「これぞ!」という女性向けコンテンツについて語っていく連載企画「おとめげ!」。第16回ではPS Vita用ソフト「CharadeManiacs」についてお届けします!

目次
  1. 「CharadeManiacs」ここがポイント!
  2. 「CharadeManiacs」とは?
  3. 何でも願いが叶う「異世界配信」を巡る、裏切りと信頼のストーリー
  4. 誰を信じてルートを進む?さまざまなギャップを楽しめるドラマも
  5. 裏切者は誰?!攻略キャラクターをチェック

「おとめげ!」は、イケメンと可愛い女の子をこよなく愛するライターが、さまざまな乙女コンテンツをご紹介する連載企画です。今回はアイディアファクトリーの女性向けゲームブランド「オトメイト」から2018年8月9日に発売された「CharadeManiacs(シャレードマニアクス)」についてお届けします!

「CharadeManiacs」ここがポイント!

  • 裏切りや謎に満ちていて、今すぐ先を読まずにはいられないミステリアスなストーリー
  • 最後までクリアして初めて分かる、複雑な背景を抱えた攻略キャラクターたち
  • 近未来という世界観に没入させてくれるBGMやデザイン

「CharadeManiacs」とは?

「異世界配信」と呼ばれる都市伝説が噂になっている近未来の世界が舞台。突然、何者かの手により異世界へと連れてこられた主人公と9人は、キャストとしてドラマを演じながら現実世界への帰還を目指すこととなる。しかし、この中には「裏切り者」が…。

キャラクターデザインは人気イラストレーターの悌太氏、メインシナリオは雨宮うた氏が担当。攻略キャラクターは斉藤壮馬さん、鈴村健一さん、浪川大輔さん、古川慎さん、前野智昭さん、関智一さん、松岡禎丞さん、岡本信彦さん、緒方恵美さんが演じる。

何でも願いが叶う「異世界配信」を巡る、裏切りと信頼のストーリー

「CharadeManiacs」の舞台は、現代から考えると異常ともいえるほど情報統制が進んだ近未来。私たちの知る世界とよく似ていますが、少し異なる技術が発達していることが伺えます。高校2年生の主人公・瀬名ヒヨリ(※名前のみ変更可能/デフォルトで名前呼びあり)もそんな時代に生まれ、とくに疑問も持たずに生きているごく普通の女の子です。

しかしある日、彼女は「アルカディア」と呼ばれる異世界へと連れ去られ、どんな願いも叶うという「異世界配信」のキャストとしてドラマを演じることになってしまった…というのが物語の始まり。一見普通なのに根本的な部分で普通じゃない、異世界という閉ざされた空間に隠された多くの謎を解き明かすこととなります。

まずは、ストーリーのポイントをご紹介。主人公以外の9人のメンバーも同じように異世界へ連れ去れられたという状況で、ドラマに出演しながら異世界からの脱出を目指していきます。本来であれば仲間として協力すべきところですが、最初から「この中に裏切り者がいる」と明言されてしまい、ふとしたきっかけで疑心暗鬼になることもしばしば。

「この人なら信じられそう」と思った次の瞬間、誰かの一言で「もしかしてこの人は裏切り者なのかも」と思わされ、誰を信じて良いのか分からなくなってしまいます。協力的だと思っていた人が謎の行動を取っていたり、敵意を向けている人が他の人を助けるような言動をしたり…と、先の見えない展開に「続きが気になる!!」とどんどん読み進めてしまいました。

そしてもちろん、乙女ゲームなので個々の恋愛ルートが存在します。主人公と相手が心を通わせるまでは丁寧に描かれているものの、この世界全体の謎については1人2人クリアした程度ではほとんど分かりません。さらに特定のキャラクターと親しくなる過程で、ちらりと挟まる別のキャラクターの言動に惑わされることも。

この些細な違和感はそのキャラクターをメインで遊んだ時に判明するので、これもどんどんストーリーを進めたくなる要因の一つです。クリアする前に接した時とクリア後に接した時では、だいぶ個々の印象が変わるんじゃないでしょうか。

