マーベラスより2018年12月13日に発売となるNintendo Switch用ソフト「PEACH BALL 閃乱カグラ」。その発売に先駆けて、製品版相当の内容に触れてみてのプレイインプレッションをお届けします!
アクションゲームを主軸としつつも、さまざまなジャンルのゲームにチャレンジしている「閃乱カグラ」シリーズ。その最新作としてリリースされるのが、“爆乳ハイパーピンボール”というジャンルを冠したNintendo Switch用ソフト「PEACH BALL 閃乱カグラ」です。
「PEACH BALL 閃乱カグラ」が初めて発表されたのは、2017年8月1日に行われた「マーベラス×HONEY∞PARADE GAMES『閃乱カグラ』新作発表会 2017」。その発表当時から、ピンボールというジャンルをプレイできるゲームが登場することを楽しみにしてきました。私自身はその昔、自宅のPCにプリインストールされていたピンボールゲームをずっとプレイしていたのが記憶に染み付いていますが、近年ではデジタル・アナログ問わず、ピンボールを手軽にプレイできる機会は限られている印象です。
そんな中でリリースされる本作は、「閃乱カグラ」シリーズの爆乳プロデューサーである高木謙一郎氏自身がピンボール好きと話している通り、ピンボールの遊びの軸にしっかりと据えつつ、「閃乱カグラ」らしいキャッチーな遊びもふんだんに盛り込まれています。今回は本作を一足先にプレイしてみて感じた、魅力の一端を紹介していければと思います。
コミカルな展開とともにピンボールを分かりやすく楽しめるストーリーモード
ゲームを開始すると、まずはおなじみのノベルパートとアドベンチャーパートを交えたストーリーが進行します。商店街のゲームセンターで人気格闘ゲームの大会が行われている最中、(主に春花のせいで)雪泉、飛鳥、詠、紫、両奈の5人がケモノ姿になってしまう顛末が描かれるまでがプロローグとなります。その流れで見ることのできるオープニングムービーはその出来栄えも含めて注目です。
というわけで、プレイヤーは大会に居合わせた観客の一人として、5人の少女たちを人間の姿に戻すべく、少女を乗せたピンボールをプレイすることになります(どういうわけかは正直良くわかりませんが、細かいことはどうでもいいのです)。その流れを楽しみつつ、ゲームの遊び方も理解していけるのが、ストーリーモードです。
ストーリーモードでは、5人それぞれのステージが用意されています。とはいえ、必ずしもそのキャラクターのみがピンボール台に乗っているわけではなく、プレイヤーは選んだストーリーのメインとなる少女とともに、ほかの少女たちを人間の姿に戻すべく、ピンボールに挑んでいくことになるのです。当然、ストーリーの展開も全て異なります。
ステージが始まると細かな要素も含めてしっかりとしたチュートリアルが用意されているのですが、そこは実際のゲームをプレイしてもらうとして、ここでは今作ならではの特徴をかいつまんで紹介していきたいと思います。
ステージの冒頭、まずは排出するボールを選んでいきます。ボールにはそれぞれ陰と陽、いずれかの属性が備わっていて、陰のほうがHD振動と音がやや重めになっているよう。どちらを選ぶかはお好みで。
ステージは選んだストーリーに沿って、昼と夜の遊園地を舞台とした2つが用意されています。昼の遊園地は楽しい雰囲気満載の「PEACH LAND」、夜の遊園地は艶やかな和のテイストで構成された「おシノビ幽艶地」と、筐体上のギミックも異なります。盤面のイラストはカスタマイズも可能ということなので、好みの見た目でも楽しめそうです。
ピンボール台でプレイヤーが操作することになるのは、ボールを打ち返すためのパーツ「フリッパー」。L/Rボタン、もしくはZL/ZRボタンが左右のフリッパーに対応していて、来たボールをタイミングよく打ち返して、筐体上のギミックを狙っていきます。
また、Joy-Conを振るかスティック操作をすると台を揺らすことができる、直感的な要素も。こちらはボールの軌道が変化するのはもちろん、台の上にいる少女がびっくりして一時的に体勢が変化します。脚を狙う際には意識しておくと良いかもしれません。
ちなみに、方向ボタンの上下でカメラ切り替えが可能になっていて、ボールを追うカメラのA~C、固定カメラのD~Fの6種類が用意されています。完全な見下ろし型の視点から台にかなり接近した視点まで、明確に視野が変わってくるカメラの切り替えなので、当面は自分に合う形を探してみるのも良さそうです。
なお、通常のゲームプレイですと開始時に手元にあるボールの数は3つで、その全てを落としてしまうとゲームオーバーとなってしまいますが、アシストモードをONにすることで、そのボール残数が最大になるほか、左右のキックバックが常時セットされるため、よりクリアしやすくなります。ピンボールの操作そのものに慣れていない人に向けた、こうした配慮も嬉しいところです。
上記の要素だけでも十分に遊びやすいピンボールに仕上がっていて好印象でですが、それに加えて、ケモノ姿の少女たちのリアクションや、合間合間で差し込まれるキャラクター同士の会話もプレイしている中で心地よいアクセントになっていて、BGMやSEと相まって耳でも楽しめます。
可愛らしい演出盛りだくさんの“セクシーチャレンジ”をクリアしよう!
そして、なんと言っても「閃乱カグラ」らしい要素といえるのが、ミッションをクリアしてピーチポイントをためると解禁されるボーナスステージ“セクシーチャレンジ”です。セクシーチャレンジは9種類の中からいずれかがランダムで出現し、それぞれに達成する目標も異なっているので、どのセクシーチャレンジが出現するかも含めて、遊びの一要素になっています。
実はこの「セクシーチャレンジ」、ステージクリアにも直結している要素でして、移行するためにはピーチポイントが一定のところまで溜まった状態でボールを台上の少女に当てる必要があります。そして計2回のセクシーチャレンジを経て、いよいよ最後に待ち受けるのが、ご褒美だらけの“スーパーセクシーチャレンジ”。こちらまで行けば後はひたすらに少女たちのリアクションを堪能するばかりです…!
普通のセクシーチャレンジと何が違っているのかというと、スーパーセクシーチャレンジはおっぱいかお尻をボールで狙うだけです。とてもシンプルですね。おっぱいになるか、お尻になるかはランダムなので、どちらのシチュエーションになるかも含めて、スーパーセクシーチャレンジは期待に胸が膨らみますね!
更衣室など「閃乱カグラ」らしい要素にも要注目!
そしてもう一つ、個人的に注目してもらいたいのがシリーズおなじみの更衣室です。ゲームをクリアして貯めたお金で購入したり、ゲームクリア時の報酬として入手することで、今作でも少女たちを別のコスチュームに着替えさせたり、アクセサリを付け替えることが可能になっています。当然ながら、着替えたコスチュームはゲームプレイでも反映されるので、セクシーチャレンジを含め、いろんなシチュエーションでピンボールを楽しみましょう。
さらに、少女たちとのボディコミュニケーションを堪能できるスキンシップ、いろんなポーズや表情などを演出するジオラマなど、今や「閃乱カグラ」に欠かせない要素も盛り込まれています。登場するキャラクターの数は限られるものの、携帯モードであれば場所を選ばずにジオラマを楽しめるというのは、今作ならではないでしょうか。
遊び方としては基本的にこの流れを汲みますが、よりいろんな遊びを試したくなったらどの少女を台に乗せて、どのステージをプレイするのかを自由に選べるフリーモードでじっくりプレイしてみるのも良さそうです。遊べば遊ぶほど病みつきになる「閃乱カグラ」らしいピンボールを、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。