任天堂とCygamesが、2018年9月27日にサービス開始予定のiOS/Android向けアプリ「ドラガリアロスト」。爽快なアクションが楽しめる本作のプレイレポートをお届けする。
任天堂とCygamesが共同で開発・運営を行うことで話題となった「ドラガリアロスト」は、スワイプ操作で誰でも簡単にアクションが楽しめる手軽さと、契約したドラゴンに変身する“竜化”で爽快感を味わうことができるスマートフォン向けアクションRPGだ。
また、「ポケットモンスター サン・ムーン」などでお馴染みのさいとうなおき氏がメインイラストを、DAOKOさんが小林武史氏のプロデュースによる主題歌「終わらない世界で」を担当するなど、ビジュアル・演出面での期待度も高いタイトルになっている。
本作は、スワイプ操作によるアクションRPGということで、数ある同一ジャンルのゲームとの差別化が気になるところだろう。本稿では、本作ならではの魅力を、ゲームの基本的な概要と共に紹介していこう。
キャラクターを動かしているだけで楽しい手触り感!
まずは基本的な操作方法から説明していこう。本作では、画面を指でスライドすることで移動、タップでの攻撃が基本操作になる。スライド幅を変えることで歩きやダッシュを使い分けることができたり、画面を連続でタップするだけでコンボ攻撃を繰り出せたりと直感的に遊ぶことが可能だ。
特殊行動としては、画面を素早くフリックすることで出せる回避行動や、画面長押しで発動できる“バーストアタック”、画面左下にあるスキルアイコンをタップすることで強力な必殺技を出すことが可能。どれもそこまで複雑な操作は必要とされないので、少しのプレイですんなり指に馴染むだろう。
操作方法は一般的なスマートフォン向けアクションRPGを踏襲している印象があるが、本作の大きな特徴と言えそうなのは、その手触り感だ。例えばダッシュ中に画面をタップすると通常攻撃とは少し異なるダッシュ攻撃を出すことができたり、ダッシュ移動中に進行方向と逆方向に指をスライドするとキャラが慣性で少し滑る、といった具合だ。
まるで「スーパーマリオ」シリーズを遊んでいるような手触り感からは、とにかくキャラクターを動かしているだけで楽しいという任天堂のエッセンスを感じ取ることができ、それがアクションRPGという本作のジャンルにピッタリ合っているように思える。ここは、ぜひ一度自身の手で触って確かめてもらいたい部分だ。
また、システム面での最大の特徴として“竜化”が存在する。これは一定のゲージを貯めることで事前に設定したドラゴンに変身できるというもの。変身中は強力な攻撃が可能なので、爽快感のあるバトルを楽しむことができる。また変身できるドラゴンは、サービス開始時点で30体以上いる模様。ドラゴンには育成要素もあるので、かっこいいドラゴンや禍々しいドラゴン、かわいい見た目のドラゴンなど、お気に入りのドラゴンを成長させる楽しみもある。
これらのアクションを駆使しながらステージを進行し、ステージの最後に待ち構えるボスを倒すとステージクリアとなる。ボス戦時は、BGMが変化し、より一層没入感を駆り立てる。本作をプレイする際は、是非音が出せる環境で遊んでみて欲しい。なお本作では、スタミナ制が採用されており、ステージ毎にスタミナを消費して遊ぶ形式になっている。
ちなみに本作にはオートバトルも導入されている。ただし通常技しか使用してくれないという欠点があるため、高難易度ステージはマニュアルで、イベントなどの周回はオートでといった使い分けになるだろう。
様々な角度から描かれる物語を楽しもう!
「ドラガリアロスト」は、アクション面もさることながら、ストーリーや世界観も魅力的だ。王都を守るためドラゴンと契約するための旅に出るという王道展開をベースに、仮面をかぶった謎の少女や、伝説のドラゴンとの邂逅など、先が気になる展開が続く。
これらのストーリーは、リリース時点で合計文字数は60万字以上、声優陣のフルボイスでストーリーが進行する。また、2Dでの会話シーンはもちろん、3Dのカットシーン、アニメーションなど、多彩な表現方法で物語を楽しむことが可能だ。
また。メインストーリー以外にも、キャラクターやドラゴン、それぞれの関係性が深掘りされる外伝ストーリーも存在。各キャラクターたちの物語を知ることで、より深く本作の世界観を感じることができるだろう。
個人的に気に入ったのは、マイページ画面だ。ここではキャラクターたちの何の変哲もない旅の過程が描かれている。次の目的地へ歩を進めている場面、たき火を囲んで一日の疲れを癒す場面、仲間との食事シーンなどなど、ゴキゲンなBGMと共にゆらゆら揺れている3Dキャラクターたちは見ているだけでホッコリしてしまう。こういった日常シーンなど細かい描写から、より一層“旅をしている感”が味わえるのも本作の魅力だ。
マルチプレイでは巨大なレイドボスとのバトルも!
本作は一人でじっくり遊ぶことはもちろん、最大4人でのマルチプレイにも対応している。通常のクエストをみんなでワイワイ遊んだり、期間限定イベントで巨大なエネミーと戦うレイドバトルに挑戦することも可能だ。
通常のマルチプレイはそれぞれのプレイヤーが1キャラクターづつ持ち寄っての4人同時プレイ、レイドバトルでは4人が4キャラクターを持ち寄って16キャラクターが入り乱れる大迫力のバトルを体験できる。もちろんマルチプレイ中も“竜化”が可能なので、4体のドラゴンが同時に召喚されることも。
レイドバトルではボスごとに部位破壊などの概念が存在するようなので、味方とコミュニケーションを取りながら戦うといいだろう。簡単な意思疎通はスタンプで行うことが可能だ。
マルチプレイとレイドバトルは、IDを設定して特定の友達と遊んだり、おまかせ入室で気軽に遊んだりと、シチュエーションに応じた楽しみ方ができる。クエストに行き詰った時などは積極的に利用していくといいだろう。
アクションゲーム好きはぜひ一度お試しあれ
本作をプレイして驚いたのは、気持ちいい手触り感と多角的ストーリー演出、そしてシチュエーションにリンクした楽曲の数々といった要素から、まるで良質なコンシューマーゲームを遊んでいるような感覚に陥ったことだ。
それでいてオート機能やレイドバトルなどスマートフォンゲームにとって必要な機能もしっかり満たしており、この辺は様々なスマートフォンタイトルに携わってきたCygamesの強みが生かされていると感じた。
特にアクションゲームが好きな人は是非一度はプレイしておく価値があるだろう。本作のサービス開始予定日は9月27日。現在事前登録も行われているので、本稿を読んで少しでも興味を持った人はぜひプレイを検討してみて欲しい。