11月25日・26日に東京ガーデンシアターで行われた「NieR:Automata FAN FESTIVAL 12022 壊レタ五年間ノ声」。本稿では25日の公演の模様をお届けする。

「舞台ヨルハ」の衣装展には開場から長蛇の列が

東京ガーデンシアター外には屋外展示物として「巨大エミールヘッド/ブラックボックス」が登場。チケットを持っていない人でも見れるということもあり、開場前、終演後ともに多くの人が足を止め、撮影などしていた。

なお、「エミールヘッド&ブラックボックス」トラックは東京・名古屋・大阪での走行が決定している。詳細については別記事を確認してほしい。

また、会場内には屋内展示物として5周年記念アートを中心に「NieR:Automata」の世界観を表現した立体造形フォトスポットに加えて、「音楽劇 ヨルハ Ver1.2」「舞台 少年ヨルハ Ver1.0」「舞台 ヨルハ Ver1.3aa」「舞台 少女ヨルハ Ver1.1a」など、今までの舞台公演で使用された衣装のうち、ヨルハ部隊を中心に30種類以上の展示が行われていた。中でも衣装展は、開場直後から長蛇の列が形成されており、大盛況となっていた。

居酒屋から始まる開発陣のゆるゆるトーク

会場にオペレーター6O(CV:磯部恵子)と21O(CV:初美メアリ)によるイベントの注意喚起を含めた影ナレが流れるといよいよイベントがスタート。出演者がステージに登壇……かと思いきや、会場のスクリーンに映像が流れ始めた。

映像の舞台は新宿のとある居酒屋、齊藤陽介氏、ヨコオタロウ氏、岡部啓一氏、田浦貴久氏がお酒を交えながら5年間を軽く振り返る内容となっており、イベントの演出には松多壱岱氏を迎え、ワンランク上の、凝った演出のステージにしたかったという来場者の期待を煽るような想いも語られた。

映像の最後には、ヨコオ氏から出演者である声優のあきやまかおるさんへ「感動的なオープニングを!」と開会式の任が託された。何も聞いていなかったというあきやまさんが登壇すると「人生で最も可愛らしい声で開会宣言を読め」という指令書が。終始困惑しながらも、宣言を読み切り、今度こそイベントがスタート。ステージには入れ替わりで開発陣の4人が登場した。

最初にお知らせとして「NieR:Automata」の全世界累計出荷・ダウンロード販売本数700万本突破、「NieR Replicant ver.1.22474487139...」の全世界累計出荷・ダウンロード販売本数150万本突破の情報が発表された。

「NieR:Automata」に関する情報はもう出しつくしたということで、開発陣での打ち上げ旅行「北海道でイクラ弾幕を食べるぞツアー2022」の様子が写真とともにスライド形式で紹介された。

ヨコオ氏がすべて段取り、ミステリーツアー形式で行われたという。旅行中には様々なミッションが用意されており、泊まる部屋もくじで決定。「草の詰まった小屋」でダブルベッドという序盤からインパクトの強い旅の内容となっていたが、この先は時間の都合上カットされてしまった。

その後、ステージに「NieR Replicant ver.1.22474487139...」ディレクターの伊藤佐樹氏が登壇。ヨコオ氏が伊藤氏に聞きたかった質問コーナーが展開された。トイロジック社長について、初対面の思い出、ゲーム業界の闇、他社IPで何かやるとしたら、田浦さんについて、スクエニに言いたい文句などの項目がある一方、最後の内容は伏字に。危険すぎて表示できないと判断されたようだったが、果たしてどのような内容だったのか気になるところだ。

上記の中からまずスクエニ、ではなくヨコオさんへの文句が挙げられた。トイロジック社長含め、ヨコオ氏は何かある度にいじってくるからやりづらかったと語った。その理由として、初対面時に顔が血だらけ、絆創膏だらけというツッコミどころしかなかったからという驚愕の出会い話も語られた。

続いては他社IPでやりたいことが聞かれ、伊藤氏は「デュープリズム」の続編もしくはリメイク作品をやりたい、田浦さんは「アストロノーカ」、岡部さんが「ドラゴンクエスト」を挙げていた。

