2つの世界を巡る重厚な冒険を再び――新機能でより遊びやすくなった「クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション」プレイレポート

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スクウェア・エニックスが2022年4月7日に発売する、PS4/Nintendo Switch/Xbox One/PC向けダウンロードソフト「クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション」(Steam版は4月8日予定)のプレイレポートをお届けする。

※レビュー記事執筆にあたって、「クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズエディション」を事前にプレイしております。一部ネタバレを含む場合がありますので、ご注意ください。

本作は1999年にPlayStationで発売した「クロノ・クロス」のリマスター版だ。3DモデルのHD化やエンカウントのオン/オフ、バトル強化、イラスト/楽曲リファインなど機能追加が行われている。ここでは基本的なゲームの流れと、本作ならではのポイントについて紹介していこう。

時空を超えた壮大なストーリー&独特のバトルシステム

物語の主人公は、エルニド諸島のアルニ村で暮らす少年・セルジュ。穏やかに暮らしていた彼は、ふとしたきっかけでパラレルワールドへと迷い込んでしまう。同じようでどこか違う世界の“セルジュ”が10年前に亡くなっていることを知った矢先、追われることになったセルジュは「ラジカル・ドリーマーズ」を名乗る盗賊の少女・キッドに助けられる。

この出会いをきっかけに、セルジュはキッドが敵対する謎の人物・ヤマネコや伝説の秘宝「凍てついた炎」を巡って2つの世界を駆け巡ることになる。例えば別の世界ではすでに失われたアイテムや可能性がもう1つの世界には残っていて、それを見つけ出す……といったようなイメージだ。しかしこうした冒険も、自分自身の運命と世界の謎を解き明かす長い旅路の、ほんの始まりにすぎなかった……。

本作はシンボルエンカウント式のバトルで、キャラクターの「スタミナ」がある限り何度でも行動できる「クロス・シーケンス・バトル」という独特のシステムになっている。武器で戦う「攻撃」には「弱(攻撃力は低いが命中率が高い)」「中(攻撃力も命中率もそこそこ)」「強(攻撃力は高いが命中率が低い)」の3種類があり、攻撃が命中すると「パワーレベル」が上昇。このパワーレベルを高めると、魔法のような特殊能力「エレメント」を使える。

エレメントは店で購入する、敵を倒す、宝箱などで入手でき、キャラクターごとに「はいち」しておく必要がある。エレメントは1回のバトル中に1度しか使用できないが、消費エレメントはセットした分がなくなるまで何度も使うことができる。エレメントは攻撃だけでなく体力やステータス異常の回復などにも使うので、誰にどのエレメントを所持させるかが重要だ。まずは「おすすめ配置」で、とにかくエレメントを装備しよう。

敵/キャラクターやエレメントには赤/青/黄/緑/白/黒という6つの属性があり、赤と青、黄と緑、白と黒が反属性となる。エレメントを使うとその属性がバトルフィールドに3つまで追加され、色の多い属性と同じエレメントの威力やキャラクターのパラメーターがアップし、反属性は弱体化する。

そのため順番を意識して自分たちに有利な属性へフィールドを塗り替える、または相手にとって不利な属性へ導くのが戦略のひとつ。フィールドエフェクトがすべて同じ色の時にしか使えない「召喚エレメント」も存在する。バトルに勝利するとパラメーターがアップし、強敵を倒すと手に入る「レベルスター」で新たな成長段階へ進むことができる。この属性の色は、終盤にとても大きな意味を持つのでしっかり覚えておこう。

このほか、本作には40人以上の仲間キャラクターが登場するのもポイントだ。壮大な運命を背負った人物もいれば、何だかよく分からないが仲間になってくれる場合もあるし、人間以外のキャラクターも多く非常にバラエティ豊かだ。ストーリーを進めると必然的に仲間になるキャラクターも多いが、選択肢や一定の手順を踏んだ場合のみ仲間になるケースも。特定の仲間をバトルに入れていると変化するイベントをはじめ、マルチエンディングも取り入れているのでクリア後も色々と試してみよう。

HD化されたグラフィックで高まる没入感!新機能で周回プレイも手軽に

ここからは、リマスターならではの要素に触れていこう。3DモデルやフォントがHD化され、キャラクターイラストもオリジナル版を手掛けた結城信輝氏によってリファインされている。これらはオリジナル版と切り替え可能なので、昔の雰囲気のままにプレイしたいファンにも嬉しいところ。

