3月に行われた「NO GIRL NO CRY -Round 2-」の事前ライブレポートが公開。事前収録の特徴を活かした新たな試みも見どころとなる、Poppin'PartyとSILENT SIREN による“Round 2”に注目だ。

Poppin'Party×SILENT SIREN ライブ「NO GIRL NO CRY -Round 2-」事前オフィシャルレポート公開!

「BanG Dream!(バンドリ!)」発のバンド・Poppin'Partyと、SILENT SIRENによる、2019年5月以来2度目の対バンライブ「NO GIRL NO CRY -Round 2-」が実現。今回はコロナ禍の状況を鑑み配信ライブとなったが、その収録として2021年3月27日に有観客ライブが行なわれた。

会場には椅子が並べられ、1席ずつ間隔を空けた座席設定。開演前にはこのライブが公開収録であること、そのため配信までネタバレは避けてほしいことなどがアナウンスされ、普段とは一味違うのかと思いきや、蓋を開けてみればほぼいつものライブと変わりなく、むしろ2年越しの対バンへの喜びと気合いが終始漲った特別な時間が積み上げられていった。

先にステージに立ったのはSILENT SIREN。挨拶代わりに4人がカウント無しでビシッと音を揃え、そのままリズムに乗って楽曲の振り付けをレクチャーする立ち上がりから、あっという間にライブを楽しむ空気を整え、観客の心を掴んでいく。

「バチバチのセトリを用意してきました」との宣言通りのアッパーチューンが並ぶ上、映像や小道具まで駆使したエンタメ性の高いライブ運びはさすが。サウンド面はもちろん、視覚面までまったく隙のない、10周年を超えてなお進化を続ける彼女たちの実力を発揮してくれた。

対するPoppin'Partyは、久々に相対するガールズバンドの先輩格に対し、「修行の成果を見せたい」と意気込みを露わにし、実際その言葉通りの堂々たるライブを展開。持ち味のポップでカラフルな楽曲とステージングはもちろん、随所でみせる激しさやエモーショナルな側面には思わずハッとさせられた。

詳細は配信を楽しみにしてほしいが、対バンならではの選曲、配信ならではの楽しい仕掛けも盛り込みつつ、ライブはどんどん進行。会場全体のボルテージも常に高いまま、2バンドどちらのグッズを身に付けたファンも一心不乱に楽しんでいる様子が見て取れたのは、彼女たちの求心力・包容力の高いパフォーマンスの賜物だろう。

出自やキャリアこそ違えど、ともにバンドシーンをサバイブし確固たる立ち位置を築いてきた2組による対バンは、溢れんばかりの愉しさとオリジナリティに満ちていた。ここからさらにどんな編集や映像演出が施されるのかも興味は尽きず、5月1日から始まる配信を心待ちにしたい。

文=風間大洋

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