アメリカ・ロサンゼルスで開催される「E3 2019」にて、Ubisoftのカンファレンスが行われた。日本のユービーアイソフトから正式発表された内容を含め、本カンファレンスの内容を紹介していく。
まず最初に発表されたのは「Watch Dogs Legion」(ウォッチドッグス レギオン)だ。本作は独裁国家となった近未来のロンドンが舞台となる。街は民間軍事会社が支配した状態で、武装したドローンが徘徊し恐怖が蔓延。犯罪シンジケートが弱者を食い物にしており、高齢者は仮想通貨を使って新しい腎臓を闇市から購入する始末だ。
プレイヤーはそんな状況でも屈しないロンドンの人々を集めて反乱軍を築き上げ、独裁国家の勢力と戦っていくこととなる。プレイヤーが操作するのは主人公や自分の分身といったキャラクターではなく、反乱軍のメンバーとして集めた人々だ。Players Anyoneと称し、集めたメンバーの誰にでもなれる仕組みが採用されている。
また、ロンドンの人は全員が完全シミュレーションされているとのことで、それぞれ違う人生や人間関係を描いており、誰でも自分の反乱軍へと入れられるという。ライブで披露されたプレイ映像では、成人男性・女性だけでなく、老婆の視点でプレイしているシーンも収録されていた。動きはダッシュできる若者に比べると鈍いが、腰ぐらいの高さの塀をゆっくりとまたいだり、小型のロボットを使って相手を無力化している様子などが確認できた。
どうやらボクサーから凄腕ハッカー、サッカー選手、そしてどこにでもいそうな老婆までをチームに加えられるようになっており、それぞれにバックストーリーや個性、スキルが設定されている。
敵側の攻撃でキャラクターが命を落とすと永久に使えなくなるリスクもあるようだが、敵へのアプローチもさまざまで、相手の命を奪わない戦いをすれば敵は鎮圧や逮捕を狙った行動をとるが、銃で襲えば銃で反撃を受けるようになっているため、プレイする人選はもちろん、どのスキルを駆使するかといったことも重要になってくるのだろう。自分のチームをオンラインに持ち込むことで、最大3人での協力プレイも行えるという。
本作は日本での発売が決定しており、2020年3月6日にPS4/Xbox One/PCで発売される。PS4のみパッケージとダウンロード版の両展開、ほかの2機種はダウンロード版のみとなっている。パッケージ・ダウンロードを問わず特典が付いたゴールドエディションとアルティメットエディションも用意されており、これらを購入すると最大3日間のアーリーアクセスが付与されるという。
商品概要タイトル:ウォッチドッグス レギオン
発売日:2020年3月6日
価格:パッケージ版 ダウンロード版 8,400円(税別)
プレイヤー人数:1~4人
プラットフォーム:
・PlayStation4 パッケージ版 ダウンロード版
・Xbox One ダウンロード版のみ
・PC ダウンロード版のみ
CERO:審査予定ゴールドエディション ダウンロード版発売日:2020年3月3日
価格:12,000円(税別)
プラットフォーム:PlayStation4、Xbox One、PC デジタル収録内容ゲーム本編
シーズンパス デジタルコンテンツアルティメットエディション パッケージ版 ダウンロード版発売日:2020年3月3日
価格:14,400円(税別)
プラットフォーム:
・PlayStation4 パッケージ版 ダウンロード版
・Xbox One ダウンロード版のみ
・PC ダウンロード版のみ収録内容ゲーム本編
シーズンパス デジタルコンテンツ
アルティメットパック デジタルコンテンツ※特典の内容・デザインは予告なく変更する場合があります
※本ダウンロードコンテンツを入手するコードは、1回のみ利用可能です
※ダウンロードコンテンツを入手いただくには、プレイステーションネットワークに接続できる環境が必要となります
※「ウォッチドッグス レギオン」は、インターネット接続、オンラインマルチプレイのご利用する場合、PlayStation 4版は、PlayStation Plus、XBOX ONE版はXbox Live ゴールドに加入していただく必要があります。
次は「Rainbow Six Siege」(レインボーシックス シージ)の新シーズンについて。放送時点の現地時間で明日、日本では本日6月11日の夜より新シーズン無料アップデート「オペレーション ファントムサイト」が配信開始となることが明かされた。同時に新トレーラー「クラッチ・ロワイヤル」も公開されている。
このシーズンでは2人の新たなオペレーターと新しくなったマップ「カフェドストエフスキー」が楽しめる。さらに「リバース・フレンドリー・ファイヤー」の導入や、ゲーム内ストアとランクプレイリストのアップデートも含まれるという。
こちらは日本展開については発表されていないが、対戦型格闘ゲームの「Brawlhalla」がアニメーション作品の「Adventure Time」(アドベンチャータイム)とコラボレーションを行うことに合わせ、両作品のキャラクターが登場するコラボトレーラーが公開された。
すでにタイトルが発表済みの「Ghost Recon Breakpoint」(ゴーストリコン ブレイクポイント)については、ゲームの概要説明とベータの開始、新たなコミュニティプログラムが発表となった。
本作は「ゴーストリコン」シリーズの最新作となるミリタリーシューターで、プレイヤーは敵地で孤立したアメリカ軍の精鋭特殊部隊の一員となって、絶海の孤島でサバイバルと戦闘を繰り広げていく。指示もなく援軍もない状態で、同じように訓練を積んできた猛者たち、そしてかつてないほどハイテクな最強兵器という戦闘用ドローンが待ち受けているという。
10月6日の発売日に先駆け、9月5日から8日までベータが行われることも明かされた。登録はすでに始まっており、日本語ページでも応募受付が行われている。なお、ゲームの先着予約にはベータの参加券が付与される。
