LINEからリリース予定のスマートフォン向けゲームアプリ「LINE マジックコイン」を先行レビュー。カジュアルながらついついプレイを継続してしまう本作の魅力を紹介する。
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「LINE マジックコイン」は、カジュアルコインゲーム。世界中の絵本のストーリーが消えてしまうという事件が発生。この解決にあたるのが、ブラウンをはじめとするおなじみのLINEキャラクターたちだ。彼らは突如現れたマジックスロットの力を借り、魔法の力で絵本のストーリーを取り戻そうとする。スロットを回してコインを貯め、絵本のストーリー完成を目指すのだ。
スロットを回してコインゲット!絵本のページを箱庭ゲーム的に作っていく
本作のゲームのメインとなるのは、もちろんスロット。ただ、メダルゲームのスロットマシンのように、スロットだけひたすらプレイするような内容ではない。スロットをメインとしながら、その周囲に絵本のページづくりをはじめ、さまざまな要素が配置されている。
今回プレイした範囲では、スロットのリールは3本。「スピン」を消費することでリールを回すことができ、揃える対象となるラインは中央横の1ライン。ナナメのラインにコインを掛けることはできないというシンプルな内容だった。ただ、消費する「スピン」を増やすことで報酬の倍率アップが可能。
スロットを止めるためにプレイヤーが何かアクションをする必要はない。自動的に止まってくれる。なので、目押しをはじめとしたスロットのテクニックは要求されない。スロットそのものを楽しむというより、スロットの周辺にある機能を含めて楽しむゲームといえるだろう。
スロットの周辺にある機能の代表例が、絵本のページ制作。これは、スロットで獲得したコインを消費し、本来絵本のページに描かれていたはずのイラストを取り戻していくというもの。イラストを取り戻すたびに、ページ本来の姿に近づき、どんどん賑やかになっていくのが楽しい。ページ内のイラスト配置を変えることはできないものの、ひとつの「世界」を充実させていくという意味で、箱庭ゲームのようなプレイ感だ。
そして、絵本のページ制作と並んで本作のコアとなっているのが、他プレイヤーとのコインの奪い合い。スロットで「アタック」や「レイド」の目が揃うと、他プレイヤーの絵本に攻撃をしかけることが可能。攻撃によって、コインを奪うことができるのだ。
なお、スロットで「シールド」の目が揃えば、他プレイヤーからの攻撃を防ぐことも可能。このため、「シールド」が揃った時には、ほのかな安心感を覚える。一方で、自分が「アタック」を仕掛けた時に「シールド」で防がれると悔しい…!こうした、プレイヤー同士のゆる~いコミュニケーションも、本作の楽しさのひとつだ。
LINEキャラを収集&育成!RPG的な楽しさと本作ならではのワクワク感
ゲームがある程度進むと、おなじみのLINEキャラクターたちが登場。スキルでプレイヤーを手助けしてくれる。たとえばサリーなら、「レイド」時に獲得するコインが10%アップ。より効率的にコインを貯められるようになる。
スキルはLINEキャラクターによって異なるため、集めれば集めるほどゲームが有利に。また、獲得したLINEキャラクターは育成が可能。さらに、コスチュームを変更することもできるようになっている。
スロットによって貯まったコインを使い、絵本のページを購入したり、他プレイヤーへ攻撃をしかけたり、LINEキャラを収集育成したり…。こうした本作の流れは、どこかRPGに近い楽しさを持っている。実際、スロットの回転をオートにすると、貯まったコインをどう使うか?という比重が高まるため、放置系のカジュアルRPGのプレイ感に近い味わいになる。
しかし、それでも本作のメインは「スロット」。そう思わせてくれるのが、出目の追加要素だ。ゲームが進むとリールに出目が追加され、ゲーム内のイベントも追加されていく。
たとえば、そのひとつが「部長」。「部長」が揃うと「DANCE TIME」がスタート。「DANCE TIME」は、音楽に合わせてタイミングよくノーツをタップするという、リズムゲーム的なミニゲーム。その成績に応じてコインがゲットできる。
出目によってさまざまなイベントが発生するため、何が起きるのかワクワクする。だからこそ、次にどんな目が揃うのか楽しみ。こうした楽しさは確実にスロットゲームならでは、本作ならではの魅力といえるだろう。
メダルゲームファンはもちろんカジュアルRPGファンも楽しめる一作
スロットを回してコインを貯め、絵本をはじめとした様々な要素を集めていくという点で、メダルゲームファンにはオススメな一作。また、LINEキャラクターの持つポップでにぎやかな世界観は本作でも健在。なので、LINEキャラクターのファンも楽しめる作品だ。そして、この記事に書いた通り本作は放置系RPGに近いプレイ感を持っている。なので、カジュアルRPGのファンも、ぜひ触れてみてほしい。きっと楽しめるはずだ。