カプコンが、新規プロジェクトとして8月29日に発表した「プロジェクト レジスタンス」。本タイトルをいち早く試遊する機会を得たので、その詳細をお伝えしていこう。
目次
「プロジェクト レジスタンス」は、“ワーキングタイトル”の位置づけとされており、発売は未確定、タイトル名も仮称と考えてよいだろう。カプコンの新たな挑戦として開発が進行中だ。全てがベールに包まれている本作だが、そのゲーム内容がラクーンシティを舞台にした非対称対戦サバイバルホラーであることが明らかとなった。
この作品は、台湾の実力派スタジオNeoBards社とのコラボレーションで現在開発中。NeoBards社が得意とするオンラインゲームの開発技術が、「バイオハザード RE:2」「デビル メイ クライ 5」等をリリースしたゲームエンジン“RE ENGINE”で発揮されることで、新たなオンライン対戦ゲームが生み出される!
「プロジェクト レジスタンス」始動!!
本作は、バイオハザードの世界観の中で描かれる“非対称”のオンライン対戦サバイバルホラーだ。状況を操り“策略”を巡らすマスターマインドと、仲間との“協力”で血路を拓いてゆくサバイバー。ふたつの異なるプレイフィールでの対戦と駆け引きが、このゲーム最大の魅力だ。
イントロダクション
アメリカ北西部の街、ラクーンシティ。この街は国際的な製薬企業、アンブレラ社の成功と共に発展してきた。アンブレラ社は公共の医療と福祉への貢献を標榜しているが、生物兵器の開発という裏の顔というべき側面も併せ持っていた。
…彼らは暗闇で目を覚ました。
そこは見覚えの無い場所で、自分たちは拉致されているようだった。どこかのスピーカーから男の声が響く
「実験を開始する。前に進め。」
彼らの進むべき場所はそこしかない。脱出を目指す先には、まだ闇が広がる……。
ここからは、サバイバーとマスターマインド、2通りのゲームプレイガイドを紹介していこう。なお、それぞれの勝利条件は以下のようになっている。
それぞれの勝利条件
本作では、1ステージが3エリアで構成されている。タイムカウント(制限時間)がゼロとなる前に3つのエリアをクリアできればサバイバーの勝利。相手のタイムカウントをゼロにして脱出を阻止できればマスターマインドの勝利となる。
タイムカウントを巡る攻防
タイムカウントは時間経過とともに減ってゆくが、プレイ内容によっても増減する。マスターマインド側は攻撃することでサバイバーのタイムカウントをマイナスにすることが出来る。一方、サバイバー側はキーアイテムを入手したり、クリーチャーを撃退することでタイムカウントをプラスにできる。サバイバーは何度でもリスポーンすることが可能だが、ペナルティとしてカウントを大きくマイナスされてしまう。積極的に仲間を助けたり、各ステージを速やかにクリアすることでタイムカウントを確保することが重要な戦略となる。
MASTERMIND(マスターマインド)
“マスターマインド”は秘密裏に拉致された若者たちを極限状況下に置き、“恐怖”への対処や行動などさまざまなデータを採取している。プレイヤーとしてのマスターマインドはサバイバーの行動をカメラ越しに監視し、脱出を妨害することが目的だ。
ロックしたドアの出口に罠を敷きつめたり、クリーチャーを集中的に配置して一網打尽のダメージを与えるなど、状況を判断したタクティカルなプレイが求められる。サバイバー側の意図を読み、追い込むことがマスターマインドの醍醐味と言えるだろう。
監視カメラ
ステージの各所に配置された監視カメラがマスターマインドの“眼”だ。マスターマインドは基本的にこの監視カメラを通した映像を見ながら、サバイバーの脱出を妨害することになる。
マップの全景から、複数の監視カメラが設置されているのが判るだろうか? 一度に確認できる監視カメラは一台なので、サバイバーの行動を予測しながら監視カメラを切り替え、彼らを分断して脱出を妨害することになる。マスターマインドのゲームプレイでは戦略性が重要だ。
脱出の妨害
マスターマインドは、コストを消費してゾンビやゾンビ犬、リッカーなど「バイオハザード」シリーズでお馴染みのクリーチャーを配置することができる。また細かなテクニックだが、扉にアクセスして鍵をかけたり電源をハッキングして照明を落とすなど、サバイバーを混乱させることも可能だ。
サバイバーが必要とするキーアイテムがある部屋に事前に罠を敷き詰めたり、部屋を出ようとしたタイミングで閉じ込めてゾンビを大量投下するなど、戦略は無数に存在する。
マスターマインドは基本的に監視カメラが“眼”になると説明したが、配置したゾンビの精神を支配し直接操る事も可能だ。これをゾンビのスレイブ化と呼び、眼を赤く輝かせたクリーチャーがマスターが直接操っているサインとなる。スレイブ化したゾンビは噛みつきなどのアクションを任意のタイミングで行えるので、サバイバーにとっては大きな脅威となるだろう。また、扉の鍵を持つゾンビを操作して逃げるといった嫌らしい作戦も可能だ。