質問コーナーが終わると、最後に会場のお客さんへのプレゼントコーナーが。ミニ額縁に入ったイベントオリジナル絵画が声優陣サイン入り、開発陣サインの2種用意されていた。また、イベント開催を記念したTwitterキャンペーンも11月30日まで行われているので、気になる人はNieR公式Twitter(@NieR_A_ANIME)をチェックしてほしい。

開発陣トークコーナーが終了し、生放送には蓋絵がされたが、会場限定で狩野英孝さんからのコメントメッセージ映像が流された。「クリティカノヒット」という番組を通して「NieR」シリーズに出会った狩野さん。何でもっと早く出会わなかったんだと後悔しているくらい作品の魅力に取り込まれたと語った。狩野さんは個人のYouTubeチャンネルや「クリティカノヒット」で引き続き「NieR」をプレイしていくとのことだ。

終始笑いに包まれた「Automata」「Replicant」声優陣によるトーク&寸劇パート

続いてあきやまかおるさん、石川由依さん、門脇舞以さん、諏訪彩花さん、野中藍さん、安元洋貴さん、遊佐浩二さんら声優陣が登壇。イベントが開催される度に会場が大きくなっていくことで、「Automata」「Replicant」というコンテンツ自体が大きくなった実感が湧いてきたと語り、ファンへの感謝の気持ちも伝えた。

次に、シナリオチームが用意した台本での朗読が。安元さんが「やらないほうがいい」と言うほどだったが果たしてその内容とは……。昔々、とある古いお城に美しいお姫様と青年と白の書が住んでいた。何でも知っている白の書に質問を繰り返していくが「世界で一番美しいのは誰だ?」という青年からの質問をきっかけに何やら怪しい雰囲気に。

当然「ヨナ」という答えを期待していた青年だが、結果は「赤いずきんの少女とおおかみ」という予想外の返答が。憤慨する青年は不死鳥の槍を片手に同じ質問を繰り返すが、ヨナは「世界一なんていらない」と静止し、一見落着かに思えた。そこへ登場したのは狩人のエミール。世界一かっこいいニーアの妹であるヨナが世界一美しい人じゃないのはおかしいと憤り、ニーアとともに「赤いずきんの少女とおおかみ」を狩りに行こうと提案する。

一方そのころ、とある森の中では赤いずきんの少女である2B、おおかみのA2が狩人狩りであったおばあさんを力を合わせて打ち倒していた。そこへたどり着いたニーア一行。ヨナを世界一にするため挑むニーアとエミール。おばあさんの仲間と思い込んで迎撃する2Bたち。

しかし、戦いの中で白の書とポッド042を呼ぶ声にだんだんと困惑する一同。野中さんの「安元ーーー!」という叫びの中、安元さんは白の書とポッド042のセリフとともに「これは呪いか、それとも罰か」と「Automata」のキャッチコピーであるフレーズをつぶやいた。

その騒ぎも束の間、エミールの一撃により2BとA2両名の活動が停止。世界一の座がヨナになったことを喜ぶニーアだったが、ヨナは世界一なんていらない、2Bたちがかわいそうと泣き出してしまう。ヨナを泣かせてしまったことに打ちひしがれるニーアたち。

ポッドたちから2Bの活動停止は一時的なものだということを伝えられた一行は、エミールの放った魔法を解除するためには心優しき人からのキスが必要だと言うことを知る。責任をとる形でニーアが行う……はずだったがエミールを無理やり押し付けてキスを。めでたく2BとA2は目を覚まし、朗読劇「白雪姫と赤ずきんと巻き込まれる安元」は幕を閉じた。

朗読劇の後には花江夏樹さんと悠木碧さんからのビデオメッセージ、ボイスメッセージが公開された。花江さんはアニメのアフレコ後にメッセージをとったとのこと。ゲーム内でも印象的な9Sの叫びについて「叫びすぎだし、高いところから落ちすぎなんですよ。大変でした。これ以上人生で叫ぶことはないのかなと思うくらい叫んだ」と語った。

一方の悠木さんは「あの感動を得たのが5年前かとびっくりしました。そのくらい『NieR』にもらったゲーム体験は鮮烈だったんだなと思います」と5周年を迎えた想いを送った。

最後に「Automata」「Replicant」のカットシーンを繋いだ映像に合わせたシナリオチーム考案の短編朗読が行われた。「私のチケット」と題された短編朗読は、両作品の名シーンになぜこのようなセリフをあてるのかと困惑しながらも笑ってしまう内容となっていた。こちらはニコニコ生放送とYouTubeでタイムシフト・アーカイブ視聴が可能だ。