オリジナル版ではゲームクリア後に使用できた「早送り」「スロー再生」が最初から使用でき、敵とのエンカウントのオン/オフ切り替えも可能。通常攻撃を自動で行う(エレメントは使用しない)「オートバトル」や、命中率の向上+敵からの攻撃をほぼ回避+パワーレベルも最大となる「バトル強化」も利用できる。これらを駆使すれば、かなりスピーディに物語を楽しむことができる。それぞれいちいちメニューを呼び出すなどの操作は必要なく、ボタンを押せばすぐに切り替えられるのでスムーズだ。

ゲームの画面外の左側に出ている表示は、上から「早送り」「エンカウントのオフ」「バトル強化」
「オートバトル」となっていて、自分が今どの状態になっているか一目で確認できる。

実際にこれらの機能を使用したところ、キャラクターの移動やバトルの演出での「早送り」はとても快適。キャラクターに話しかける、特定の場所を調べるなど、細かい操作を行う場合は通常のスピードに戻してからダッシュするほうがやりやすいだろう。「バトル強化」を適用すれば敵の攻撃はまず当たらないのでエンカウントを回避し続け、避けられないバトルではオートバトルに設定して放置してもいずれ勝てるようになっている。

ただし、何の準備もないままの攻撃では微々たるダメージしか与えられないのでかなり時間がかかってしまう。基本的に最適なエレメントを駆使するほうがダメージを与えられるので、とくにボス戦は手動バトルのほうがオススメだ。鍛冶屋で装備を作るためにバトルをこなして素材を集めたり、ダンジョンでしっかり宝箱を回収して強力なエレメントを手に入れたりするほうが結果的に時間を短縮できる。

また本編シナリオの原型であり、スーパーファミコン専用周辺機器「サテラビュー」で配信していたサウンドノベル「ラジカル・ドリーマーズ-盗めない宝石-」も全編収録されている。ゲームを起動すれば最初から遊べる状態になっているので、すでに本編をプレイしたが「ラジカル・ドリーマーズ-盗めない宝石-」はまだという場合は先にこちらをプレイしてもいいだろう。「クロノ・クロス」の設定とはやや異なるため、未プレイのプレイヤーが本編より先に遊んでも問題はない。

2つの世界、遠い過去と未来が複雑に絡み合うストーリーを再び

“殺された未来が、復讐に来る”という、鮮烈な言葉の中に隠された真実を解き明かしていく「クロノ・クロス」。個人的にはこのキャッチコピーそのものである主軸のストーリーだけでなく、例えば「“自分”とは一体何者なのか?」という根源的な問いかけや異なる立場で巻き起こる復讐の連鎖、端的かつ研ぎ澄まされたセリフひとつひとつも見どころとして挙げておきたい。

ストーリー全体としては、前作にあたる「クロノ・トリガー」から繋がる要素を、パラレルワールドを軸に新たな物語として描いている。タイムトラベルという縦のような流れに、パラレルワールドという横のような流れが加わったようなイメージだ。登場人物ひとつを見ても「ホームワールド(プレイヤー=セルジュがもともといた世界)」と「アナザーワールド(セルジュが死んでしまった世界)」それぞれに似て非なる人生を歩んできた人物が2人存在する。そのため「クロノ・トリガー」の出来事を含めて随所に説明はあるものの、真相に迫るほど複雑さに拍車がかかっていくため当時は混乱したプレイヤーも少なくなかっただろう。

しかしオリジナル版の頃とは異なり、現在はスクリーンショットなどでログも取りやすいので流れが気になった部分の再確認も簡単だ。出会うキャラクターや関係者もなかなかに多いが、公式Twitterなどで公開されている仲間キャラクターの紹介もチェックしておけばかなり整理できる。早送りやバトル強化などの機能を駆使すればサクサク進められ、クリアまでに時間があいてしまい前後のイベントが分からなくなってしまう……といった事態も抑えられるので、オリジナル版の頃よりはぐっと内容が把握しやすくなっている印象だ。過去にストーリーの難解さで頓挫してしまったプレイヤーも、かつての感動を呼び起こすサウンドと併せてぜひ遊んでみてほしい。

※画面は開発中のものです。

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2026-02-16 13:43:27