さまざまな能力を持ったキャラクターで1対1の戦いが楽しめる新感覚スマホ乱闘ゲーム「フラッシュパーティー」をレビュー。本格的な対戦アクションがお手軽に楽しめるというその魅力を紹介する。

目次
  1. 相手をフィールド外に吹っ飛ばせ!お手軽操作で多彩なアクションを実現
  2. 位置取りを巡る駆け引き!乱闘アクションならではの魅力
  3. 本格的なアクションと駆け引きをお手軽に体験

「フラッシュパーティー」は、XDからリリースされているスマートフォン・PC向けのマルチプレイ型乱闘アクションゲーム。1対1でのオンライン対戦を中心に、2対2や4人乱闘などの対戦が楽しめる。スマホのタッチパネルでプレイできるお手軽さと、本格的な対戦の駆け引きが魅力の作品だ。

相手をフィールド外に吹っ飛ばせ!お手軽操作で多彩なアクションを実現

本日のメインモード「バトル」でのプレイヤーの目的は、相手プレイヤーのキャラクターをフィールドからふっとばすこと。サイドビューで描かれた本作のマップ中央には大きなフィールドが存在。ここからふっとばされ、復帰できなかったプレイヤーは星をひとつ失う。すべての星を失ったプレイヤーやチームは敗北。最後に生き残ったプレイヤーやチームの勝利となる。

プレイヤーキャラクターの主なアクションは、移動、ジャンプ、ガード、ノーマルアタック、スペシャル。移動は画面左側のタッチパネルで操作でき、それ以外のアクションは画面右側に配置されたボタンで行う。

ジャンプは2段階まで可能だが、空中でガードボタンをタップすることで空中回避が発動するため、実質3段階の空中移動が可能。さらにスペシャルを絡めれば、合計4段階の空中移動が行える。フィールドからふっとばされ、復帰する際にはこの連続空中移動が必須のアクションだ。

ちなみにガードボタンは地上でタップするとバリアを発動しガードとなるが、フリックすることで投げを発動可能。ガード中の相手にはノーマルアタックもスペシャルも通用しないが、投げであればダメージを与えることができる。

ノーマルアタックとスペシャルはボタンタップでもスキルを繰り出せるが、フリックすることでその方向に応じた技へと変化。どんなスキルが設定されているかは使用キャラクターによるが、基本的にはフリックした方向へ攻撃判定が出ると考えていいだろう。なお、上フリックで繰り出すスペシャルに関してはどのキャラクターも復帰用となっており、上方向への空中移動を伴う技が設定されている。

ノーマルアタックやスペシャルによる攻撃がヒットすると、相手キャラクター頭上のKOスコアが上昇していく。この数値が高ければ高いほど、スキルヒット時により勢いよく吹っ飛ぶ。なので相手をフィールドからふっとばすためにはまず、攻撃を重ねて相手のKOスコアを上げていくというのが基本となる。

複数のボタンを操作するため各ボタンの配置を覚えるまで若干時間がかかったものの、一度ボタン配置を覚えてしまえば快適にプレイできると感じた。タッチパネルによるお手軽な操作感と多彩なアクション、そして操作の快適さをすべて実現していて好感触だ。

位置取りを巡る駆け引き!乱闘アクションならではの魅力

本作は「乱闘」アクションと銘打たれているが、メインは1対1。2対2や乱闘といったルールも用意されているが、初期状態でプレイできるのは1対1のみ。他のルールはゲームプレイを重ねることでアンロックされていくという仕組みだ。1対1で攻撃を出し合い、ダメージを重ねて敵を倒す…という意味では対戦格闘アクションのようにも思えるかもしれない。しかし対戦格闘アクションと、本作のような乱闘アクションではその魅力が大きく違っている。