このように、ストーリー中や会話で「あれ?今の何か変じゃない?」とか「この強調は何か意味があるのかな…」と思った部分がしっかり回収されていて「やっぱり!!」とか「あれってさらっと流しちゃったけど、そうだったんだー!!」となったりする瞬間がたびたびあります。

乙女ゲームといえば主人公と攻略キャラクターといった関係性に重心が傾くものですが、本作は伏線のちりばめられ方が秀逸でキャラクター同士の関係性も見逃せません。恋愛要素だけでなくSFミステリーとしても十分楽しめると思います。きっと1度全部クリアした上でもう1回最初からプレイし、彼らの行動の裏側まできちんと見据えたプレイがしたくなりますよ!

複雑に絡み合うストーリーだからこそ、フローチャート形式で物語のシーンを選択できるのは嬉しいところ。回収しきれていない部分が一目で分かるので、さくさく足りない部分を補完していけます。複数のキャラクターが登場するショートエピソードも見どころですよ。

誰を信じてルートを進む?さまざまなギャップを楽しめるドラマも

とはいえ「じゃあ、あんまり恋愛要素ないんじゃない?」と思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。繰り返しになりますが2人の距離が近づく過程をじっくり追っていて、ドキドキしながら楽しむことができます。

恋愛面でのポイントは、なんといっても「ドラマ」を演じること。ミステリーやアクション、恋愛などさまざまなシチュエーションに合わせてキャラクターが役になりきって演じてくれるので、普段とは一味違った人物像が見れるんです。

例えば衣装も変わりますし、個人的には役柄に合わせて一人称が変わるのも「おおっ!!」となりました。普通だったら言わないようなセリフも「演技だから」という理由でさらっと言ってくれる子もいますし、恋愛に興味がなさそうなキャラクターがドラマの中では火花散らす三角関係を演じてくれる…なんて場面にはニヤニヤしちゃいました。演じた役柄によってまったく違う表情を見せてくれるのが新鮮で、ギャップ萌えも止まりません。

一方、棒読みやら全然やる気のないキャラクターもいて「次は誰がどんなドラマを演じるんだろう!」と期待が高まりました。ドラマパートは画面のデザインが少し変わるのと、SEにも注目ですよ!

ただ状況が状況なので、終始ほのぼのとした恋愛模様とはいきません。心が近づくほどに抱えているものが見えてきて、その内容にとても驚かされたり、胸が締め付けられるような苦しさを覚えたりする場面も少なくなりません。でも切ない感情が揺さぶられるだけでなく、きちんと幸せも感じられるのでご安心を。

裏切者は誰?!攻略キャラクターをチェック

それでは、主人公と9人の攻略キャラクターを1人ずつご紹介。本当はネタバレ込みで「ここが良い!!」と言いたいのをぐっと我慢していますので、ぜひ各キャラクターのルートを最後までプレイして語れない部分も好きになってください!お願いします!

主人公・瀬名ヒヨリちゃんはとても面倒見のいい優しい女の子で、あまり自己主張が強いほうではありませんが、いざという時の行動力はかなりのもの。裏切者が存在し、人を疑わなくてはいけない状況に思い悩みますが、大切な相手を信じぬく強さを持っています。そんな彼女だから、きっと真実にたどり着けるだろうと信じられました。

明瀬キョウヤ(CV:斉藤壮馬)は明るく真っ直ぐで正義感が強く、バラバラになりそうなメンバーをとことん信じようとする強さや、異世界から脱出しようというしっかりとした意志も備えた少年です。あまり人を疑いたくない主人公の気持ちにも寄り添ってくれますが、徐々に彼の“真実”へ近づくと…。クリア前は彼の行動にびっくりするかもしれませんが、クリアしているとすごく腑に落ちます。

萬城トモセ(CV:鈴村健一)は、主人公の一歳年下の幼なじみ。もう冒頭から主人公への一途で強い想いをひしひしと感じられるのですが、一言で言うなら「若いなあ…」という雰囲気で、少しソワソワしながら見守りました。演劇部のためドラマも問題なく、沈着冷静で非常に頼りになるのですが主人公が絡むとそうもいかず…。スマートなくせに、ちょっと不器用なところが可愛らしいキャラクターです!

