LINEが本日7月2日に配信するiOS/Android向けパズルゲーム「LINE ハローBT21」の先行試遊レポートをお届けする。
「LINE ハローBT21」は「LINE バブル」シリーズの最新作であり、3つ以上の同じ“バブル”をつなげて消していく、マッチ3タイプのパズルゲーム。特殊な力を秘めたレイザーガンが誤作動を起こし、巨大化したタンポポが街を覆い始めてしまったため、それをキレイにしていくといったストーリーラインになっている。
ゲームのメインはパズルゲームを遊ぶことだが、プレイの拠点となる「タウン」では登場キャラクターとコミュニケーションを取ったり、街をキレイにするとさまざまなオブジェクトを設置できるデコレーション要素もある。配信に先駆けて本作をプレイすることができたので、パズル部分の内容を中心に、ゲームのポイントをお伝えしていこう。
ゲームの流れは、街をキレイにするためステージを順にめぐり、各ステージでパズルに挑戦していくのが基本となる。冒頭でも触れたとおりマッチ3タイプのパズルゲームだが、以下のような特徴がある。
- キャラクターが持っているバブルをパズルエリアの好きな場所に投げられる。
- パズルのクリア条件がステージによって異なる。
- 同時に消したバブルの数によってスペシャルブロック(爆弾)が生成される。
- 一定のターン数が経過するとキャラクター固有のスキルを発動できる。
これらは本作においてどれも重要な要素となっている。まずはバブルを投げて消すというパズルの基本から説明していこう。本作ではバブルが集まったマス目状のパズルエリアが存在し、そこでバブルをつなげていく。エリア内のバブルをスライドさせるのではなく、バブルがあるマスをタップすることで、画面下でキャラクターが持つバブルをそこに投げられる仕組みだ。
パズルクリアの条件は、序盤だと「特定のバブルを○○個消す」といった内容になっており、規定のターン数以内にこの条件を達成できればステージクリア。すでにバブルが存在する場所に上書きするようにして投げられるので、手元のバブルをどこに投げれば一番消したいバブルを消せるのか、という判断が重要となる。
パズルは通常ステージだとターン制限こそあるものの、時間制限は存在しない。そのため、じっくり考えて楽しむこともできるのだ。とはいえ、落ちモノ系のパズルだと3連鎖までしか狙ってできないレベルの筆者が、ある程度直感でプレイしてもゲームオーバーになることはなかった。序盤は結構易しめに作られている印象なので、じっくり考えることはできるが、直感で気軽にプレイしてみてもいいだろう。
ステージを進めていくうえで重要となるのが爆弾だ。これは4つ以上のバブルをつなげて消すとエリア内に生成され、爆弾にバブルを投げると爆弾の種類に応じて回りのバブルを消してくれるというもの。バブル4つで生成できるクラッカーだと前方3方向1マスを、5つで生成できるロケットだと向いている方向にあるすべてのバブルを消してくれる。
爆弾を使って一気にバブルを消していくと、レインボーボールのゲージが上昇していく。ゲージが最大になるとパズルエリアにレインボーボールが出現し、このボールに向かってバブルを投げると、パズルエリアにある同じ種類のバブルをすべて消してくれるのだ。うまく使えばステージクリアの条件になっているバブルを一気に消して数を稼ぐこともできるというわけだ。
また、こうしたお助け機能とでも呼ぶべきものには、キャラクター固有のスキルも存在する。スキルは一定のターン数が経過すると、任意のタイミングで発動でき、「通常バブルを5~12個消す」といった効果が得られる。キャラクターやキャラクターのレベルによって、スキルの効果や発動までに必要なターン数が異なってくる。
以上がパズルゲームの基本だが、ステージを進めていくとクリア条件がバブルを消すことではなくなったり、特殊なギミックがあったりする。主なクリア条件の1つには、エリアに隠されたスライムを見つけるというものがある。これはバブルを消すとそのマスに置かれていた葉っぱがなくなるため、スライムを隠す葉っぱをすべて消していくというものだ。