全20曲が演奏された圧巻のConcert Stage

いよいよ始まったConcert Stageでは、宮野幸子氏と佐々木博史氏がアレンジを担当し、ボーカルのEmi Evans氏、J'Nique Nicole氏、KOCHO氏による生歌、オーケストラによる生演奏と至高の「NieR」音楽が届けられた。観客も無線制御機能が搭載された「NieR:Automata FAN FESTIVAL 12022 壊レタ五年間ノ声 ペンライト」で、ステージに彩りを加えた。

不穏な雰囲気を持ちながらも物語の始まりを告げるにふさわしい「崩壊ノ虚妄」に続き「美シキ歌」が披露。オーケストラでの生演奏でさらに映える2曲からのスタートにさっそく圧倒されながらも、この後への期待感も高まった。

後述する朗読劇を間に挟みつつ演奏されていく楽曲。「Automata」をプレイしたファンならおなじみのレジスタンスキャンプで流れるBGM「穏ヤカナ眠リ」やフィールド楽曲「遺サレタ場所」「森ノ王国」、ボス戦のBGMである「取リ憑イタ業病」。朗読劇の内容とリンクして、ストーリーが進むごとに、楽曲もそれに似合ったものへと変化していった。朗読劇と楽曲を聞いているだけでも、「NieR」シリーズのゲームの追加コンテンツを遊んでいるのではないか?と錯覚するほどの没入感があった。

また、演奏されたのは「Automata」からだけではなく「Replicant」から「カイネ」「エミール/業苦(絶望)」も披露された。声は出せないものの、思わず歓喜の声が漏れそうになったり体がびくっと反応してしまう人も見受けられた。「Replicant」での仲間を象徴する2曲だが、朗読劇での内容も相まって早くも涙を流してしまいそうになった。

朗読劇のストーリーも終盤に差し掛かると、楽曲も「双極ノ悪夢」「追悼」に加えて、「終ワリノ音」「イニシエノウタ/贖罪」「Weight of the World」とラストを飾る曲たちが披露された。「Automata」ファンはもちろん「Replicant」ファンも唸るラインナップに感激しながら、観客たちはペンライトでこたえた。

アンコールでは、アプリ「NieR Re[in]carnation」から「祈り」、朗読劇の物語を象徴するような「複製サレタ街」、「Automata」でも人気の高い「遊園施設」をはじめ、「顕現シタ異物」「依存スル弱者」「還エラナイ声」、ボーカル3名全員での「Weight of the World」を披露し、ファン納得のセットリストとなったConcert Stageは幕を閉じた。

11月25日公演のConcert Stageセットリスト

1.崩壊ノ虚妄
2.美シキ歌:Vo.Emi Evans/J'Nique Nicole
-朗読劇-
3.穏ヤカナ眠リ:Vo.Emi Evans
4.遺サレタ場所:Vo.J'Nique Nicole
-朗読劇-
5.森ノ王国:Vo.KOCHO
6.取リ憑イタ業病:Vo.J'Nique Nicole
-朗読劇-
7.カイネ:Vo.Emi Evans
8.エミール/業苦(絶望):Vo.KOCHO
-朗読劇-
9.双極ノ悪夢:Vo.J'Nique Nicole
10.追悼
-朗読劇-
11.終ワリノ音
12.イニシエノウタ/贖罪:Vo.Emi Evans/J'Nique Nicole
13.Weight of the World/EN:Vo.J'Nique Nicole
~アンコール~
14.祈り:Vo.KOCHO
15.複製サレタ街
16.遊園施設:Vo.Emi Evans
17.顕現シタ異物
18.依存スル弱者:Vo.J'Nique Nicole
19.還エラナイ声
20.Weight of the World/EN:Vo.Emi Evans/J'Nique Nicole/KOCHO

2B視点で描かれた「Automata」劇中の新規書き下ろしエピソードを朗読

Concert Stageでは、朗読劇「崩壊ノ狭間 Side:2B」も上演。脚本は「NieR:Automata」劇中の新規書き下ろしエピソードとなっており、25日公演ではとある事件が2B視点で描かれる。

