キャラアニは、PS4/Nintendo Switch用ソフト「ラングリッサーI&II」の製作発表会を、8月29日に東京・千代田区の神楽座で開催した。本稿ではその模様をお届けする。

目次
  1. キャラクターデザインは現代風にリメイク!セリフもフルボイスで収録
  2. エルウィンはいろんな顔を見せてくれるキャラ――声優・酒井広大さんがゲストで登場!
  3. システムもリニューアル!「I」で追加された分岐ルートには新キャラも登場
  4. 新規ヒロイン・ベティ&宣伝大使の東城日沙子さんが登壇!
  5. 音楽のアレンジも岩垂徳行氏が担当
  6. 「ラングリッサーモバイル(仮)」も2019年に日本で配信決定
  7. 気になる発売日は2019年2月7日?

今回発表された「ラングリッサーI&II」は、1980年~90年代にかけて高い人気を誇ったゲームブランド「メサイア」から発売されたシミュレーションRPGを現代向けにリメイクした作品だ。

1991年にシリーズ第1作がメガドライブで発売され、中世西洋をイメージしたファンタジーの世界観や戦略性の高いゲーム性、うるし原智志氏によるキャラクターデザインアなどで人気となったタイトルである。

ナンバリングシリーズとしては5作がリリースされており、その他関連作品を含め、シリーズ累計100万本を記録している。

キャラクターデザインは現代風にリメイク!セリフもフルボイスで収録

今作では、キャラクターデザインを現代風にリファインしている。担当したのは凪良氏だ。登場する人物すべて描き直されているのはもちろんのこと、ゲーム内のイラストやセリフのシーン、カットインなどもフルリメイクしている。

そのため、昔のゲームではあるがシリーズをまったく知らない人でも楽しめる新たなゲームとして遊んでも違和感がないようになっている。

今回のリメイクに合わせて、キャラクターボイスも新規キャストによるフルボイス化が行われている。「I」の主人公レディン役に逢坂良太さん、ヒロインのクリス役に佐倉綾音さん、「II」の主人公エルウィン役に酒井広大さん、ヒロインのリアナ役に大西沙織さんを起用している。

豪華声優陣によるシナリオのボイス化はもちろんのこと、戦闘時やシステムボイスなども追加されており、さらにストーリーに厚みが増すような作りとなっているとのこと。

エルウィンはいろんな顔を見せてくれるキャラ――声優・酒井広大さんがゲストで登場!

ここでスペシャルゲストとして、エルウィン役の声を担当した酒井広大さんが登壇。インタビュー形式のトークが行われた。

――今回エルウィン役が決まったときの感想をお聞かせください。

酒井広大さん:そうですね。まずは「ラングリッサー」シリーズという、長く、多くのファンの方に愛されている作品がリメイクされるということで驚きました。その「II」の主人公をやらせていただけると聞いたときに、すごく興奮しました。同時にオリジナル版のファンの方に受け入れてもらえるのかなという不安もありつつ、一生懸命演じさせていただきました。

――エルウィン役を演じるときに、特に意識した点はございますか?

酒井さん:「ラングリッサー」シリーズはストーリーの分岐が多くて、エルウィンは熱血キャラが基本ですが、選択によってはだいぶいろんな顔を見せてくれるキャラで……多面性というかダークヒーローになるところもありました。エルウィンという基本的なところは持ちつつも、まわりの状況や自分の置かれている状況によって、いろんな顔を見せられたのかなと思いました。普段の生活ではいわないようなひどいことも言ってたりして、気持ちいいなと思いました(笑)。

――ファンにメッセージをお願いします!

酒井さん:長く愛される作品に関われるという幸せを今感じております。プレイヤーの皆さんの選択によって、お話が多岐にわたるストーリーが体験出来るゲームになっておりますので、皆さんの思う覇道を進んで頂いてこの戦乱の世を平定して頂きたいなと思います。リメイクとしてオリジナル版の良さは残しつつも、遊びやすくさらにパワーアップしています。オリジナル版をプレイした方もプレイしていない方も、楽しめる作品になっていますので、発売まで楽しみにしていただきたいなと思います。

システムもリニューアル!「I」で追加された分岐ルートには新キャラも登場

続いて、システム面のリニュアールポイントについて説明が行われた。「ラングリッサー」といえば、高い戦略性が特徴のゲームだが、その戦術の鍵となる3つの基本要素「ユニットの相性」「指揮官による戦闘性」「特異な地形」といったものはそのままになっているが、より遊びやすくするためにシステム面についても最適化が行われている。

まずユーザーインターフェイスを全体的にリニューアルしている。10年以上に発売されたゲームということもあり、今なら出来ることというものも出てきており、そうした部分をよりわかりやすくしている。

そのほか、クラスチェンジシステムのリニューアルやスキルの追加も行っている。これらにより、「ラングリッサー」の醍醐味である戦略性の幅が拡がっているとのこと。また、これまでのシリーズになかった、スキップ機能やオート戦闘、早送り機能、バックログ機能、中断セーブ機能などの実装も考えているという。

また、新規シナリオと新規ヒロインといった新たな要素も盛り込まれている。「ラングリッサーII」のリメイク版である「デア ラングリッサー」で追加されたルート分岐システムを、今回は「I」でも採用している。

プレイヤーの選択肢によってルート分岐を導入。元々あった「光輝ルート」以外を進んでいくと、新規ヒロインのベティが登場するルートがあるという。

新規ヒロイン・ベティ&宣伝大使の東城日沙子さんが登壇!

