【「GUNDAM VERSUS」発売記念特集】第1回:多くのゲーマーを虜にする「機動戦士ガンダム VS.」シリーズのここがスゴイ!

0コメント 米澤崇史

2017年7月6日に発売を迎えたPS4用ソフト「GUNDAM VERSUS」。ファン待望の「機動戦士ガンダム VS.」シリーズの最新作として発売されたゲームの面白さを、さまざまな角度から特集していく。第1回はシリーズと「GUNDAM VERSUS」に秘められた数々の魅力を紹介する。

バンダイナムコエンターテインメントから2017年7月6日に発売されたPS4用ソフト「GUNDAM VERSUS」。「機動戦士ガンダム」シリーズに登場したキャラクターやMSが集結する「機動戦士ガンダム VS.シリーズ」(以下、VS.シリーズ)の最新作で、その人気はガンダムファンだけに留まらず、アーケードを中心に多くのゲーマーから絶大な支持を得ているシリーズだ。

ただ対戦が主となるシリーズだけに、敷居の高さを感じてしまい、まだプレイしたことがなかったり、以前のシリーズ作品からしばらくプレイしていないので、今更プレイするのには尻込みしてしまう……という読者も多いはず。だが実は、「GUNDAM VERSUS」は、そんなプレイヤーが「VS.シリーズ」を初体験するのに、これ以上ないほどにうってつけの内容となっているのだ。

連載第1回では、そんな多くのプレイヤーを魅了してやまない「VS.シリーズ」と、「GUNDAM VERSUS」に秘められた数々の魅力をお伝えしていく。

「機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン」の稼働から約15年。家庭用向けに作られた、新世代の「VS.シリーズ」

まず「GUNDAM VERSUS」の位置づけを確認するために、おおまかにシリーズの歴史から振り返っていこう。

2001年3月にバンプレスト(現・バンダイナムコエンターテインメント)が販売、開発をカプコンが担当した「機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン」の稼働開始と共にその歴史はスタート。既にこの時点でコスト制による2on2でのチームバトル、4つのボタンで操作するというシリーズの基本は確立されており、シンプルな操作性ながら本格的な対戦が成立するツールとして、ライトからヘビーな層まで、幅広いユーザーが楽しめる作品として爆発的なヒットを飛ばすことになる。

その後も、「機動戦士Zガンダム エゥーゴvsティターンズ」(可変MSの登場と覚醒システム)、「機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.」シリーズ(ブーストダッシュによる戦闘とチャージコマンド)、「ガンダムVS.ガンダム」(オールガンダムの共演、アシスト、NEXTダッシュ)と、それぞれのバージョンごとに新要素を増やしつつ、着実な進化を遂げてきた。

そんなシリーズにとって一つの転機となったのが、2010年に稼働を開始した「機動戦士ガンダム EXTREME VS.」である。開発がバンダイナムコゲームス(現・バンダイナムコエンターテインメント)に代わり、「ガンダムVS.ガンダムNEXT」で好評だった、あらゆる行動をキャンセルできる操作である「NEXTダッシュ」を「エクストリームアクション」として進化させつつ、好評だった覚醒システムも復活。

「EXTREME VS.」「EXTREME VS. FULL BOOST」の2作はPS3にも移植され、インターネットを介した通信対戦が非常に高い人気を博した(PS2、ドリームキャストの「連邦vs.ジオンDX」や、PS2の「エゥーゴvs.ティターンズ」の時点でも通信対戦は実装されていたのだが、当時ゲーム機をインターネットに接続するのはまだ敷居が高かった)。

シリーズのほぼ全ての作品が家庭用にリリースされているが、その多くはアーケードをベースとした移植版。今回発売される「GUNDAM VERSUS」では、ビジュアルやエフェクト、システム面を一新し、アーケード版とは異なる、家庭用ゲーム機に向けた新世代の「VS.シリーズ」という位置づけとなっている。