茅ヶ裂マモル(CV:浪川大輔)は物腰柔らかで、少し儚げな印象の青年です。争いごとを好まず、裏切者の存在に悩む主人公にも優しく接してくれるのでついときめいてしまいますね。そんな彼にも譲れないものがありますが、一見するとなかなか理解しにくいかもしれません。でも、主人公にはそんな彼を最後まで信じてあげてほしいなと思わずにはいられませんでした。

陀宰メイ(CV:古川慎)は比較的クールで常識的な性格のため、マイペースだったり破天荒だったりするメンバーにやや振り回され気味の青年です。あまり前に立って目立つタイプではないものの、ちゃんと周囲を気にかけている優しさを持ち合わせています。個人的には全キャラクター中、主人公と一緒に幸せになってほしいナンバーワン!個別ルートではとくに引き込まれましたし、猫が好きという可愛さ天元突破要素もズルいですね。

獲端ケイト(CV:前野智昭)は真面目そうな外見とは裏腹に、めちゃくちゃ口が悪いキャラクターです。「そこまで言う?!」となる瞬間はものすごくあるんですが、料理が得意だったり意外と面倒見も悪くなかったり年上には一応敬意を払っていたりと「可愛いな!!」と崩れ落ちる言動までがワンセットなので終始萌えっぱなしでした。そんな彼の本音は…?!

双巳リョウイチ(CV:関智一)は美術の専門学校に通う青年で、メンバーの中では年長の部類です。真っ直ぐすぎる若者たちと比べ、この状況下で上手く立ち回っている大人の男の人という感じですね。他のキャラクターのルートではあまり見えてきませんが、個別ルートに入ると彼の本質が垣間見えてきます。そこにきちんと踏み込むかどうかは主人公次第、といったところ。気付いたらハマってた…なんてことになっちゃうかもしれませんよ?!

凝部ソウタ(CV:松岡禎丞)はアナログゲームが得意で、ちょっと変わった雰囲気の男の子。飄々とした掴みどころのない性格で、個人的には「トリックスターみたい」というのが最初の印象でした。「なんでわざわざそんなこと言うの?!」という空気を壊すような言動が多く、当初はまったく真意が見えませんが、振り回されつつ目が離せないのが困りものです。

廃寺タクミ(CV:岡本信彦)はちょっとぼんやりとしていてドラマの演技も棒読みという、危なっかしい子がほっとけない人にはたまらないタイプです。さらにプレイ開始からほどなくして衝撃の事実が明かされ、他のメンバーともども驚かされること間違いなし。しかも無邪気に距離を詰めてくるので、意外と油断ならないんですよね。

射落ミズキ(CV:緒方恵美)は謎の多い異世界に向き合う上で、とても頼りがいのある年上の人です。男性か女性かは分かりませんが、そんなのは些細な問題だと思うくらい日常生活でもドラマでも「カッコイイ…!!」とときめく瞬間はかなり多め。「好きだ!!」と感じたら、迷わず突き進んで損はありません。とくにドラマ中に多いスーツ姿は必見です!

このほかダンサンブルなオープニングやテクノポップな印象のBGMなど、サウンド面も非常にスタイリッシュ。UIもくっきりとしたデザインやカラーリングが近未来感を演出し、細かい部分に至るまでのこだわりが物語に深く没入させてくれます。なお個人的には陀宰メイくんと射落ミズキさんが甲乙つけがたい感じでいますが、9月19日まで開催されている人気投票の結果も気になるところ。今からでもぜひプレイして、大好きになったキャラクターへ一票を投じてみてくださいね。

CharadeManiacs

アイディアファクトリー

PSVitaダウンロード

  • 発売日:2018年8月9日
  • 12歳以上対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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