千葉・幕張メッセにて9月20日より開催された「東京ゲームショウ2018」。ここでは、9月21日に行われた「Days Gone」のメディア向けセッションの模様をお届けする。
「Days Gone」は、世界規模で発生したパンデミックの中で、人間として生き残ろうとする生存者たちの苦悩や葛藤、そして争いが描かれるオープンワールドサバイバルアクションゲームだ。
“フリーカー”と呼ばれる感染者や野生動物、また同じくパンデミックを生き延びた人間たちと争い、あるいは協力しながら、オープンフィールドの世界でリアルなサバイバル体験を楽しめる。
今回のセッションでは、本作を開発するBend Studioのスタジオ・ディレクター Chris Reese氏、クリエイティブ・ディレクター John Garvin氏、ゲーム・ディレクター Jeff Ross氏による、本作のデモプレイが紹介された。
今回のデモプレイで紹介されたのは、とある町に作られたフリーカ―の巣を全て破壊する、というミッションだ。フリーカ―は人間が住んでいた場所に巣を作るという習性があるようで、マップ上では赤いエリアでフリーカ―の巣が表示される。
本作はオープンワールドなので、どういった方法で移動するもプレイヤーの自由なわけだが、その中でも活用する機会が多くなるのがバイクでの移動だ。またバイクは移動手段としてだけではなく、戦闘中の簡易的な拠点としても利用できる。というのも、バイクには武器や弾薬を積み込むことが可能なので、補給庫としての役割があるからだ。また、死んでしまった際のリスポーン地点もバイクを止めた場所に設定される。バイクをどこに止めておくかは重要な戦術になりそうだ。
現地へ着いて、いきなりフリーカ―たちと戦闘を繰り広げてもいいのだが、物資を探すというのも重要な要素だ。特にパトカーや消防車からは有用なアイテムが、レッカー車からは燃料が入手できる。燃料はバイクを走らせるためにも必要になるが、フリーカ―の巣を焼き払う際にも利用できる。
フリーカ―の巣を破壊する際に大きな音を立てると、フリーカ―は群れでプレイヤーのことを襲ってくることがある。この現象は“エスカレーション”と呼ばれているようで、どれだけ逃げても大群でしつこく追い続けてくる。
こういったシーンで役に立つのが“アジト”だ。主人公の拠点となるアジトに逃げ込むことで、フリーカ―はこちらに手出しができないようだった。ただし、アジトの周りをしばらくウロウロしているのでベッド睡眠をとって時間を早送りするといいだろう。ちなみにフリーカ―は夜になると狂暴性が増すので、そういった場面でも活用していきたい。また、アジトにあるガンロッカーでは、購入した武器や弾薬を補充することが可能だ。
仕切り直してミッションを再開しようとしたところ、野盗や野生動物に襲われるという一幕も。この世界で敵となるのはフリーカ―だけでは無いのが本作の面白いところ。野盗がバイクから盗みを働くということもあるそうだ。
フリーカ―の巣に戻り、ミッションを再開。フリーカ―の巣を破壊する方法は幾つかあるようで、今回はクロスボウを使用するシーンも確認できた。クロスボウはボルトを自分でクラフトすることが可能で、様々な種類があるのだとか。フリーカ―の巣を破壊するのに発火性のあるボルトは便利そうだった。
任務を達成するとクレジットや信頼度、経験値が上昇する。フリーカ―の巣を全て破壊するとマップ上の赤いエリアが消えて青い線が表示されるようになる。これはファストトラベルのルートが解放されたことを表しているそうだ。ただしファストトラベルを使用するには、「バイクの近くにいること」「十分な燃料がバイクにあること」「ルートにフリーカ―の巣が無いこと」等の条件を満たしている必要がある。オープンワールドとしてのゲーム感を壊さない且、現実感に即したものになるようだ。
「Days Gone」の気になる要素を開発チームにインタビュー!
本セッションでは実機でのプレイ終了後、Bend Studioの開発チームにインタビューを実施することができた。ここからはその内容を紹介していこう。
――本作には物語上の目的はありますか?
John Garvin氏:オープンワールドゲームですが、きちんとしたストーリーが存在します。ストーリーの内容はまだ明かしていませんが、これから情報を出していきます。今言えることとしては、主人公“ディーコン・セントジョン”の救いというテーマについてです。ディーコンは多くのものを失い一度は自分を見失うが、そこから人間性を取り戻していくというストーリーが描かれます。
――今回のフリーカ―の巣を破壊するというミッションも、メインストーリーの要素だったのでしょうか?
John Garvin氏:そうです。このゲームのストーリーは大きく3つに分かれます。その1つが相棒の“ブーザー”を守ることなのですが、その中でフリーカ―や野盗を倒すことになります。
――東京ゲームショウで出展されていたものでも“エスカレーション”を体験できましたが、何体くらいのフリーカ―が表示されているのでしょうか?
John Garvin氏:ゲームショウで皆さんに体験してもらったのは、まだ“赤ちゃん”レベルで300体程です。最大では500体のフリーカ―の大群が登場します。2016年のE3で発表したトレーラーでは、500体のフリーカ―が表示されています。
――舞台は廃墟が多いですが、都市部などは登場しますか?
John Garvin氏:基本的に大きな街はあまり登場しません。ゲームの舞台自体が、オレゴン州のセントラルオレゴン付近なので、あまり大きな都市が無いからです。
――フリーカ―同士が争うことはありますか?
John Garvin氏:フリーカ―同士で争うこともあります。特に“ニュート”という小さいフリーカ―は良く狙われます。このゲームの戦略的な要素として、プレイヤーが他の敵同士をぶつけ合うということも可能です。
――生存者として野盗が登場しましたが、協力的な生存者もいるのでしょうか?
John Garvin氏:敵でない生存者もいます。生存者のキャンプがあり、そこで任務を受けたり武器を購入したりすることが可能です。
――アジトが登場しましたが、アジトは自分で一から作ったり拡張していく要素はありますか?
John Garvin氏:拡張機能はありません。ただし、アジトは1つでは無く様々な場所に存在します。他にもフィールド上に存在するシェルターをアジトのように使うことも可能です。
――それでは最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。
John Garvin氏:今まで少しづつゲームプレイ要素を公開してきましたが、それでも伝えきれていないことがたくさんあります。今後の発表を楽しみにしていてください。
――ありがとうございました。