enishが配信を開始したスマートフォン向けRPG「De:Lithe ~忘却の真王と盟約の天使~」をレビュー。ドラマティックなストーリーややり込み甲斐のあるキャラクターカスタマイズなど、本作の魅力に迫る。

目次
  1. 神と人間が争う世界で不死身の主人公が冒険を繰り広げる
  2. 気持ちが繋がる!共闘オンラインバトル
  3. 自分だけのキャラを作り込む!カスタマイズの楽しさ
  4. 「戦闘力」を高めて挑む!難関コンテンツ
  5. RPGの醍醐味!育成が魅力的

「De:Lithe ~忘却の真王と盟約の天使~」はenishが配信を開始したスマートフォン向けRPG。「ドラマチック共闘オンラインRPG」と銘打たれている通り、ドラマティックなストーリーと、他プレイヤーとの協力して挑むバトルが特徴となっている。この記事では、そんな本作の魅力をより深く紹介したい。

神と人間が争う世界で不死身の主人公が冒険を繰り広げる

本作の世界観は、神と人間とが争うファンタジー。主人公は、ルシファー傭兵団の団長を務める人物で、不死身の体を持つ存在。不死身なので、たとえ死んでも生き返ることが可能だ。ただし、復活の際には、生前の記憶を失ってしまう。これまで復活した際に失っていた記憶は一部だったようだが、ゲーム開始時点では、ほとんどすべての記憶を失った状態で復活する。

復活した主人公は、この世界では「天使」と呼ばれる存在が人間を襲っていることや、これに対抗する王立騎士団の存在を知る。そして、王立騎士団とともに「天使」との戦いに関わることに。この中で主人公は、自分がかつて王立騎士団と対立していたことなどを知る…。

ストーリーは、RPGの中でも「JRPG」と呼ばれるジャンルの王道的展開といえる。次から次に新しキャラが現れ、仲間へ加入。主人公が復活の度に持っているくるみや、背中のアザの謎といったストーリー上のミステリーを絡めつつも、基本的にはコミカルに進んでいくため、スムーズに作品世界へと引き込まれた。

ストーリーシーンはフル3Dボイス付きで描かれており、「ドラマティック」の銘に偽りはない。ただ、シーンによっては若干セリフのテンポが遅く感じられるところもあった。もう少し会話テンポが速くてもよかったかな…という印象だ。ただこれはあくまで筆者の個人的な印象なので、人によってはまったく気にならないだろう。

気持ちが繋がる!共闘オンラインバトル

続いて本作のゲームシステムに目を向けたい。本作の基本的なゲームシステムは、スマホRPGの王道中の王道。一定数のバトルを勝利することでストーリーが進んでいく…というものだ。

バトルシステムは、コマンド選択式のリアルタイムバトル。主人公が行動を完了していれば、次のコマンドを入力できる。コマンドは大きく分けて通常攻撃とスキルがあり、スキルにはクールタイムが存在。クールタイムが完了するまで同じスキルは選べなくなるという仕組みだ。

ここに乗っかってくるのが、本作のジャンル名にも謳われている「共闘オンライン」という要素。他のプレイヤーのバトルに「乱入」し、共闘することができるという要素だ。もちろん、自分がプレイしている時に「乱入」されることもある。

本作のバトルでは、ストーリーの流れに従って仲間キャラクターがNPCとして参加するが、プレイヤーが操作できるのは主人公のみ。NPCはAIが自動的に操作してくれる形だ。なので、「乱入」が発生しても、ソロプレイの際と大きくゲーム性が変わるわけではない。しかし、プレイの印象は変わる。キャラクターの背後に人間のプレイヤーがいると思うと、思い入れが変わってくるのだ。NPCキャラの活躍より、人間プレイヤーのキャラが活躍の方がより「よくやった!」と思ってしまう。ゆる~ではあるが、気持ちの繋がっている感覚がある。