スライムがいない部分の葉っぱはどれだけ残っていても問題ないのだが、スライムを隠す葉っぱが1つでも残っていてはいけない。そのため、指定のバブルを消す目標よりも、違った考え方でパズルを進めていくことが重要となるだろう。
一方ギミックには、パズルエリアを侵食していくタンポポの存在がある。凶暴化したタンポポは指定されたルートを通っていくのだが、その際にバブルを食べてしまうのだ。タンポポが通過した場所にはバブルが置けないため、時間が経つほどパズルエリア内が狭くなってしまう。
タンポポは爆弾の効果範囲に巻き込んだり、進行ルートに爆弾を置いて食べさせると一時的に動きを止められるため、ステージクリアを優先するか、タンポポの妨害を優先するかが頭の使いどころだ。
パズルゲームを説明するうえで外せない大きな要素に、ボスステージがある。通常ステージは時間制限がなくじっくり考えて目標ターン以内のクリアを目指せばよかったが、ボスステージはそれとは逆。ボスが爆弾スイッチに向かってリアルタイムに進行するため、そこにたどり着くまでにボスを倒すのが目標となる。
ボスは、隣接したところでバブルを消すか、バブルを消してできた爆弾を当てることで体力が減らせるようになっている。爆弾を当てる方がダメージが大きいほか、ボスの進行を少しだけ戻すことができるので、ボス戦では素早くバブルをつないで爆弾を作り出すことが攻略のカギだ。
ボスまでのステージでは一度も失敗することはなかったが、実はボスステージで3回も失敗してしまった。とはいえ、何度もプレイしていると慣れてくるものだ。ボスが全然進んでいないうちは爆弾を当てずに貯め込んでおき、あとで爆発させるといったスタイルをとってみたりと、試行錯誤をしていると非常に楽しく遊べるようになっている。
パズルゲームの部分は、分かりやすいルールと操作、爆弾やスキルなどのお助け要素、ときどき頭を悩ませに来るギミックやボスなど、遊びやすさといろんな面白さを詰め込んだ内容になっている。だが本作にはパズル以外にも、街(タウン)でのコンテンツや「デコ」、キャラクターとの交流といった要素も存在する。最後にそれらにも触れていこう。
まずタウンについてだが、これはストーリーにも関わってくるところで、最初はタンポポばかりの街並みになっている。ステージをクリアしてタンポポを除去していくと、空いた場所に「デコ」と呼ばれる、施設やオブジェクトを配置できるようになっている。デコを設置するためにはステージクリアで得られる星が必要で、デコによって必要な星の数も変わる。たくさんステージをクリアすれば、どのデコを配置するか、選択の幅も広がっていく。
デコを配置した後は、タウンで過ごすキャラクターをその場所に連れて行くことで会話が発生したり、親密度が上がったりといったメリットも得られる。
また、タウンではデコに関連したイベント以外にも、クイズミッションと呼ばれるものが発生することもある。これはBT21のキャラクターに関連した問題などが出題され、正解を答えるとご褒美フォトがもらえるというもの。手に入れたフォトはあとで閲覧もできるので、コレクションしていく楽しみもある。
LINEが展開するゲームは、どれも敷居が低く、誰でも楽しみやすい作りになっている印象だ。本作もその例にもれず、とっつきやすくも、ボス戦では頭を悩ませたりといった歯応えもあるタイトルのように感じた。
「LINE FRIENDS」(ラインフレンズ)から誕生したキャラクターブランドの「BT21」を題材にはしているが、「LINE バブル」シリーズの最新作でもあるので、キャラクターのことはよく分からないけど…なんて人も、純粋にパズルゲームとして触ってみてはいかがだろうか。
「LINE ハローBT21」公式サイト
https://hello-bt21.game.line.me/ja/