「P4U2」リマスター発売記念特集!“マヨナカアリーナ”から“ウルトラスープレックスホールド”を振り返る男の中の男たち、出てこいクマ!

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アトラスが2022年3月17日、PS4/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに発売する「ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド」のリマスター版。これにあわせて、「P4U」シリーズをおさらいしていきます。

アトラスの大人気ジュブナイルRPG「ペルソナ4」と、数々の人気格闘ゲームを手掛けてきたアークシステムワークスの共同開発によって誕生した「ペルソナ」の格闘ゲーム「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ(以下、「P4U」)」。今でこそリズムゲームやアクションゲームなど多彩な派生タイトルが生まれていますが、「ペルソナ」シリーズでは初のコラボレーション作品です。

本作では、「ペルソナ4」で起きたマヨナカテレビ連続殺人事件の解決から2ヶ月後、再びマヨナカテレビで起きたとある事件が描かれます。パラレルワールドや外伝という位置付けのストーリーではなく、「ペルソナ4」のその後の物語が展開。また、「ペルソナ4」と銘打たれてはいるものの「ペルソナ3」からもキャラクターが多数登場し、格闘ゲームユーザーだけでなく「ペルソナ」ユーザーからも多くのファンを生みました。

2012年3月にアーケード作品として「P4U」が稼働が開始すると、同年7月にはPS3/Xbox360向けに家庭用版の発売、翌年11月には続編となる「ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド(以下、「P4U2」)」のアーケード稼働、2014年8月にはPS3向けに家庭用版が発売と、比較的短いスパンでタイトルが展開していったことからも当時の人気が伺えます。

そして2022年3月17日、シリーズ最新作にして最新バージョンを収録した「P4U2」のリマスター版がいよいよ発売を迎えます。

今回は本作の発売を記念して、「P4U2」はもちろん、前作となる「P4U」についても紹介していきます。なお、記事内で使用しているゲーム内の画像は全て「P4U2」リマスター版で撮影を行っているため、あくまで参考程度に捉えてもらえると幸いです。

対戦格闘ゲームに新たな風を送り込んだ「P4U」

「P4U」はアーケードゲームとして2012年3月に稼働を開始したタイトルです。キャッチコピーは「その後の話を、始めようか。」で、前述した通り「ペルソナ4」のその後の物語が描かれました。当時、2011年10月から2012年3月にかけて「ペルソナ4」のアニメ「Persona4 the ANIMATION」が放送されていたこともあり、格闘ゲームファンならず、原作ファンからも大きな注目を集めていたのが印象的でした。

ちなみに格闘ゲームファンの間ではどのようなゲームになるのか、期待半分不安半分という感想が多かったように感じます(あくまで筆者の周辺での感想ですが……)。

というのも、「GUILTY GEAR」シリーズや「BLAZBLUE」シリーズなどの人気格闘ゲームを手掛けてきたアークシステムワークスが本作の開発を担当することが発表されていたのですが、キャラクター要素の強い格闘ゲームとしては「北斗の拳」や「戦国BASARA X」など、なかなかにぶっ飛んだバランスのゲームがリリースされていたというのが理由にありました(これは原作再現を優先した結果などもあるので、一概に良い悪いという話ではありませんし、筆者はどちらのタイトルも大好きです)。

当時のキービジュアル。

ということで、大きな期待と少しの不安と共にリリースされた「P4U」ですが、これが今の格闘ゲームの礎を築いたといっても過言ではないくらい、挑戦的で意欲的なタイトルでした。

その最たる例はやはり「連打コンボ」でしょう。ボタンを連打しているだけで自動でコンボを繋いでくれるこのシステム。今でこそ多くのタイトルで当たり前に搭載されていますが、実は「P4U」で初めて生まれたものです。長いコンボレシピを頭に叩きこみ、手癖でできるようになってようやく一人前という当時の格闘ゲームの常識をぶち壊したシステムでした。

ボタンを連打しているだけでコンボが繋がるというのは大きな衝撃でした。

また、操作面で大きな試みがなされたのもこのタイトル。格闘ゲームでは必殺技を発動するのに、波動拳コマンドや昇龍拳コマンド、ヨガコマンド(半回転コマンド)などのレバー入力を使いこなす必要がありましたが、本作は基本的にほぼ全ての必殺技を波動拳コマンドで出すことができました。また各種システムも全てボタンの同時押しで出すことができるので、共通システムを覚えてしまえば、比較的遊びやすかったのも特徴です。

通常だと昇龍拳コマンドで出すことができる切り返しのアクションも
本作ではボタン同時押しの「逆ギレアクション」で簡単に出すことができました。
呼吸をするがごとく無敵必殺技が気軽に飛び交う光景は本作ならでは。

これらの要素から、RPGしか遊んだことがない原作ファンやアニメファンなど多くのプレイヤーにリーチしたのが「P4U」でした。実際に筆者の周りでも「P4U」から初めて格闘ゲームを遊んだというプレイヤーも多く、そこからメキメキと実力を伸ばして立派な格ゲーユーザーになったという人も多くいました。

一方で本作ならではの要素も多く存在します。その中でも特徴的なのはなんといっても各キャラクターに紐づいたペルソナのアクションでしょう。本作はABCDの4ボタン制で、AボタンとBボタンでキャラクターのアクションを出すことができますが、CボタンとDボタンではペルソナを召喚して攻撃させることができます。