「GUNDAM VERSUS」に秘められた、5つのスゴいポイント

そんな長い歴史をもつ「VS.シリーズ」だが、なぜこれだけ長期に渡り高い人気を博しているのか。それには、本シリーズにしかない、独自の魅力が大きな役割を果たしている。

  1. 初心者にも優しい、シンプルかつ快適な操作性がスゴイ!
  2. プレイヤースキルだけでは勝敗が決まらない、2on2対戦の奥深さがスゴイ!
  3. 使用可能な機体が豊富。アニメを再現した動きがスゴイ!
  4. 直感的に理解しやすい新システム「ブーストダイブ」がスゴイ!
  5. ルーム機能が大幅に強化。充実したオフラインモードもスゴイ!

初心者にも優しい、シンプルかつ快適な操作性がスゴイ!

どのシリーズ作品にも言えるのが、とにかく操作方法がシンプルなこと。同じ対戦が活発なジャンルである格闘ゲームで、任意のタイミングでコマンド入力がうまくできずに挫折してしまった……という経験のある読者もいるかと思うが、本シリーズの操作方法は非常にシンプル。

アーケードコントローラーの場合は簡単な同時押しが必要となるものの、ゲームパッドであればボタン一つでほとんどの武装が使用できるため、攻撃を出すのに苦労することはまずない。射撃・格闘共に、ロックオン範囲内で入力さえすれば勝手に敵を追従もしてくれるため、誰でもすぐに戦えるようになる。

また対戦ゲームでお馴染みの、特定の攻撃と攻撃を組み合わせることでより高いダメージなどを期待できる、いわゆる「コンボ」的な要素は本作にも存在しているが、その重要性はさほど高くない。

というのも、「VS.シリーズ」では、それぞれの武装に「ダウン値」とよばれる数値が存在しており、ある程度の攻撃を続けるとダウン状態(行動不能になる代わりに一定時間の間無敵が付与される)に移行するので、長時間のコンボで何もできないまま体力だけが削られてやられてしまう……といったことは起こらないので安心。

もちろん効率のいいコンボを覚えていれば一回の攻撃で与えることができるダメージ量は増えるので、覚えておくに越したことはないが、格闘が当たったらダウンするまで連打しているというアバウトな操作でも十分に戦うことができる。

プレイヤースキルだけでは勝敗が決まらない、2on2対戦の奥深さがスゴイ!

そして本シリーズのもっとも大きな特徴といえるのが、2on2で行われるバトルシステム。2人1組のチームには、総合コストが設定されており、使用する機体が撃墜されることにコストが減少していく。最終的に、先に再出撃するためのコストがなくなった方のチームが敗北というルールだ。

例えば総合コスト1000の状態から、コスト500のV2ガンダムとコスト200のマラサイがそれぞれ一度ずつ落とされた場合、残りコストは300。再度マラサイが落ちても残りコストは100となり戦闘は継続するが、V2ガンダムが倒された場合はその時点で敗北となる。

一見するとシンプルなルールなのだが、「ガンダムVS.ガンダム」以降はコストオーバー(チームの残り総コストが、再出撃する機体のコストよりも少ない場合、耐久値が減少した状態となる)のシステムが追加されたことで、2人の内どちらが先に倒されるかの順番が重要になってくる。高い性能をもつ高コストの機体は、できるだけコストオーバーを受けないよう先に撃破されるのがベターだが、当然相手チームはそれをさせまいと、高コスト側がコストオーバーする状況を狙ってくる。

例えば相手チームがこちらの低コスト側を狙ってきた場合、「相方と連携して、攻めて来ている高コスト側を撃破する」「コストオーバーすること覚悟で、相手チームの低コストを徹底して狙う」「相手チームの低コストを狙って、相手高コストが助けに来ざるを得ない状況を作り、おびき寄せた高コストを撃破する」などのさまざまな対処法が存在するが、全ての行動は必ず一長一短であり、正解は存在しない。