A2の手によって死を迎えたはずの2B。そんな彼女が目を覚ましたのは今まで見たことがない巨大都市だった。信じられない状況に戸惑いつつも、この場から脱出し、9Sの救出を目指す。一方でA2も廃墟都市の崩落に巻き込まれ同じ地に迷い込み、同じ境遇でその場に居合わせたエミールとともに脱出するため行動するのであった。

都市を徘徊するA2とエミールの前に現れた1人の少女。A2は武器を突き付けたが、「自己増殖で記憶があいまいだけど、彼女だけは傷つけてはいけない」というエミールの静止を受け入れる。少女の名はヨナといい兄と2人でこの街で暮らしているという。そんなヨナの兄は、必死で彼女を探しまわっていた。その最中で出会ったのは2Bだった。ポッドの説得もあり協力関係を結ぶことになった2人。

襲い掛かる機械生命体を撃退する2Bと青年だったが、会話の中でお互いの世界の常識についてずれがあると認識する。現在の西暦は11945年と答える2Bに対し、青年は2053年と返答するのであった……。そのころA2一行は、ポッド042を発見。この場が機械生命体によって複製された人類の都市であり、都市構造が脳を模倣したデータ保管施設であることが明らかになった。

街の中心部を目指すA2一行だったが、機械生命体たちの群れに襲われていた。絶体絶命のピンチに表れた2Bと青年。因縁のある2BとA2だったが、この場は都市からの脱出を目的とし、協力することに。しかし、明らかになった真実は、A2、エミール、ポッド042以外は模造品の存在であるという残酷な真実だった。増殖と分裂を繰り返したエミールの記憶領域で2B、ヨナ、青年の自我データを持って脱出するが、2Bは自分の体に起きていた異変に気付いていた。消えていたウイルスが活性化し、自分は一緒に戻れないことに。そんな中でも彼女は9Sを助けるということだけを思っていたのだった……。

絶え間ない拍手で迎えたフィナーレ

アンコール前には最後の挨拶として開発陣から岡部氏が登壇。演奏、歌唱陣の紹介に加えて、「前回は無観客になってしまい、次はお客さんを迎えてのコンサートやイベントがしたかった。5周年をこんな素敵なイベントで迎えられてよかった」と本公演に込めた想いをあらわにした。そして、声優陣からも本公演の感想と次の日に向けた意気込みが語られた。

なお、本イベントのTalk Stageは全公演分をニコニコ生放送とYouTubeでタイムシフト・アーカイブ視聴ができるほか、Day2-2のConcert Stageはニコニコ生放送とStreamPassでタイムシフト視聴とアーカイブ配信が行われているので、気になる人はぜひともチェックしてほしい。

開催概要

イベント名

「NieR:Automata FAN FESTIVAL 12022 壊レタ五年間ノ声」

日時

Day1:2022年11月25日(金)開場17:00/開演18:00
Day2-1:2022年11月26日(土)開場10:00/開演11:00
Day2-2:2022年11月26日(土)開場16:00/開演17:00

場所

東京ガーデンシアター

出演者(敬称略)

11月25日公演

開発
齊藤陽介
ヨコオタロウ
岡部啓一
田浦貴久

声優
あきやまかおる
石川由依
門脇舞以
諏訪彩花
野中藍
安元洋貴
遊佐浩二

歌唱
Emi Evans
J'Nique Nicole
KOCHO

演奏
後藤貴徳(ギター)
鈴木智(ベース)
伊賀拓郎(ピアノ)
野崎めぐみ(パーカッション)
室屋光一郎(ストリングス)
徳永友美(ストリングス)
島岡智子(ストリングス)
堀沢真己(ストリングス)

11月26日公演

開発
齊藤陽介
ヨコオタロウ
岡部啓一
田浦貴久

声優
あきやまかおる
門脇舞以
諏訪彩花
花江夏樹
原由実
安元洋貴
遊佐浩二

歌唱
Emi Evans
J'Nique Nicole
KOCHO

演奏
後藤貴徳(ギター)
鈴木智(ベース)
伊賀拓郎(ピアノ)
野崎めぐみ(パーカッション)
室屋光一郎(ストリングス)
徳永友美(ストリングス)
島岡智子(ストリングス)
堀沢真己(ストリングス)

主催

キョードー東京

協力

スクウェア・エニックス/ドワンゴ

企画制作

キョードー東京

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