を迎えた感想をお願いします。
中島氏:ようやくこの日を迎えることができて本当に嬉しいです。今日に至るまで、延期やバランス調整など、諸々ありましたが、やっと皆さんの元にお届けできます。この作品でアクションゲームの面白さを感じてもらえればと思います。
――飯塚さんは4月からアメリカに拠点を移されていましたが、日本で発売日を迎えていかがですか?
飯塚氏:本当はアメリカも同時に発売したかったのですが、諸事情もありアメリカでは1ヶ月遅れての発売となります。元々は昨年のホリデーシーズンに向けた開発を行っていたタイトルですが、満足いくクオリティにするために1年ずらした、という形になります。待って頂いたファンには申し訳ないのですが、その分遊びごたえのあるアクションゲームになっているので、ぜひ楽しんで下さい!
――「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」のゲーム概要を教えて頂けますか?
中島氏:今作は「トゥーンシリーズ」の最新作となり、シリーズの持つテンポの良さや、爽快感、スピード感を重視したアクションゲームに仕上がっています。さらにタイトルの“ファイアー&アイス”という、炎と氷の力を使った攻略要素を新たに盛り込み、キャラクターチェンジをしながらハイスピードアクションと探索が楽しめる作品になっています。
飯塚氏:初心者はゆっくりと思考をしながらでも十分楽しめますし、上級者は瞬時の判断が求められるタイムアタックに挑戦することもできる、素人から玄人まで楽しめる作品です。
――今日は「ソニック25周年カフェ」でのイベント開催となりますが、実際にご覧になっていかがですか?
飯塚氏:実物は初めて見ましたが、すごいですね! 海外から監修に携わりましたが、ここまで“ソニック一色”になる空間作りにこだわって頂けたことが嬉しいです。
中島氏:店内のディスプレイはもちろん、メニューに仕込まれたギミックなどもソニックの世界観が表現されていて、とにかくワクワクしますね。
飯塚氏:私はアメリカでソニックに関わる人たちだけが集まる部署で働いていますが、このカフェを紹介したらみんなに羨ましがられました。こういう空間は世界では少ないので、海外ファンから自分たちの国でも開催してほしいという声が多いですね。
――楽しみにしているメニューはありますか?
飯塚氏:私自身が命名した「グリーンヒルのロールケーキ」ですね。ゲームのフィールドをよく再現していると思います。
――アメリカに移られて半年になりますが、手応えを感じていることはありますか?
飯塚氏:以前の海外チームは日本のソニックチームと“仕事をしている”というより、“(企画などの)お伺いをしている”というニュアンスが強かったのですが、私が行ったことで一緒にアイデアを考えて実現できるようになりました。そのおかげで活気がつき、ここでは言えないような企画が続々と上がっています。
――「ソニックマニア」についてはいかがでしょうか?
飯塚氏:来年の春発売に向けて開発を進めていて、大体半分くらい制作が進んでいます。早い段階で皆さんがプレイする機会が設けられればいいなと考えています。
――「ソニックトゥーン」というブランドの今後の構想はいかがですか?
飯塚氏:海外では「SONIC BOOM」のシーズン2が制作されていて、年末から放映されます。日本ではテレビ放送以外の形で「SONIC BOOM」を楽しんでもらえないかと考えています。
――最後にファンに向けてメッセージをお願いします。
中島氏:「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」は、今までシリーズに触れたことがない人にもぜひ遊んでほしい作品です。この作品をきっかけに過去作品をプレイしてもらったり、新作にも注目してもらえたら嬉しいです。
飯塚氏:今後、「ソニックマニア」のほかにも、さまざまな形で「ソニック」ブランドを提供する準備を進めています。まずは「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」を、ぜひ遊んで下さい。