これが他の格闘ゲームには無い要素で本当に面白かったんです。自身が直接操作するキャラクターとは別に展開するので、ペルソナで相手を固めて本体で崩したり、ペルソナを絡めた奇抜なコンボが生まれたりと、本作でしか味わえない体験が楽しめました。

そう、改めて振り返ってみると「P4U」は本当にコンボが楽しかったんですよ。「そんなコンボ繋がるの!?」みたいなコンボが稼働してしばらく経ってもプレイヤーの間で開発され続け、どんどん新しい発見がありました。個人的には対戦よりもコンボ練習をしているほうが楽しかったような気すらしていて、「ペルソナ」シリーズ特有のオシャレなBGMを聞きながらトレーニングモードに籠っていた記憶があります。

直人のコンボ、えぐかったよね……。うんうん。

というわけで、稼働初期はいくつかのトラブルはありつつも、小まめにアップデートは行われていき、キャラゲーとしての良さを残しながらしっかりと遊べるバランスで楽しむことができたのが「P4U」でした。

アップデートでは、ラビリス、シャドウラビリス、エリザベスが追加キャラクターとして解禁されました。

新キャラクター&シャドウタイプの追加で大ボリュームになった「P4U2」

そして、そんな「P4U」の続編として2013年11月にリリースされたのが「P4U2」です。「P4U」の数日後が舞台となっており、新たに「岳羽ゆかり」「伊織順平」、オリジナルキャラとして「皆月翔」が登場。後の2014年8月に発売された家庭用版では「久慈川りせ」「天田乾&コロマル」「足立透」「マリー」「マーガレット」が追加されました。

本作での最も多きな新要素は「シャドウタイプ」の追加です。一部を除いたほぼ全てのキャラクターに「シャドウ化したもう一人の自分」という別バージョンのプレイアブルキャラクターが追加され、参戦キャラクターは総勢37人と大ボリュームに。

「ペルソナ3」のキャラクターや鳴上悠など、原作ではシャドウが登場していないキャラクターにもシャドウタイプは追加されているのですが、キャラクターの性格がしっかりと落とし込まれておりまったく違和感がありません。これは特に「ペルソナ3」ファンには体験してもらいたいポイントです。

性能の方はというと、覚醒が無い、リバーサルバーストしか使えない(初期バージョンではバースト自体使用不可)など防御面でのデメリットはあるのですが、代わりに「シャドウ暴走」という固有システムがあり、時間経過でSPゲージが減っていくものの各種必殺技のゲージ使用量が大幅に減少し、通常ではできないキャンセルが可能になって高火力を出せるというピーキーなキャラクタータイプでした。

稼働初期はそのピーキーさからあまり評価されていませんでしたが、アップデートによって大幅に強化され一時は試合開始からえげつないほどの火力を出せるキャラクターも存在。この問題は2015年1月15日のVer2.00アップデートで解消されたのですが(シャドウ暴走にバーストゲージを使用する調整が行われました)、実はアーケード版のみのアップデートで家庭用では未実装だったんですよね。

家庭用向けのアップデートを首を長くして待っていたプレイヤーも多いかと思いますが、今回のリマスター版「P4U2」は、アーケードの最新アップデートが適用されたバージョンとなります。最新のハードで気軽にコンボ練習が出来るというのが、個人的には一番嬉しいポイントでした。

「P4U2」はこのシャドウ暴走のコンボでトレーニングモードがさらに面白いゲームになりました。
当時はなかなか練習することが出来なかったので、リマスターでは死ぬほどトレモしようと思います。

また、大ボリュームのストーリーモードも見どころです。これは家庭用版で追加されたモードなのですが、「ペルソナ4」のその後の物語から「P4U2」のクライマックスまでを、テキストアドベンチャー形式で楽しむことができます。アーケードで描かれるストーリーは少々消化不良だったのですが、このストーリーモードをプレイすることで事件の真相に迫ることができます。

「P4U2」リマスター版には、「P4U2」のストーリーモードはもちろん、「P4U」のストーリーモードと足立透の視点で物語が展開する“ADACHI”ストーリーモードも同梱。一つのタイトルで全ての物語を網羅することができます。え? そもそも「ペルソナ4」をプレイしていない? そんなあなたには「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」がセットになった「マヨナカテレビ・コレクション」がありますので、どうぞよしなに。

「P4U2」リマスター版 購入ガイド
https://p-ch.jp/news/6886/

「ペルソナ」の究極バトルアクションがここに再演!

ここまで、あくまでポイントを絞ってではありますが「P4U」「P4U2」を紹介してきましたがいかがだったでしょうか。歴史を細かく追っていくと「真田の永久ガード連携ヤバかったよね」とか、「同技補正解除……」とか、「あれ? 番長ずっと強くね?」などなど、話題に事欠かないタイトルではありましたが、それだけ長く多くのファンに愛され続けてきた作品でした。

近年では大きな動きがありませんでしたが、そんな中で今回発売される「P4U2」リマスター版はファンにとってはまさに待ち望んでいたものでした。これで「ペルソナ」格ゲーが盛り上がり、あわよくば「P5U」が発売される“いつかの明日”を待ちながら、まずは「P4U2」リマスターを遊んでみてはいかがでしょうか。

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