場合によっては、わざと敵の攻撃に被弾して撃破された方が後の状況が良くなったり、一見マイナスと思える行動が結果的にプラスに働くことも。反対に、プレイヤーにとっての切り札となる覚醒ゲージ(攻撃力を上昇させたり、ブーストゲージを回復する)はダメージを受けることで溜まっていくため、よけいな攻撃を行うことで相手に逆転のチャンスを与えてしまうなど、逆にプラスがマイナスになるというケースも少なくない。こちらの作戦を守りつつ、どうやって相手の作戦を崩すために動くか……と考えながら行うお互いの攻防がとにかくアツイのだ。

また本シリーズの対戦は2on2となっているため、いかに相方と連携をとっていくかが非常に重要。「GUNDAM VERSUS」には、着地の瞬間やブースト切れなど、動きが止まる瞬間というのが確実に存在するため、どんなに上手いプレイヤーでも、2人から狙われ続ければダメージを受けずに立ち回るのは難しい。逆にいえば、1対1ではまともに戦ったらまず勝てないような相手にも、連携さえハマれば勝機を作ることはできるというわけだ。

かく言う筆者も1対1の状況は苦手で、頻繁に対戦でボコボコにされるのだが、相方を助ける・タイミングを合わせて片方の敵を集中攻撃するという連携を意識することで、1対1でやられていた時のダメージを取り戻すことができている。逆に自分がスキルで優っている場合に負けことも数えきれないほどで、プレイヤー個人のスキルだけでは勝負が決まらないのが、本シリーズの対戦の醍醐味だ。

使用可能な機体が豊富。アニメを再現した動きがスゴイ!

「GUNDAM VERSUS」では、90機以上ものMSがプレイアブルとして参戦。オードソックスな武装が揃う「ガンダム」、ビームマグナムを使った強力な射撃と、優秀な格闘攻撃をもつデストロイモードに変身する「ユニコーンガンダム」、特殊格闘を使ったトリッキーな動きで相手をかく乱する「ガンダムエクシア」など、それぞれの機体で個性がしっかりとつけられており、キビキビとした動きで動作するMSは、ただ操作しているだけでも楽しい。

1機1機の作り込みもかなりのもので、方向キーの入力方向によって変化する4種の格闘に加えて、格闘のモーションにさまざまな派生があったり、方向キーの入力で性能ががらりと変化するような武装も存在する。いくつかの武装は互いにキャンセルで繋がるようになっていたり、パッと武装一覧を見るだけでは把握しきれない部分も多く、いろいろな機体を使い込む度に新しい発見ができる。

その他にも、ユニコーンガンダムの特殊格闘が1話でクシャトリヤをコロニーから押し出した時の動きになっていたり、モーションの中には劇中のアニメの動きを再現したものもあり、ガンダムシリーズに詳しいファンであれば「これはあのシーンの動きか!」とニヤニヤできること間違いなし。

特に覚醒状態のみ使用できる必殺技である覚醒技は、ガンダムのラストシューティングを筆頭に、ここぞといった名場面の攻撃を再現したものが多く、これを決めて勝利した瞬間の気持ちよさは格別だ。

さらにDLCでは追加機体の配信も行われ、「ガンダム・バルバトスルプス」「ガンダムヴァーチェ」の2機がすでに参戦決定。今後もDLCで追加機体が配信されていくことが予想されるので、発売後もまだまだ飽きることなく遊び続けることができそうだ。

直感的に理解しやすい新システム「ブーストダイブ」がスゴイ!

