スクウェア・エニックスが2021年に配信予定のiOS/Android向けアプリ「ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー」。6月1日から8日にかけて実施されているクローズドβテストの体験プレイレポートをお届けする。

目次
  1. ベースは硬派なバトロワゲー!味付けに「ファイナルファンタジーVII」要素をプラス!
  2. 「ファイナルファンタジー」ファンがしっかりと楽しめる新機軸のバトロワ!

「ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー」は、「ファイナルファンタジーVII」の世界を舞台にしたバトルロイヤルアクションゲーム。「FFVII」以前のミッドガルを舞台に、プレイヤーはソルジャー候補生として魔法やアビリティを駆使し生き残りをかけた戦いに挑む。

「ファイナルファンタジーVII」×「バトルロイヤル」という意外性の高い組み合わせでも話題となった本作。ここでは、クローズドβテストで実際に本作をプレイして分かった本作のゲームシステムや魅力を紹介する。

ベースは硬派なバトロワゲー!味付けに「ファイナルファンタジーVII」要素をプラス!

まずは基本的なゲームの遊び方から本作の特徴を紹介していこう。ゲームのルールは最大75名のプレイヤー全員が敵となる「ソロモード」、3名のプレイヤーがスクワッドを組んで行う「チーム」モードの2つが存在。それぞれに対してランクマッチも用意されている。また、ゲームの基本的な操作が学べるチュートリアル、今回はプレイすることができなかったが「チョコボファーム」というシステムも用意されていた。

ゲームが開始すると、搭乗しているヘリコプターから降下して戦場に赴く。本作では、プレイヤーそれぞれがヘリコプターに乗っており、そのヘリコプターも自動操縦ではなく自分で操作することが可能だ。降下時間は決まっているので画面の端から端まで移動するといったことはできないが、それでも自由に降下地点を選べるのは面白い点だ。

なお、ステージはミッドガルのプレート下層全域がほぼ再現されており、ステージはかなり広め。降下地点を選べることからも“初動被り”を回避しやすく、バトロワゲー初心者には嬉しいポイントになるだろう。

フィールドに降り立ったあとは、戦闘で使用する武器やHPを回復するポーションなどのアイテムを探すために、辺りを探索することになる。武器は大まかに小口軽弾武器と大口径弾武器、ショットガン武器に分かれており、武器アイコンの色が白→青→紫→黄の順にレアリティが上がる。その他、特殊なパッシブ効果を付与するアクセサリーや後述するマテリアなどのアイテムも登場する。

フィールドに設置してある自動販売機では、ギルを消費してアイテムを購入したり装備のアップグレードが可能だ。

本作ならではの要素として登場するのが、「ファイナルファンタジー」シリーズでもお馴染みの「マテリア」だ。マテリアは、他のアイテム同様にマップ内の探索で手に入り、最大で3つまで所持することができる。さらに所持済みのマテリアを取得することで能力を強化することが可能だ。

マテリアには、炎の球を射出して爆発ダメージを与える「ファイア」や、自動で攻撃を行う固定砲台を設置する「ブリザド」、暴風を発生させ高くジャンプすることができる「エアロ」、視界を遮る煙幕を発生させる「ブライン」など、それぞれが個性的な能力を持つ。

戦いの中でどのような武器構成を構築していくか? という部分はバトロワの楽しみの1つだが、本作はマテリアの組み合わせで立ち回りが大きく変わる点がユニークで面白い。

打ち合いが得意なプレイヤーはファイアやサンダーなどの攻撃系マテリアを中心に取得していくことでキルを稼ぐことができるし、打ち合いが苦手なプレイヤーはブラインやエアロなど逃げ系のマテリアを拾っておくことで生存能力を大幅に高めることが可能だ。マテリア選択はプレイヤー毎の個性が出るポイントにもなりそうだ。

個人的にはHPを回復してくれる「ケアル」、雑に設置するだけで強い「ブリザド」が使いやすく感じた。

また、ごく稀に手に入る「召喚マテリア」を使用すると召喚獣を呼び出すことが可能だ。一度使用すると消失してしまうが、代わりに強力な攻撃で召喚者を支援してくれる。呼出し後はしばらくフィールドに残り続けてくれるので、連戦時にも有効なのも嬉しいポイントだ。

その能力ゆえ、最後まで温存したくなるところだが、試合の後半で使用すると敵味方関係なく攻撃を繰り出す“暴走召喚”となってしまうので、使用するタイミングには注意が必要だ。

以上のように、本作ならではの部分には「ファイナルファンタジーVII」要素がふんだんに盛り込まれているが、戦いの基本的な部分は銃撃戦による硬派なバトロワゲーという印象。操作は画面左の仮想パッドでキャラクターの移動を、射撃やジャンプ、マテリアなどのアクションはそれぞれのボタンを押す形だ。銃を撃つ際は、リコイルも設定されているのでしっかりと使いこなす必要がある。

普段はTPS視点で、スコープを覗くとFPS視点になる。

ただし、モバイル向けタイトルということでストレスになる要素は比較的簡略化されている。例えば、銃はクロスヘアを合わせれば自動で射撃をしてくれるし、アイテムを漁っている際にレベルアップできるアイテムや減っている銃弾などは自動で補充してくれるといった具合だ。

周囲に他のプレイヤーがいる場合は足音が可視化されて確認できる。

オート関係やパッド・ボタンのレイアウト、カメラ感度などは設定から自分好みに変更することもできるので、ゲームに慣れてきたら色々と試してみよう。

「ファイナルファンタジー」ファンがしっかりと楽しめる新機軸のバトロワ!

今回本作をプレイして一番に驚いたのは、フィールドマップの作り込みの細かさだ。初めて「ファイナルファンタジーVII リメイク」をプレイした際、3Dで再現されたミッドガルの街並みには感動したものだが、本作ではそんなミッドガルを舞台にバトルロイヤルが楽しめる。

正直に言うと、ゲームをプレイする前はフィールドはかなり簡略化されたものになっているのではないかと思っていたのだが、クラウドとエアリスが後に再会することになる教会は中に入ると草花まで再現されているし、コルネオの屋敷などは地下までしっかりと作り込まれている。「ファイナルファンタジーVII リメイク」をプレイした人なら、フィールドを散策しているだけで楽しめるのではないだろうか。

あの「ウォール・マーケット」もほぼ完全再現!
「手もみ屋」に入ることも可能だ。

また、「ファイナルファンタジーVII」が題材のタイトルということで、RPG要素も取り込まれているのも本作ならではのポイント。フィールドにはモンスターが徘徊しており、これを倒すことでキャラクターのレベルを上げることが可能だ。

そもそもバトルロイヤルゲームは、FPSやTPSといったシューターが苦手な人でも比較的気軽に遊ぶことができるジャンルだが、本作では他プレイヤーとの戦闘を避けていてもモンスターを倒していればレベルが上がっていくので差がつきにくく、初心者でもゲームに参加している感を味わうことができる。

普段この手のゲームは遊ばないが「ファイナルファンタジー」は好きだというプレイヤーにも、ぜひ遊んで貰いたい作品だ。

モンスターとの戦闘は近接攻撃の方が効率よくダメージを与えられる。
銃声による位置バレを避けるためにも覚えておこう。

「バトルロイヤル」というジャンルで「ファイナルファンタジーVII」の世界観をしっかりと味わうことができる本作。2021年に予定されている正式リリースが今から待ち遠しいタイトルだ。

バイクやジープなどの乗り物も登場。もちろんチョコボに乗ることも可能だ!

※画面は開発中のものです。

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