2Kは、9月6日にPS4/Nintendo Switch/Xbox One/PC用のNBAゲーム最新作「NBA 2K19」の発売記念イベントを、東京・渋谷のTrunk hotelで開催した。今回はその模様をお届けする。
目次
この「NBA 2K19」は、全世界でシリーズ累計8000万本以上を売り上げたNBA公認ゲーム「NBA2K」シリーズの最新作だ。前作の「NBA2K18」は、全世界で1000万本以上を販売。20億回以上の試合開催数に6億時間以上の累計プレイ時間という記録を達成しており、当然ながら本作にも多くの期待が集まっている。
さて今回のイベントでは、まず第1部として、「NBA2K」シリーズシニアプロデューサーであるエリック・ベニッシュ氏から、ゲームの紹介が行われた。
簡単な操作ながらeスポーツを意識してスキルの差も強調
シリーズ20周年タイトルとなる本作は、もっとも革新的な作品となっている。「MyCaAREER」は新しいストーリーになっており、新機能など全てにおいて、プレイが刷新されている。その中でも、わかりやすいポイントとして注目してもらいたいのがグラフィックだ。例えば選手の汗ひとつとっても、その質感を出すための工夫が行われており、もはや写真といっても差し支えないほどの出来映えである。
「NBA2K」シリーズを購入する最大の理由は、コート上のプレイだろう。こちらについても新たな要素が盛り込まれている。まずは「テイクオーバーシステム」だ。これは、初めてコート上にいるあらゆる選手の、本当の潜在能力が引き出せるシステムとなっている。プレイヤーの調子がいいと火が付き、テイクオーバーが発動される。そのときに、各選手に合わせた特別なブーストやスキル、アニメーションが解放されるのだ。
また、ドリブルも新たなメカニクスが採用されている。シグネチャー サイズアップやシグネチャー トリプルスレット スタイルといった動きを付け加えており、よりリアルな表現を実現している。これらには、ユーザービリティの向上が含まれている。比較的複雑なゲームプレイになってしまいがちで上手く操作できないということもあり、見た目だけではなく操作のしやすさも含めた改善が行われているのだ。
今回シュートのメカニクスも見直しが行われている。この狙いは、運の要素が強いゲームプレイではなくスキルが反映されるものにしたいという思いからだ。eスポーツが盛んになってきているということもあり、プレイヤースキルによって差が出るように強調されているのである。
ゲーム中に登場するAIも強化が行われている。例えばオフェンス関連の改善として「プロシージャーベースのAI」がある。これは、CPUがプレイヤーのどこに弱みがあるのかを分析し、探っていく仕組みとなっている。
このAIのユニークなところは、ある意味ハッカーのようにどうすればプレイヤーに勝てるのかということを、常に考え続け、その対策をしていく。プレイヤーがそれを乗り越えてくると、さらに新しい方法で勝ちにいくといった感じだ。ディフェンス関連のAIも改善されており、ディフェンダーがしつこくオフェンスの選手につきまとい、隙を与えてくれない。
賞金2700万円の「MyTEAMアンリミテッド 250K トーナメント」の開催も決定
「MyTEAM」は、過去から現役を含めてカードのように選手を集めて自分だけのドリームチームを作ることができるモードだ。ロゴ、ユニフォーム、アリーナを選び、チームをカスタマイズしていく。新たな選手をアンロックしていくことで、チームの強化をしていくことができるのだ。
用意されているゲームモードは6種類。オンラインまたはシングルプレイで遊ぶことが可能だ。さらにこのモードを利用した、「MyTEAMアンリミテッド 250K トーナメント」の開催も決定。こちらの勝者には、2700万円もの賞金が贈られる。
NBAのシーズン中には、新たな選手やカードパック、ゲーム内チャレンジといった追加コンテンツも用意され、長く遊べるような工夫も行われている。
この「MyTEAM」は、今作でデザインが刷新されている。上記の「MyTEAMアンリミテッド 250K トーナメント」の参加するためのものとして、「MyTEAMアンリミテッド」というゲームモードが用意されている。こちらは良い選手を集めて、オンラインでどちらのチームが強いか競い合っていくといったものだ。
さらに新しいモードもふたつ追加されている。それが「トリプルスレット」と「トリプルスレットオンライン」だ。これは以前好評だった3on3を、「MyTEAM」で遊べるようにしたものである。
「トリプルスレットオンライン」では、パチンコの釘のような台から落としていき対戦相手を決めるといったユニークな演出があり、勝ったときにどんな賞品がもらえるのかといったことも決められるようになっている。