自分だけのキャラを作り込む!カスタマイズの楽しさ

オンライン協力要素を持つゲームでは、役割分担の要素を持つことが多い。本作も、ジョブという形で役割分担の要素を持っている。

本作のジョブも、一般的なRPGが持つジョブと同様、バトル時のキャラクターの性能を決めるものだ。接近戦を得意とするソルジャー、支援や回復を得意とするプリースト、魔法攻撃を得意とするメイジ、タンク役に特化したナイト…などといった職業が用意されている。

各ジョブによって大まかなキャラクターの方向性が決定するが、さらにスキルによって細かい性能のカスタマイズができる。コマンドに加えられるスキルは最大4つまでなので、どのスキルを組み込むかによってキャラクターの方向性を微調整できるのだ。また、スキルは獲得後にレベルアップ可能。なので、どのスキルを優先的にレベルアップするかによってもキャラクターの方向性を調整できる。

キャラクターはジョブ、スキルに加えて、装備によってもカスタマイズできる。装備との合体によって育成する「LVアップ」、一定LVまでアップした装備のレア度をアップする「ランクアップ」、さらにURまでレアリティを上げ、さらにLVも高めた上で限界を引き上げる「限界突破」、装備にプラス修正を加える「強化」、装備に追加することでパラメータ毎の修正を追加できる「ルーン」など、多彩な育成要素が存在しており、非常に奥深い。

「戦闘力」を高めて挑む!難関コンテンツ

ジョブやスキル、装備をカスタマイズした結果、キャラクターの総合的な強さが「戦闘力」というパラメーターで表される。このパラメーターが高ければ高いほど、強いというわけだ。「戦闘力」はストーリーに挑む際の参考値としても表示されており、各ステージで「推奨戦闘力」として表示される値以上の「戦闘力」を持っていれば、そのステージはクリアできると考えていい。

ただ普通にプレイしていると、序盤時点の主人公の「戦闘力」は、ストーリーで要求される「推奨戦闘力」の2倍~3倍ほど。なので、ストーリーの難易度は正直、高くない。初挑戦のステージでも、AUTO機能任せで危なげなくクリアできるレベルだ。

このため、ストーリー上のバトルでは、スキルを駆使する戦術の楽しさは味わいにくいが、本作には「ダンジョン」という難関コンテンツが多数用意されている。装備育成に必要な素材を獲得する「七曜の魔物」や、70階もの塔に挑む「古の塔」、宝物をささげて魔物を召喚する「禁忌の島」…などなど。こうしたコンテンツは、敵が強めに設定されており、気合を入れて育成したキャラクターであっても苦戦するレベル。バトルの立ち回りにおいても、スキルの持つバフ・デバフなどを上手く使うことが求められる。

RPGの醍醐味!育成が魅力的

筆者が本作をプレイして、魅力的だと感じたのはストーリーとキャラクターカスタマイズの部分だ。ストーリーを進めると次々育成素材が手に入るので、ハイテンポにキャラクターカスタマイズできる。これは楽しい。やはり育成はRPGの醍醐味だと実感した。

ただ、手に入るアイテムのレア度が、ガチャも含めて若干確率渋めかな…というような印象も抱いた。もちろん、高いレアリティのアイテムがカンタンに手に入ってしまうのは面白くない。しかし、もう少しだけ確率ゆるめの方が、ハクスラの楽しさがアップするように思う。もちろん、これが単に筆者の泣き言である可能性は否定しない。筆者が単に不運だった可能性も大いにあるだろう。

最後にまとめると、奥深い育成をたっぷり楽しめる、やり込み度の高い内容でありながら、ゲームシステムそのものはスマホRPGの王道。なので、誰でも気軽にプレイできるというのが本作最大の特徴だろう。RPGの育成要素が好きというプレイヤーは、プレイする価値のある作品だ。

De:Lithe ~忘却の真王と盟約の天使~

enish

iOSアプリiOS

  • 配信日:2020年1月22日
  • 価格:基本無料

    De:Lithe ~忘却の真王と盟約の天使~

    enish

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2020年1月22日
    • 価格:基本無料

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