Nintendo Switch/PC(Steam)向け非対称型対戦アクションゲーム「オバケイドロ!」(Switch版はフリースタイル、Steam版はKONAMIから発売)。無料DLCとして本日10月26日に配信される「悪魔城ドラキュラ」シリーズコラボのプレイレポートをお届けする。
「オバケイドロ!」は、ニンゲンチーム3人とオバケ1人にわかれて、3分間“ケイドロ(警察と泥棒にわかれて遊ぶ鬼ごっこの一種)”をするゲームだ。時間内にオバケがニンゲンを全員捕まえたらオバケの勝利。ひとりでも逃げ切ったらニンゲンチームの勝利となる。
今回のコラボでは、ニンゲンチームの追加キャラクターとして「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」のアルカードが、オバケの追加キャラクターとして「キャッスルヴァニア」のレオン・ベルモンド(以下レオン)が登場する。なお、彼らは期間限定キャラなどではなく、恒久的に使用できるようになるとのこと。
ドラキュラのアルカードがニンゲンチーム、人間のレオンがオバケというのがちょっとややこしく感じるかもしれない。これは「追われる側」と「追う側」というゲームシステムにふたりを当てはめた結果なのだそう。実際に遊んでみると、なるほどしっくり来た。
本稿を書くためにアルカードで1試合、レオンで1試合の計2試合をSteam版でプレイした。短いプレイ時間だったが、ふたりを操作したときの感触が少しでも伝われば幸いだ。
アルカードは囮として派手に立ち回るのが勝利のカギ?
まずはニンゲンチームとしてアルカードとしてプレイ。アルカードは専用アクションとして後方へと短い距離を高速移動する“バックダッシュ”と、コウモリ姿になって一定時間高速かつ自由に動き回れる“ソウルオブバット”が使用できる。
バックダッシュはある程度連発できるが、ソウルオブバットは一度使うとリキャストタイムが発生して、しばらく使用不能になる。3分の制限時間の中で使用できる回数は多くて2回とのことなので、使いどころの見極めが肝心と言えそうだ。
また、ニンゲンチームはランタンを装備することで一度だけオバケをひるませることができるのだが、アルカードが持つ銀色の剣“アルカードソード”はアルカード専用のランタン扱いとなっており、剣身を光らせることでオバケをひるませる。
バックダッシュの代わりにほかのニンゲンが使用できる“しゃがむ”が使えないので、物陰や草むらに隠れるような行動は苦手な模様。ニンゲンチームの仲間にオバケの注意が向かないよう、ある程度派手に立ち回って、オバケを撹乱するように行動するのがよいかもしれない。
そうは言うものの、今回のプレイで筆者は死角から迫ってきたオバケによって、固有のアクションを使う前にあっさり捕らえられ、牢屋に入れられてしまった。
仲間が逃げ延びてくれたのでなんとか勝利はできたものの、今度プレイしたときはもっと視野を広く持ち、オバケが接近してきたら固有アクションやアルカードソードを出し惜しみせずに使おうと思った。
レオンのムチと二段ジャンプを活かした立ち回りは初心者にもおすすめ
続いてはレオンとしてオバケ側でプレイ。レオンの特徴は、なんといっても「悪魔城ドラキュラ」シリーズでおなじみの“ムチ”を使ったアクション。長いリーチを活かして、ニンゲンたちを捕獲するのだ。
さらにこのムチはボタンを連打することで3連コンボを放つことができ、1撃目は前方、2撃目は自分の周囲全方位、3撃目は再び前方へ、今度は長射程の当たり判定が生じる。一度かわされてもコンボを放つことでニンゲンを捕獲できることがあるかもしれないし、逆にニンゲンチームはこれを念頭に入れてレオンの追撃を逃れる行動を取ることが求められるだろう。
もうひとつ大きな特徴として、レオンは複数種のオバケが使用できる“壁抜け”こそできないが、“二段ジャンプ”によって多くの壁を飛び越えられる。この機動力も活かしてニンゲンやアルカードを追い詰めていこう。
これらの能力の使い勝手が非常によく、筆者はレオンでのプレイで、ニンゲンチームの3人を全員捕まえることができた。敵として登場したときのレオンのムチによる捕獲カットシーンは非常に憎たらしかったが、自分がニンゲンを捕らえたときはカッコよく感じられたのだから不思議なものだ。
個人的に、レオンはアルカード以上に「オバケイドロ!」初心者でも扱いやすいキャラクターという印象を受けた。もし、このコラボを切っ掛けに本作のプレイを始める人がいれば、ぜひ使ってみてほしい。
新マップ“ブットビ倉庫”の追加にも注目
また、今回のプレイでは体験できなかったが、この「悪魔城ドラキュラ」コラボが追加となるアップデートで、新マップ“ブットビ倉庫”も追加になるとのこと。ベルトコンベアやジャンプ台があり、これまでのマップよりも縦方向も含めた立体的な追いかけっこが楽しめるのだそう。アルカードやレオンとの相性も気になるところだ。
ちなみに、アルカード及びレオンを選んでゲームをプレイした場合、BGMも「悪魔城ドラキュラ」シリーズでおなじみの楽曲が流れる。シリーズファンは、アルカード、レオンでのプレイとあわせて、楽しみにしていてほしい。