NBAが開幕した10月に合わせて展開していく「ヒートチェックカード」と呼ばれる新しいカードがある。こちらは、現役選手全員用意されているのだが、リアルの試合で良いパフォーマンスを発揮したときに、ゲームの世界のカードに火が付き様々なパラメーターがブーストされるというものである。
「MyTEAM」の全てでトークンを稼ぐことができる。このトークンは報酬マーケットで利用することができ、そこで売られているカードを購入することも可能だ。そのため、ゲームを普通に遊んでいるだけでも「MyTEAM」を強化していくことができるのである。
「MyGM」は、お気に入りのフランチャイズチームを選び、1シーズン丸々プレイしNBAのチャンピオンを目指すモードである。前作でNBAゲームとして初めて、フランチャンズのストーリーもダーが追加された「MyGM」だが、今回は「MyGM:The Saga Gontinues」として新たなストーリーが用意されている。
また、「MyLEAGUE」というモードも用意されている。こちらは、世界中の30人のフレンドとオンラインで楽しめるモードである。
2017年までの歴史的ドラフトクラスのルーキー時代を含む選手を、すべてプレイすることができる。例えば、2003年のドラフトクラスをインポートすることで、ルーキー時代のレブロン・ジェームズをドラフトで獲得して、一から好きなように育てていくことも可能だ。
さらに、選手作成モードも多くの意見を取り入れ刷新されている。顔の骨格など細かく設定することができ、自分好みの選手を生み出すことができるのだ。
「MyCAREER」では中国からNBAプレイヤーを目指す物語が描かれる
「NBA2K」シリーズでもっとも人気があるのが「MyCAREER」モードだ。このモードのためだけに購入する人もいるということもあり、かなり力が入れられている。こちらで目指したのは、もっとも夢中になり没入でき、魅力的な経験を提供していきたいことだとエリック氏は言う。
「The Way Back」と名付けられた「MyCAREER」のストーリーは、中国からスタートする。主人公はNBAでスターになることを夢見ながらも、ドラフト当日に自分の名が呼ばれないという挫折を味わう。
スタートとなる中国のリーグでは、監督は英語が話せず実況解説を含め、ひとこともわからない中国語が飛び交う世界だ。その外国の地で、自分の夢を果たしたいという選手の気持ちに入り込むことができるような物語となっている。
ここでテーマになっているのは、自分探しの旅だ。よくあるロッカールームやバスケのコートのシーンなど、エリック氏によると、これまで何度も描かれているような定番のシーンは避けたかったそうだ。
様々なイベントが開催される「ネイバーフッド」では各国に合わせた時間帯でイベントも開始される
「MyPLAYER」についても刷新が行われている。NBAでの試合やチームで練習をするなど、「MyCAREER」で行う全てのことで「MyPOINTS」を獲得することができる。この「MyPOINTS」を稼いでいくことで、成長させていくことができるようになっている。プレイすることで報酬もゲットでき、タトゥや服装なども入手していくことが可能だ。
前作で好評だった「ネイバーフッド」も用意されている。こちらについては、ファンから良い意見もあれば不評だったものもあり、今作ではそうした声をまとめ上げ、まったく違った次元で作り上げている。
「ネイバーフッド」では、新たなテクノロジーで昼から夜、夜から昼へのサイクルを再現している。ここで目指したところは、コミュニティ間を強くして、すべての中心にバスケを据えていくということだ。
MyTEAMの建物はネイバーフッドの中に用意されている。選手たちがトランポリンのようなもので高くジャンプしたり、壁にボールをぶつけたりしてパスをするなど、新しいやり方で3on3を楽しむことができる要素も用意されている。
また、ファンの大きな声で復活した要素として「Jordan Recセンター」がある。こちらは5on5のマッチメイキングで楽しめるモードだ。
「ネイバーフッド」では、毎日様々なイベントが開催される。中にはドッジボールやコートの征服者と呼ばれるゲームなど30種類のユニークなイベントがあり、それらに参加することが可能だ。これらは、ゲームにログインすることで確認できるようになっている。
今作では新技術により、新しいイベントがシームレスでダイナミックに変更されていく。そのため、わざわざ新しいイベントに参加するために、ゲームからいったんログアウトするといった行為は不要だ。たとえば、道を歩いている途中で目の前で変化していくのである。
こうした全てのイベントは、それぞれの地域や時間帯に合わせて開催される。海外系のゲームでよくあることだが、アメリカ時間に合わせて日本の夜中にイベントがスタートするというようなことは本作ではない。アメリカであろうが日本であろうが、夜の8時から開始ならそれぞれの国の夜の8時からイベントがスタートするという仕組みになっているのだ。
アンバサダーの前園真聖さんが「NBA 2K19」を体験!
