コーエーテクモゲームスが2018年12月13日に発売を予定しているPS4/PS Vita/Nintendo Switch用ソフト「ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~」。東京ゲームショウ2018への試遊出展に併せて、β版のROMを触ることができたので、そのファーストインプレッションをお届けする。

目次
  1. 主人公は“錬金術を使えない少女”ネルケ
  2. 休日は調査をしつつ、錬金術士たちとの仲を深めよう
  3. あのキャラクターが3Dモデルに!NOCOさんが描くイラストも多彩

「アトリエ」シリーズの20周年記念作品の最後を飾るタイトルとしてリリース予定の「ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~」(以下、「ネルケと伝説の錬金術士たち」)。シリーズ初の「街づくり×RPG」をテーマとして制作されていることは既報の通りだが、実際にどのような遊びができるのか、9月20日より開催される東京ゲームショウ2018(以下、TGS2018)にて、いよいよその一端が垣間見えることだろう。

それに先駆けて、Gamerではβ版のROMを用いて本作の冒頭をプレイすることができた。一部を除けばTGS2018での試遊に近い内容で、一通りのゲームサイクルをチュートリアルベースで楽しめるようになっていたので、その流れとともにゲームの特徴に触れていこう。

主人公は“錬金術を使えない少女”ネルケ

まず大前提となるのが、本作の主人公であるネルケは錬金術を使えないということ。本作では、領主である父の代理となり、片田舎にある“ヴェストバルト”の担当管理官として村の発展に尽力していくこととなる。メインとなるのはあくまでも街づくりの要素であることを予め理解しておいてもらえると、よりスムーズにゲームに入っていけるのではないだろうか。

ネルケの日常は「平日」と「休日」の組み合わせで1ターンとなっており、平日は仕事の依頼や街づくり、休日は住民を訪れて交流を深めたり、錬金術士たちと研究を進めたりと、それぞれに行うことが明確に違ってくる。ゲーム冒頭ではそもそも街が発展していないので、まずは小さなお店を開き、そこで得たお金を元手に建物や施設を整備していく。

お店については資金と必要な材料さえ集めれば建築できるのだが、実はそれだけでは機能してくれない。それぞれのお店には店主を設定する必要があるのだが、建築時点で店主を務めている臨時お手伝いさんは、あまり商品を売ってくれないのだとか。登場する錬金術士たちはもとより、パメラ、ハゲルといったおなじみのキャラクターにも店主を依頼することができるので、まずはしっかりと設定しておこう。

そして、もう少しゲームを進めるとマリーが登場し、村に滞在してくれることに。この時点からアトリエの建築が可能となり、調合をお願いすることができる。調合システムは至ってシンプルで、調合をお願いしたいアイテムを必要数依頼するだけ。そうして手に入れたアイテムを、さらなる村の発展に活かしていくわけだ。

ただ村の発展といっても目標が設定しづらいところではあると思うが、本作では課題として出された人口を一定ターン内に突破するという進行上の目標が設定されている。これがいわゆる制限時間という扱いにはなるが、普通にプレイしていればまずゲームオーバーになることはない、緩やかな設定になっているということなので、まずは意識することなくプレイしてみるといいだろう。

その発展に伴い、当然街おこしのできる範囲も増えていき、その街並みもより華やかになっていく。今回はゲームが進んだ状態の画面も見せてもらったが、実際に自分がプレイした結果として発展した街並みを見られるのは嬉しいところ。ここが、従来の「アトリエ」シリーズとは明確に違う要素となってきそうだ。

休日は調査をしつつ、錬金術士たちとの仲を深めよう

ここまでは平日でできる主なことに触れたが、休日は主に仲間との交流や調査、研究などに充てることとなる。ゲーム冒頭ではその中から「調査」「訪問」の2つを体験することができた。

ちなみに休日での画面は複数のパターンが用意されているようで、視覚的にも楽しめる要素になりそうだ。

調査は、最大5人のパーティーを組んで周辺の探索を行うというもの。調査時は自動で移動し、素材の採取や戦闘などイベントが発生、最終的に終着点までたどり着くと、宝箱やボスが待ち受けている。

戦闘時は画面上のタイムラインの順番に沿って進行。キャラクターの持つスキルを選択して発動することが可能だ。また、サクサク進みたい人のためにセミオート(※スキルは任意で発動可能)、オートも選択できるようになっている。行動順を意識する「アトリエ」シリーズらしさはありつつ、カジュアルに楽しめる印象だ。

ちなみに、休日には行動できる時間が決められていて、訪問を続けると徐々に時間が消費されていく。休日にできるほかの行動との兼ね合いで踏破までの時間が足りなくなる可能性もあるが、本作では素材の採取をしないことと引き換えに、調査時の移動スピードをアップすることができる。どちらを選択するかは、その時々の判断となりそうだ。

訪問についても同じく時間を消費して行うことができる。その時に誰を訪問できるかは状況次第とはなるが、その訪問によりイベントが発生し、キャラクターたちとの交流ができるようになっている。その分、調査に使える時間は削られてしまうので悩みどころにはなってきそうだが、登場するキャラクターが増えてくればより多彩なコミュニケーションが楽しめそうだ。

あのキャラクターが3Dモデルに!NOCOさんが描くイラストも多彩

最後に、実際にゲーム中で楽しめるイベントシーンについても触れておこう。今作では一部3Dモデルのキャラクターによるシーンが用意されていて、そこからバストアップイラストやイベントスチルでのシーンへと切り替わっていく、「アーランド」シリーズと同様の形式となっている。

作品を越えたキャラクター同士のやり取りが楽しめるのはもちろん、マリー、エリーといったシリーズ初期のキャラクターたちが3Dモデルになっている点は、個人的にぜひ注目してほしいところ。どれだけのキャラクターを3Dモデルの姿で見ることができるのかは、プレイするまでぜひ楽しみにしておきたい。

また、立ち絵のシーンでもNOCOさんによるバリエーション豊かなバストアップイラストがキャラクターたちを表現してくれているので、こちらも負けず劣らずの魅力となっている。エンデルク、ステルク、ペペロンの共演が見られるとか、なかなかに衝撃的ではありませんか…?

こういったお祭りタイトルらしさが「アトリエ」シリーズファンを楽しませる要素になりつつ、ゲームとしては大きくベクトルを変えた仕上がりになっている本作。現在発表されている以外に、どのキャラクターがゲーム中に登場するのかも含めて、今後の情報に期待したい。

個人的には「マナケミア」シリーズ好きなので、ウルリカちゃんお願いします。

ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~ 20周年記念ボックス

コーエーテクモゲームス

PS4パッケージ

  • 発売日:2019年1月31日
  • 12歳以上対象
  • ガストショップ、GAMECITY、Amazon.co.jp、ソフマップ限定販売
ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~ 20周年記念ボックス

ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~

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  • 発売日:2019年1月31日
  • 12歳以上対象

ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~ 20周年記念ボックス

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Switchパッケージ

  • 発売日:2019年1月31日
  • 12歳以上対象
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  • 発売日:2019年1月31日
  • 12歳以上対象
  • ガストショップ、GAMECITY、Amazon.co.jp、ソフマップ限定販売
ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~ 20周年記念ボックス

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  • 発売日:2019年1月31日
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