「エクストリームバーサス」シリーズで非常に強力だと言われていたのが、足が止まる武装から足が止まらない武装に繋ぐことで、即座に地上へと落下できるというテクニック。着地のタイミングが重要な本シリーズでは、そのタイミングを任意のタイミングにできるというのはかなり強力な行動で、ある程度対戦で勝つ上でも、重要とも言えるテクニックとなっていた。本作ではそれら落下系のキャンセルが全面的に撤廃され、「ブーストダイブ」と呼ばれる新しいアクションに統一されている。

また一部の機体がもっていた、仲間を呼び出して攻撃するアシスト系の武器は、プレイヤーが任意の機体を選択できる「ストライカー」として、どの機体でも同じコマンドで出せるように。機体固有の能力がシステム化されたことにより、前述のブーストダイブも含め、全機体で共通の操作方法ができ、覚えるべきことが減って、機体の使い方を把握しやすくなった。

加えて、筆者が体験会に参加した体感として、ブーストが切れると一時的に行動不能になったり、「エクストリームバーサス」シリーズと比較すると、全体的に攻撃を当てることができるタイミングが増えているようにも感じられた。少しコツさえ掴めば、初心者でも攻撃を当てることは十分可能なバランスとなっているので、対戦までの敷居がグッと低くなったと言えるだろう。

プレイヤーマッチが大幅に強化。充実したオフラインモードもスゴイ!

プレイヤーマッチが大きく向上した点も、前作からの改良点として嬉しい要素。これまで、一つのルームに入ることができる人数の上限は、対戦の際にあまりがでない4の倍数の人数しか作れなかったのだが、本作では最大18人までのルームが作成可能に。

従来までの16人部屋で2on2の対戦をする際、対戦終了後にすぐ再戦を行おうとすると、他の対戦がまだ終了していないため組み合わせが混ざらず、同じメンバーと何度も再戦することに……という現象が頻繁に発生していた。18人部屋であれば、対戦待ちの2名を含んでのシャッフルが行われるので、同じ組み合わせが何度も対戦するということはほぼ起こらなくなっている。過去作同様に通り、4人や16人の部屋も作成可能だ。

「真剣勝負」「気楽に対戦」「機体練習」など、希望する部屋のポリシーや、ルーム内での操作ボタンの再設定が可能になっていたり、「エクストリームバーサス フルブースト」のアップデートで実装された、プレイヤーの勝率に影響がでない純粋な練習部屋も作成できる。

そして大きいのが、オフライン限定の機能だった、ブースト・覚醒ゲージや総合コストの数値を変更しての対戦もできるようになったことだ。例えば初心者と中級者以上のプレイヤーが混ざったルームの場合、ある程度のハンデをつけることで気兼ねなく一緒にプレイすることができるようになる。

※画像はクローズドβテスト時点のものです。

これまで2on2での対戦の魅力を主に伝えてきたが、「GUNDAM VERSUS」にはオフラインでのソロプレイを楽しんだり、オンラインで他のプレイヤーと協力してプレイするためのモードも用意されている。

中でも目玉的な新要素となるのが次々と押し寄せてくるCPUを相手に戦い抜く「アルティメットバトル」。アルティメットバトルは、WAVEという単位に区分けされた小規模なステージを連続してクリアしていくという内容で、獲得したポイントで機体の強化や回復を行うこともできる。

さらにアルティメットバトルでは、3対3でバトルを行う「3on3 スタンダード」や、プレイヤー全員で巨大なCPUボスと戦う「ボスハンター」など、特殊なルールで戦う「エクストラバトル」が発生することも。オンラインでのエクストラバトルは最大で6人のマルチプレイになるので、まだ2on2の対戦に挑む自信がなかったり、ワイワイとフレンドと協力を楽しみたいというプレイヤーにはうってつけのモードとなっている。

お馴染みの要素を引き継ぎつつ、新システムによって間口の広さと奥深さを両立させた、シリーズ最新作となる「GUNDAM VERSUS」。従来の「VS.シリーズ」の作品と比べると、ライトなプレイヤーにもとっつきやすい仕上がりとなっているので、今まで興味を持ちつつも尻込みしていたり、しばらくシリーズ作品に触れていないという人にこそ、是非とも体験して欲しいと思える作品だ。

次回以降は、基本的なオンライン対戦の流れや、覚えておくと役立つ基本的なテクニックなどを紹介していく予定なので、お楽しみに。

※画面は開発中のものです。

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