アンブレラ社が開発したB.O.W.(有機生命体兵器)の中でも頂点と言える存在のタイラント。マスターマインドはゲージを最大まで溜めることで、一定時間タイラントを操作してサバイバーに直接襲いかかることができる。タイラントには、高火力武器や閃光弾のような特定の武器でしか対抗することは難しく、サバイバーにとって最も遭遇したくない敵の1体となるだろう。
SURVIVOR(サバイバー)
アンブレラ社に連れ去られてきた様々な境遇の若者たち。かれらの目的は脱出だ。サバイバー側のプレイで最も重要なのは「協力」。互いのスキルで能力を補い、共闘でクリーチャーを撃退する。サバイバー同士の協力と連携が勝利へのカギとなる。
ステージクリアには必要な条件が存在する。特定のアイテムを探し出したり、セキュリティシステムを解除したり、といった具合だ。これらのポイントはマスターマインドも把握しているので、慎重に探索を行う必要があるだろう。
サバイバーはダメージが重なると瀕死状態となるが、仲間の助けがあれば蘇生することが可能だ。助けが得られなかった場合はリスポーンとなり、タイムカウントを大きく減らされる。
サバイバーの特徴やスキルを紹介
サバイバーは、それぞれに特徴的なスキルを持ち助けあう事で脱出を目指す。ここでは公開されたビルドに登場する4人のサバイバーを設定イラストと共に紹介しよう。
サミュエル・ジョーダン(アタッカー)
サムは体力に優れ近接戦、特に拳による格闘戦を得意とする。将来を嘱望されたボクサーだったが、試合中に引退せざるをえないほどの重傷を負ってしまう。その入院中に治験中の薬品が自分をリングに戻してくれるかもしれないと聞いた彼は、新薬の被験者に志願した。しかしそれを最後に消息を絶つ。
スキル
- ダッシュパンチ
付近にいる敵にダッシュしてパンチを繰り出す。- 鋼の拳
敵にボクシング仕込みのワンツー攻撃を繰り出せる。ただし、このスキルが発動中は素手による攻撃しかできない。ジャニアリー・ヴァン・サント(ハッカー)
ジャンはカメラをハッキングし、監視を妨害する事が可能だ。優秀なハッカーである彼女は仲間へ情報を提供したり、調査依頼を受けたりしている。タブロイド紙の依頼でアンブレラ社と癒着したラクーン警察の違法事実を調査していたが、調査結果を誰にも渡すことなく姿を消した。
スキル
- オーバーロード
干渉装置を使って監視カメラを無効化し、マスターマインドの行動を妨害できる。- EMP
EMPで監視カメラの機能を弱め、マスターマインドの行動を妨害できる。ヴァレリー・ハーモン(サポート)
優秀な化学研究者であるヴァレリーは仲間の体力回復を得意とする。ラクーンシティでの就学中、優秀な成績からアンブレラ社の研究施設“NEST2”でのインターンが決まった彼女だったが、ルームメイトが記憶障害を発症し、その原因を調査し始めた矢先に拉致されてしまう。
スキル
- 生存本能
仲間が見つけやすいよう、付近のアイテムや脅威を強調表示することができる。- スプレーヒーリング
効果時間限定の救急スプレーを使い、付近の仲間を治療したり強化を与えたりできる。タイローン・ヘンリー(タンク)
タイローンは防御力が高く近接戦に優れている。ラクーン消防局の一員だった彼は若くして消防司令補に抜擢されていた。アンブレラ社工場の火災現場へ入っていったのを最後に連絡を断った。遺体が発見されていないにも関わらず、市の消防局は殉職として処理している。
スキル
- 突き蹴り
強力なキックで目の前の敵を攻撃できる。- サバイバル・エール
仲間の士気を上げ、一定時間の間受けるダメージを軽減する。
「プロジェクト レジスタンス」のプレイ動画を紹介!
最後にサバイバーとマスターマインド、2つの視点でゲーム内容が確認できるプレイ動画を紹介しよう。なお本映像は海外版/開発中のものになる。予め注意してほしい。
本作をいち早くプレイするチャンス!
現在開発進行中である「プロジェクト レジスタンス」。本作をいち早くプレイするチャンスは2つ存在する。1つは、本日9月12日より開催されている東京ゲームショウ2019。こちらは、事前応募制となっているが、9月14日、15日の一般公開日の午前の試遊回はブース付近で試遊整理券が先着で配布される。
そしてもう1つが10月4日から開催予定のクローズドβテストだ。対応プラットフォームはPS4/Xbox Oneとなっており、2019年10月4日~7日16時まで実施が予定されている。こちらも事前応募制となっており、応募受付は本日9月12日~19日までとなっている。ぜひこちらに応募して、カプコンがおくる新たな「Resident Evil」の世界を体験してみてほしい。
「PROJECT RESISTANCE」(プロジェクト レジスタンス)
発売:未定
ジャンル:非対称対戦サバイバルホラー
CEROレーティング:規定適合
対応予定ハード:PlayStation4、Xbox One、PC(Steam)