いわゆる対戦格闘アクションでは、基本的に攻撃がヒットする距離で戦う。その上で相手との間合いに対して適切なリーチとスピードを持つ技をいかに繰り出すか?もし相手の攻撃に勝る攻撃手段がないなら、ガードを選ばざるを得ない…というのが対戦格闘アクションの立ち回りだろう。一方、乱闘アクションでは移動の比重が高い。移動によって相手の攻撃がヒットしない位置へ移動することは容易。一方で攻撃アクションもなんらかの移動機能を備えているものが多いため、逃げ回る敵を追い詰める方法も豊富。攻めてくるのか?逃げ回りのか?逃げと見せかけての奇襲か?相手がどう動くかを読んで立ち回るというのが乱闘アクションの醍醐味といえる。

筆者は対戦格闘アクションから入った人間なので、しばらくはこうした乱闘アクションの楽しさがわからずにいた。なかなか攻撃が当たらず、読み合いが楽しくない…。そう感じていたのだ。しかし、そもそも魅力の質が違うと気づき、移動を主体として楽しむよう意識を切り替えたところ一気におもしろさが増した。なので、対戦格闘アクションは好きだけど、乱闘アクションはちょっと…という人はこの点を意識するのがオススメだ。

こうした乱闘アクションの魅力が、本作ではしっかり再現されている。登場キャラクターの繰り出す技は、基本的に攻撃能力だけでなく何らかの移動能力を備えており、攻めに使うことも逃げに使うことも可能。各キャラクターの持つ個性豊かなスキルを使い、上手く立ち回って勝利できた時の快感は、たまらないものがある。

ちなみに、個人的なお気に入りキャラクターは、デフォルトキャラという主人公っぽいポジションにいるシビ。リーチの長い下段や使い勝手のいい復帰技、飛び道具んだおと技のバランスがいい上、動きが素早い。ただ、これは強いと感じたのが、2体目に獲得できるミッコだ。ミッコは動きがゆったりしているため相手をほんろうするような動きは難しいが、空中でもゆったりとしたうごきなのでふっとばされた時の復帰が行いやすい。シビが難しいと感じている人はぜひミッコを試してみてほしい。

本格的なアクションと駆け引きをお手軽に体験

ここまで触れてきた通り、本作には多彩なアクションと「位置」をめぐる本格的な駆け引きが盛り込まれている。タッチパネル操作はお手軽感があるものの、ゲームシステムそのものはeスポーツのようにプレイヤースキルを問う骨太な乱闘アクションだ。ただ、完全にストイックな方向へ振り切っているわけではない。気軽にプレイできる要素が用意されている。「育成」だ。

本作のキャラクターたちには「レベル」が設定されており、RPGのような育成が可能。レベルをアップすれば攻撃や防御にバフがかかる上、装備アイテムである「ステッカー」のスロットが増えていく。なので、必ずしもプレイヤースキルだけで勝敗が決するわけではない。プレイヤースキルに差があったとしても、ある程度はレベルによって埋めることが可能だ。

本作のような乱闘アクションへ育成要素が盛り込まれるのは、人によって意見の分かれる部分だと思う。筆者としては、本作の育成要素は「アリ」だと感じた。確かに、対戦ゲームはプレイヤースキルによって決着がつくから面白い。そうは思うのだが、かといって強いプレイヤーに負け続けるのはつまらない。特にスマートフォンゲームは隙間時間のストレス解消のためプレイすることも多いので、負けてばっかりというのはさすがにゲンナリする…。なので本作が、育成という要素によって「勝利への希望」を用意してくれている点は大いに評価したい。

多彩なアクション、本格的な駆け引き、そして育成によるとっつきやすさ。スマートフォンでプレイするという前提を踏まえると、本作はこの3点をバランスよく備えた乱闘アクションだと思う。ポップな3Dビジュアルのクオリティも高いので、対戦アクションのファンであれば、まずは触ってみてほしい。

フラッシュパーティー

XD

PCダウンロード

  • 発売日:2023年1月10日
  • Steam

フラッシュパーティー

XD

iOSアプリiOS

  • 配信日:2022年2月17日
  • 価格:基本無料
  • 先行サービス

フラッシュパーティー

XD

AndroidアプリAndroid

  • 配信日:2023年1月10日
  • 価格:基本無料

    ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

    コメントを投稿する

    この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

    フラッシュパーティー公式サイト
    関連ワード
  • アプリレビュー