エリック氏のゲーム紹介に続き、一般向けの発売記念PRイベントがこの日の11時半から開始された。こちらでもエリック氏によるプレゼンテーションが行われたあと、ゲストとして元サッカー日本代表の前園真聖さんが登壇した。
今回、ゲームの魅力を伝えるアンバサダーに就任した前園真聖さん。バスケプレヤーではなくゲームもあまり詳しくない同氏だが、あえてそうした人選をすることで誰でも楽しめるゲームであるということをアピールするのが狙いである。
実は番組をきっかけに男子バスケットボールリーグ「Bリーグ」の特命広報部長を務めている前園さんだが、戦術などサッカーに通ずる部分もありバスケの試合は見てていても楽しめるスポーツだと語った。
ゲーム好きを公言している芸能人は多いが、誰と一緒に本作を遊びたいか聞かれた前園さん。このゲームを知ってもらうという意味では、同じサッカーで一緒にプレイした中田英寿さんと遊んでみたいと答えた。その理由は、ゲームはそこまで遊んでいないもののやり始めると負けずぎらいなタイプだからだそうだ。
ということで、実際に「NBA 2K19」の体験版に前園さんが挑戦することに。機材の準備中、過去のシリーズのパッケージに登場した選手の名前を当てるクイズに前園さんが挑戦したが、3問中2問の選手を当てていた。
今回前園さんが挑戦したのは、「NBA 2K19」の体験版で「MyCAREER」の冒頭部分が遊べるというものだ。最初はシュートがなかなか決まらなかった前園さんだったが、徐々に慣れてきたのか後半は何本かシュートを決めていた。
ゲームの感想を聞かれた前園さんは、「まだ操作とかもわからないところもありますが、やっていても感覚が掴めてくるし、わかってくればもっとスキルの部分とかチーム戦術もできるようになると楽しいのかなとイメージがあるので、もうちょっと練習したいと思いました」と答えていた。
シリーズ20周年を迎える記念作ということで、前園さんからエリック氏に特別なケーキのプレゼントが贈られた。バスケのコート全体を再現したケーキだったが、スイーツ好きな前園さんが、ど真ん中のボール部分のチョコレートに食らいつくという場面も。
最後にエリック氏と前園さんからファンへのメッセージが語られ、本イベントは終了となった。
前園さん:今日は有り難うございます。沢山の方にこのゲームをやって欲しいと思います。全くの素人ですけどここから上達して、よりゲームの楽しさを皆さんに知ってもらうようにやっていきたいと思います。
エリック氏:この20周年、私たちにとってたいへん大きな金字塔となります。そういう意味では、世界中のファンの皆様に感謝を表したいです。それとともに、私たちのゲームの素晴らしさを伝えていただける皆様に、ここらからの感謝をお伝えしたいと思います。毎年私たちこのゲームに情熱を傾けて、さらに良くしていくことを続けております。引き続きのご支援ご愛好をよろしくお願いします。
公式HPリンク
http://nba2k.jp/