「ゴーストリコン ブレイクポイント」ベータ応募ページ
https://ghost-recon.ubisoft.com/game/ja-jp/beta
新たなコミュニティプログラムとなる「Ghost Recon Delta Company」の発足についても触れられた。コスプレやストリーミング、ファンアート、フォーラムでのディスカッションなど、「ゴーストリコン」への愛情を表現するための活動をサポートするコンテンツも提供予定のようで、主要開発チームとの直接対話といった機会も設けていく予定とのこと。日本語を含む10以上の言語で対応している。
「ゴーストリコン デルタカンパニー」詳細ページ
https://ghost-recon.ubisoft.com/game/ja-jp/delta-company
また、日本での正式発表は行われていないが、ゲーム発売後の計画として、ソロプレイを対象にAIチームメイトを実装する計画があるという。さらに「ゴーストリコン ブレイクポイント」は何年にもわたって生き続けていくとしており、新しいコンテンツや無料アップデート、多くのサプライズの提供も控えているようだ。
続いてはモバイル向けタイトルとなる「Elite Squad」の発表。こちらは日本展開は発表されていないが、「ディビジョン」や「レインボーシックス」「ゴーストリコン」「スプリンターセル」など、「トムクランシー」シリーズのキャラクターたちが登場するRPGタイトルとなる。海外ではPRE-REGISTER(事前登録)が行われている。
こちらも日本展開は未発表だが、「Just Dance 2020」が11月に発売されることが明かされた。対応機種はPS4/Switch/Xbox One/に加えてWiiとGoogleのSTADIAが含まれていた。
「For Honor」(フォーオナー)では、YEAR3シーズン2の期間限定イベント「Shadows of the HITOKIRI」(人斬りの影)が6月27日まで開催となり、日本でも正式に告知された。このイベントでは冷酷な新ヒーロー「人斬り」が使用できるほか、新しい期間限定モード「ソウルラッシュ」がプレイ可能になる。さらにeSportsコミュニティのため、2019年後半には「観戦モード」が搭載される予定だという。
「レインボーシックス」シリーズ最新作として「レインボーシックス クアランティン」が2020年初頭に発売となることが発表された。対応機種はPS4/Xbox One/PCで、日本での発売も決定している。本作は「レインボーシックス」の数年後の世界が舞台。人間に寄生する危険な地球外生命体と対峙することになるという。
リードゲームデザイナーによると、COOPの体験を抜本的に変えるというミッションのもと、PvPにとっての「シージ」と同じように、COOP PvEにとって革命を起こす意気込みで臨んでいるタイトルとのこと。
タイトル概要リリース日:2020年初旬
プラットフォーム:PS4、Xbox One、PC
価格:未定
ジャンル:タクティカルCOOP FPS
「Division2」(ディビジョン2)については、海外での展開情報となるが、メジャーアップデートのコンテンツ(YEAR1 エピソード1)が7月に提供予定となっている。今回はワシントンDCの外に出て、アメリカ全国を救うたびに出ていくとのこと。また、今年の秋にはエピソード2がリリース予定で、ここではかつて鉄壁の要塞だったペンタゴンに挑むという。同じく秋には2回目のレイドも実施予定だ。
そしてエピソード3が2020年初頭に配信予定であることが明かされた。エピソード3では人類の運命を賭けてマンハントを行うという。最後には「ディビジョン」関連の展開として、Netflixと共同で映画を制作することも発表となった。
PCに向けた新しい月額制のサービスとして「UPLAY」が発表された。日本での展開は触れられていないが、本サービスではゲームへの先行アクセスが可能となるほか、最新タイトルや過去のタイトルなど、100以上のゲームタイトルが用意されるという。サービス開始は2019年9月からで、料金は月額14.99ドル。2020年にはSTADIAでも展開を行う予定となっている。
新作タイトルの「Roller Champions」(ローラーチャンピオンズ)が発表となった。本作はスポーツゲームをベースとしたタイトルで、アリーナを縦横無尽にハイスピードで駆け巡りながら、チームメイトと共にゴールを目指していくというもの。新しい体験、ハイスピードレースの熱狂、エキサイト感などを表現したくて制作したタイトルだとしており、見るのも遊ぶのも熱狂できるゲームになるという。
日本でも展開予定で、発売は2020年初旬、基本プレイ無料の料金形態だ。対応機種は現状ではPCのみだが、PC以外の機種については後日発表予定となっている。海外では本日よりE3が終了する14日まで「UPLAY」でプレアルファ版のデモ(英語版の体験版)がダウンロードできるとアナウンスされており、日本からでも以下のページからダウンロードできるが、ユービーアイへのログインが必要となる。
体験版ダウンロードページ
https://register.ubisoft.com/roller-champions-demo/ja-JP?platform=PC
新しいプロジェクトとして発表されたのが「アサシン クリード オデッセイ」のチームによる「Gods&Monsters」(ゴッズ アンド モンスターズ)だ。海外では2020年2月25日、日本ではPS4/Switch/Xbox One/PC向けに2月27日に発売となる。詳しい内容については触れられなかったが、アナウンストレーラーが公開となっているので雰囲気を掴んでおこう。