本日7月12日に配信されたばかりのiOS向けアプリ「ストリートファイターIVチャンピオンエディション」のプレイレビューを掲載。初心者からでも順序立てて上手くなれる、本作ならではの仕組みを紹介する。
「ストリートファイターIVチャンピオンエディション」は、2011年に配信されたiOS「ストリートファイターIV VOLT」に多彩な要素を加えた対戦格闘ゲームだ。
前作に比べて解像度や操作性がアップしているほか、いぶき、ダッドリー、ポイズンといった新キャラクターも参戦。25体を超えるキャラクターたちで、手軽に対戦が楽しめるようになった。
長い歴史を持つ「ストリートファイター」シリーズは、ともすれば敷居が高いと感じる人もいるかもしれない。しかし、iPhoneで気軽に戦える本作は、もっと格ゲーを楽しみたい、上手くなりたいという人にぴったりだ。
「ストリートファイターIVチャンピオンエディション」の大きな特徴は、新たに導入された「カンタン必殺技」だ。方向キーの簡単な入力とボタンだけ、あるいはボタン連打だけで各種必殺技を繰り出すことができる。波動拳コマンドは入力できるけど、昇竜拳コマンドがちょっと……という人でも、対空技を綺麗に決めた気持ち良さを“カンタンに”味わうことができるのだ。
でもやっぱりちゃんとコマンド入力したい! という人には、「チャレンジ」「トレーニング」という2つのモードが最適だ。
「チャレンジ」はキャラクターごとに用意された10のコースで、特定の技や動きが練習できるというもの。成功すると、画面に表示されている技名ないしはコマンドが赤くなるので、ちゃんと入力できているか手軽にチェックできる。
「トレーニング」では自分のキャラクター、スパーリング相手となるキャラクターを選択して、相手を立たせたままにしたり、しゃがませたり、実戦と同じように動いてもらったりと、シチュエーションを設定して練習することが可能だ。
「トレーニング」でおもしろいのは、まず相手キャラクターを自分で操作し、その動きを10秒間レコーディング。それを再生させて自キャラクターの相手にすることができる機能だ。苦手な立ち回りへの対策を練るなど、上級者も満足できるトレーニングを積むことができるのである。
ちなみに両モードともアタックデータやキーディスプレイ(入力履歴)を表示させることができるので、手癖を確認したりするのも可能だ。波動拳コマンドの技が出せないという人は、レバー入力が斜め上まで流れていないかチェックしてみよう。
必殺技は自分で出せるけど、超必殺技が苦手……という人もご安心を。本作ではリベンジゲージ(R.ゲージ)をタップするとウルトラコンボが、スーパーコンボゲージ(S.C.ゲージ)をタップするとスーパーコンボやEX必殺技を出すことができる。当然コマンド入力でも発動するが、確実に当てたいタイミングではタップすると良いだろう。スマートフォンならではの機能だ。
※必殺技をキャンセルしてさらなるコンボにつなげられる「EXセービング」もS.C.ゲージをタップすれば発動する(ゲージ1/2消費)。
もちろん、「俺はすべてコマンドで入力する!」というこだわりもアリだ。上記のチャレンジ、トレーニングで鍛錬を重ねよう。その先には、“できるようになった快感”という何物にも代えがたい経験が待っている。
自らの腕を磨いたら、「ランクマッチ」「フリーマッチ」に挑んでみよう。こちらではGame Centerのアカウントを利用して、他ユーザーとのオンライン対戦プレイが楽しめる。
対戦結果はデータとして蓄積される。各種戦績やキャラクターごとの勝率など、データ面がかなり充実しているのは「ストリートファイターIV VOLT」の頃から変わらない。友達とチームを組んでランキングに挑戦することも可能だ。
対戦格闘ゲームの醍醐味は種々あれど、対人戦はその中でも最たるものだろう。自信がない人も、相手の胸を借りるつもりでどんどん挑んでみよう。
「ストリートファイターIVチャンピオンエディション」は、初級者から中級者、そして上級者への道を、段階を追って歩むことができるゲームだ。「ゲームセンターだと上手い人にすぐ倒される」「他人の目が気になる」という人も、アプリで気軽に対戦格闘のおもしろさを味わってみてはいかがだろう。