ここで、新規ヒロインのベティを演じた東城日沙子さんが登場。先ほどと同様に、インタビュー形式のトークが行われた。

――役が決まったときの感想をお聞かせください。

東城日沙子さん:最初に、新しいキャラクターとの出会いが嬉しかったです。これだけ長きにわたって愛されている作品の追加ヒロインということで、プレッシャーを感じました。魅力的なキャラクターが沢山出てくるので、その中にベティが埋もれないように、彼女の魅力を発揮することができるかというところが問われると思い気合いを入れて収録に挑みました。

――ベティはどんなキャラクターか紹介して頂けますか?

東城さん:女性騎士であり、名門の家柄の出であり、ちょっと無鉄砲なところもあるけれど、妹属性という、いろんなキャラクターを兼ね備えています。収録時に初めてこの娘と出会ったときに、行動力がありすぎて無鉄砲に見えてしまう一面を持っているというところが、彼女の芯の強さがうかがえるセリフが多かったので、個人的には好印象を持てる女の子だなと思いました。

――ここで発表ですが、東城さんが「ラングリッサーI&II」のオフィシャル宣伝大使として任命させていただくことになりました。任命しておいてあれですが、オフィシャル宣伝大使は何をされるのでしょうか?

東城さん:宣伝大使として、おそらく何をするのかはわたしもよくわかっておりません(笑)。ただ、わかっていないなりに、「ラングリッサーI&II」の魅力とベティの魅力を伝えていかなければならないという思いは感じておりますので、そこらへんの任務かしっかりとはたしていきたいなと思います。

――最後にメッセージをお願いします!

東城さん:新規ヒロインなので現状でお話しできることはまだまだ少ないのですが、これから宣伝大使としてイベントなどで稼働していくなかで、「ラングリッサーI&II」やベティの情報を、皆さんにしっかりとお届けします。これまで楽しんで頂いた方にも、これから楽しんでいきたいという新規の方にも、幅広い方に愛されるように宣伝をしていきたいなと思います。

音楽のアレンジも岩垂徳行氏が担当

「ラングリッサー」の魅力のひとつに、岩垂徳行氏による音楽も挙げられる。今回は、同氏による世フルアレンジ楽曲が多数収録されている。当時の思い出が蘇るだけではなく、新しい「ラングリッサー」が感じられるようになっているとのこと。

約50曲あるうちの半数ほどを岩垂徳行氏が担当。アレンジ版ではギターを生で収録しているなど、リアリティを強くしている。岩垂氏によると、楽曲に関しては全般的に原曲を重視しているという。当時遊んでいた人たちのイメージを崩さず、新規の人たちにとってもなるべくアツイ音楽を今風にアレンジしているそうだ。

また岩垂氏は新曲も作っており、「今だから作りたい、僕の中の気持ちを詰め込んだ曲にしている」と語った。こちらの新曲はPVで使用されている。

今作でもアレンジを担当した岩垂徳行氏。

「ラングリッサーモバイル(仮)」も2019年に日本で配信決定

この「ラングリッサー」の人気は国内だけにとどまっていなかった。本作の権利を保有しているエクストリーム代表取締役社長CEOの佐藤昌平氏のところに、今から3年前に、中国の企業からモバイル版を作りたいという話があった。

中国では今年の6月から事前登録を開始し、100万人を突破。この8月2日にiOS版が公開され、初日に無料ダウンロードランキングの2位を記録し、売り上げランキングも上位3位を記録している。

このモバイル版でもシミュレーションRPGの魅力はそのままに、各「ラングリッサー」のシナリオのほか、完全オリジナルのシナリオも収録されている。また、歴代のBGMに加えて、岩垂徳行氏による新たなBGMも収録。豪華声優陣によるフルボイスも実現している。

すでに台湾、香港、マカオでは事前登録がスタートしており、今年の10月にはリリースされる予定だ。その他の地域についても、今年の後半から実施していく予定である。また、日本については大事なマーケットであるため2019年になるとのこと。

写真左から、天津紫龍奇点互動娯楽有限公司CEOの王一氏とエクストリーム代表取締役社長CEOの佐藤昌平氏。

気になる発売日は2019年2月7日?

発表会の中では2019年2月発売とだけいわれていたが、会場内に流されたPVの最後に、その発売日が2019年2月7日発売予定であることが表示されていた。こちらについて明確な言及はなかったものの、少なくともその頃には本作が遊べるようになることは間違いないようだ。

さて、そのほかの情報だが、限定版はうるし原智志氏による新規描き下ろしイラストを使った特装BOX仕様となっている。同梱特典には設定資料集とオリジナルサウンドトラックCDが付属する。

また、ゲーム内のビジュアルをオリジナルの「ラングリッサー」に変更できる「クラッシックモード」をダウンロードコンテンツとして配信する。こちらは、イラストやBGM、マップ画面などが懐かしい雰囲気の画面に変えて遊ぶことができるというものだ。

ちなみにオリジナルにはいなかった新規キャラクターのベティについても、
うるし原智志氏が描き下ろしたキャラクターが採用されているとのこと。

こちらはダウンロードコンテンツではあるものの、後日配信するかは今のところ未定である。初回特典には、すべての商品形態にDLCコードという形で同梱される予定である。確実に入手したい人は、まずは予約をしておこう。

「クラッシックモード」については、「昔のファンの方に楽しもらいたいと」うるし原智志氏。

ラングリッサーI&II

角川ゲームス

PS4パッケージ

  • 発売日:2019年4月18日
  • 12歳以上対象
ラングリッサーI&II

ラングリッサーI&II

角川ゲームス

Switchパッケージ

  • 発売日:2019年4月18日
  • 12歳以上対象
ラングリッサーI&II

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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