XiimoonとRejetは、2019年10月6日にiOS/Android用アプリ「剣が刻」のメディア発表会を開催した。
「剣が刻」は、和風伝奇ADV「剣が君」のクリエイターが再集結して開発された和風アドベンチャーRPG。配信日は10月10日に決定し、さまざまな報酬が貰える事前登録は10月9日まで受け付けている。
今回の発表会は公式ファンミーティング「絢爛豪華 奇譚の宴」に合わせて行われたもので、会場内にはイラストやサイン色紙、試遊コーナーなども設けられていた。
多様なキャラクターが重厚な物語を織りなす「剣が刻」
ステージにはMCの吉田尚記氏、日本版責任者のケン氏が登場。さっそく本作の最新PVや新情報について紹介していく。本作の舞台は「現世」と「常世」が存在する「中津国」。常世の住人「マレビト」の侵略により、現世の住人は戦乱や災禍に見舞われ危機に瀕している。
そんな中、マレビトを封印する力「神降ろし」を振るうことができる存在として現れたのが、現代からタイムスリップした高校生の主人公だ。天下五剣の1つ「鬼丸国綱」の主として、その刀神「布都御魂」と共に戦いへと身を投じることになる。
中津国には主に「人族」「鬼族」「妖族」といった3つの種族が存在する。現世で勢力を伸ばしている人族は三代将軍徳川家光の統治のもとで平和に暮らしていて、徳川光国、松尾芭蕉、狩野探幽など現代の歴史上の人物も登場する。鬼族は人族と食料や土地を巡って争いに負けてしまった過去があり、それゆえ不毛な僻地に追いやられてしまっているようだ。
山奥で隠れて暮らしている神秘的な「妖族」は、それぞれ多彩な能力を秘めているので育成のし甲斐があるようだ。このほか、主人公と同じように現代からタイムスリップした人たちや「マレビト」という神のような存在もおり、ストーリーではそれぞれの種族が複雑に絡み合う。
キャラクターデザインには「剣が君」と同様、読氏も参加している。かなり細かな表情だけではなく、キャラクターの好みや関係性も含めて設定されているそうで、読氏の設定画からは光国の好みのような文章も見られる。豪華声優陣の演じるキャラクターは50人以上予定されているので、リリース後も楽しみにしておこう。
実際のゲーム画面も公開され、ストーリーではキャラクターが生き生きと動く姿が描かれている。選択肢による分岐もあり、美麗なスチルも100枚以上あるそうだ。登場するキャラクターたち「武者(むさ)」の入手は「神下ろし(ガチャ)」で行うが、確率は“かなり優しい”とのこと。
バトルではキャラクターを編成し、敵と戦うことになる。画面下に表示されるブロックをタップするとさまざまな攻撃を繰り出すことができ、片手で簡単に操作できる。1ターンは30秒~1分程度なので、移動時間などでも気軽に遊べるようだ。
さらに主人公と獲得したキャラクターが生活をする「本陣」があり、ここでは可愛らしいミニキャラクターが種族を問わず暮らすことになる。それぞれ食事当番があったり、鍛錬や釣りをしていたりするほか、戦いの疲れを癒す効果があるお風呂も。お風呂上がりのキャラクターの髪をふく、料理を作って食事を共にしたキャラクターの口元をぬぐうといった画面をタップするタイプのコミュニケーションもある。しばらくログインしない間も、キャラクターがどんな生活をしていたのかが分かる日記のようなシステムも楽しめるようだ。
キャラクターには「絆」という値もあり、バトルに勝利していくと絆が高まる。絆が高まるとボイスや物語が解放され、チャットボイスのパターンは1万ほど用意されているそう。絆の高さによって表現が大きく変わるそうなので、お気に入りのキャラクターは積極的に絆を高めたいところだ。
立花さん・河西さん・榎木さんが演じたキャラクターを紹介
ここで、松尾芭蕉役の立花慎之介さん、飯綱役の河西健吾さん、周役の榎木淳弥さんが登場。それぞれが演じたキャラクターについて紹介していく。
人族の松尾芭蕉といえば言わずと知れた俳諧師で、表向きは女性に優しい青年だ。史実の一説にあるように幕府の隠密という裏の顔も持っているが、やや潔癖症なところがあり、すぐお風呂に入りたがるそう。フランクな雰囲気もありつつ、任務に対しては冷酷にこなす二面性のあるキャラクターだそうだ。
妖族の飯綱は生まれたばかりの天狗で、翼があるもののまだ飛ぶことができない。修験者の記憶を引き継いでいるため知識は豊富だが常識に欠けていて、例えば女湯で水遊びをするといったことも。口調は関西弁で、大阪出身の河西さんは演じた際に親近感がわいたと話してくれた。
鬼族の王族である周は、中津国の異変を調査するために旅をしている。見た目の可愛らしさに反してやや小生意気なところがあるものの、憎めない愛らしいキャラクターになっているそうだ。榎木さんはとくに下半身の衣服に注目だと話していた。
10月10日のリリースに先駆け、さまざまな新情報も発表となった。すでに来年冬までさまざまな計画が立てられており、夏祭りのような季節イベントや、異なる姿が見られる常夜(仮)というバージョンがあるそうだ。11月9日・10日に行われる「アニメイトガールズフェスティバル2019」へも出展し、フィギュアやBJDドールも進行中とのこと。
Rejet代表・岩崎大介氏もコメントを寄せ、本作と「剣が君」とのコラボも発表された。日程など詳細は後日発表となるが、すでにおおよその設計は終わっているそうなのでリリースからそう遠くないうちに楽しめそうだ。
一足早くゲームを体験!
会場で実際にゲームを試遊したところ、徳川家光が登場したり、見覚えのある背景が現れたりと「剣が君」を遊んでいれば懐かしさを感じる部分が随所にある。セリフや状況に合わせてキャラクターが生き生きと動き、冒頭からも重厚な展開が感じられて先を読み進めたいと思わずにはいられなかった。
バトルでは画面下部に流れてくるブロックをタップするだけなので、片手でも簡単に操作できる。単純に連打しても問題なさそうだが、同じブロックを揃えてからタップしたほうがより効果的。ボスが出てくるタイミングでブロックを残しておくなど、戦略的に考えながら楽しむこともできそうだ。