バンダイナムコエンターテインメントは、2023年3月11日・12日に武蔵野の森 総合スポーツプラザ メインアリーナにて「THE IDOLM@STER SideM PASSIONABLE READING SHOW ―超常事変~対立スル正義~―」を開催した。ここでは3月12日のDAY2公演についてレポートする。

DAY2出演者

寺島拓篤さん(天ヶ瀬冬馬役)
土岐隼一さん(都築圭役)
高塚智人さん(渡辺みのり役)
菊池勇成さん(蒼井悠介役)
濱健人さん(木村龍役)
中田祐矢さん(清澄九郎役)
千葉翔也さん(秋山隼人役)
永塚拓馬さん(冬美旬役)
野上翔さん(伊瀬谷四季役)
益山武明さん(紅井朱雀役)
狩野翔さん(神谷幸広役)
天﨑滉平さん(東雲荘一郎役)
古川慎さん(アスラン=BBII世役)
矢野奨吾さん(岡村直央役)
榎木淳弥さん(舞田類役)
中島ヨシキさん(山下次郎役)
寺島惇太さん(大河タケル役)
小松昌平さん(牙崎漣役)
浦尾岳大さん(兜大吾役)
汐谷文康さん(北村想楽役)
大塚剛央さん(眉見鋭心役)

本イベントは、315プロダクションのアイドルが映画やドラマなど、さまざまなお仕事に挑む姿を描く新感覚の朗読劇ステージとして展開。今回はソーシャルゲーム版「アイドルマスター SideM」でHigh×Jokerが出演した映画「超常学園~覚醒スル切札~」の続編となる「超常事変~対立スル正義~」が決定し、役作りやレッスンに励む日常パートと、役を演じる映画撮影本番の映画本編パートを朗読劇で描いていく。

なお、本ライブは現地での有観客に加えて「ASOBISTAGE」での配信も行われている。アーカイブ配信はDA1/DAY2共通で3月13日(月)18時~3月20日(月)23時59分(購入は3月20日(月)12時)まで行われる予定だ。今回はキービジュアルを使用したデジタルポスター(2種)が付属する豪華配信チケットも用意されていて、「超パッショナブル配信セット」または各種「グレードアップチケット」を購入するとアーカイブから「スイッチング映像」のほか「全景定点映像」「映画本編モニター映像」のカメラアングルを追加で楽しめる。イベントに参加したプロデューサーも、リアルタイムに視聴できなかったプロデューサーもぜひ利用しよう。

映画撮影も折り返し!さらに気合いが入った日常パート

前日に続き、まずはステージへ劇中の衣装をまとったアイドルたちが登場。再びオープニングから炎も巻き上げつつ、前編のあらすじを振り返りながら日常パートからスタートする。

撮影も折り返しに入り、レッスンスタジオには多くのアイドルが集まっていた。トレーニングを重ねたことで体力もついて撮影は順調に進み、前編で活躍したアイドルたちへの称賛のほか、超能力の演出やストーリーの見どころなどで盛り上がる。そんなアイドルたちと共に齋藤孝司社長と山村賢、プロデューサーは「パッション!!」と気合いを入れていく。

演技レッスンが一段落したところで、休憩に入るアイドルたち。みのりは自身の演じる叶納望海にやりがいを感じ、どんどん演じるキャラクターを好きになっていくと話す。アクションの練習に励むタケルと朱雀を見て血が騒ぐ部分もあったようだが、龍の不運もスマートにフォロー。色々な経歴がある人間がいるからこそ、互いにサポートできると励まし合う。

ここで、鷹城恭二と姫野かのんから電話が。連想ゲームをやっていたという話から、この場にいるアイドルたちも挑戦することに。お題の「おさらいもかねて超常事変」と「ユニットメンバーの好きなところ」のうち、会場のプロデューサーが選んだ後者でゲームをスタート。アイドルたちは、それぞれのユニットへの親愛や信頼をこめたコメントを続けていく。

会場のプロデューサーへゆっくり説明していたところ選択のカウントダウンが始まってしまったり、手拍子がうまく合わなかったりするハプニングがあったものの土岐さんが機転を利かせてスムーズに進行。榎木さんがビデオ通話の収録コメントにも思いっきり相槌を入れ、笑いを誘う場面もあった。

マッドサイエンティストの成変研太を演じる次郎には、直央が実際の演技も含めてアドバイス。隼人と旬も演技を絶賛するが、直央も前作の雰囲気や難解な言葉を教えてもらったと礼を述べる。前作ではあまり触れられなかった学園側の人々もさまざまな理由を抱えていることが明かされ、より繊細な演技が要求されるだろう語り合うアイドルたち。道に迷った神谷を連れた荘一郎とアスランがレッスン場を訪れ、軽食やスイーツ、紅茶の差し入れに大喜びしていると、事務所にいた涼、キリオ、クリスからも合流の電話が入り、レッスン場はますます賑やかになっていく。

バトルシーンをより高めるため、漣や大吾が披露したキレのある超能力アクションを参考にしあうアイドルたち。想楽はよりアクションの完成度を高めるため、漣に稽古をつけてほしいと頼み込む。取り付く島もなく突き放す漣だったが、冬馬たちが上手くおだててアドバイスの約束を取り付けたのは、日ごろのコミュニケーションがなせる業だろうか。

プロデューサーの登場に合わせて、せっかくだから面白い準備運動がしたいと四季が提案。ペンライトの振り方で選ばれたのは「みなさんゲーム」での準備運動で、これは「みなさん」と言われた時だけ行動するというルールとなる。悠介が主導して行ったところ、ひょんな流れでもふもふえんのような可愛いポーズやかっこいいポーズで盛り上がるのだった。

ぶつかり合う正義の結末は――緊迫の映画本編パート

映画の公開を記念したマナームービーなどを経て、いよいよ「超常事変~対立スル正義~」後編が開幕。無能力者だった黒鵜真易(九郎)、真我利捻示(想楽)、幸喜新(神谷)と、与えられたダメージを倍にして返す「矛掟件反射【バウンドオーバードライブ】」をもつ佳枝篠楽玖(類)は互いに戦い、超能力疑似発生装置の実験データを積み重ねていく。

前編で起きた騒動により、学園暗部も生徒会などにさまざまな影響が出ていた。叶納望海(みのり)は超能力者によって家族を失った過去があり、だからこそ能力者と無能力者が平等に生きられる世界を目指すと語る。無能力者の幼馴染がいる剣宮当流(大吾)や幸喜新(神谷)はその理念に共感するが、真我利捻示(想楽)や道家野摸之未(キリオ)は内心では信用しておらず、身内が関わった超能力者による事件で負い目を感じている黒鵜真易(九郎)は迷っていた。

公安チームも騒動で複数人が入院することになり、治癒能力を高める植下癒宇(薫)がサポートに回る。周囲が轟雷斗(漣)の強力であるがゆえに能力の反動を心配していたところ、鈴重零司(旬)と厚木獅子雄(隼人)が調査から帰還。すでにデータは破棄されていたが、残留思念を読み取れる思聞残(輝)なら手がかりを掴めるかもしれないと希望を託す。

表向きは平和を保つ学園を前に、公安に協力する無能力者の運画零(龍)、固井堅輔(鋭心)らは、御田真練(百々人)の裏切りへのショックを隠せずにいた。一方、意志位強矢(直央)、速風走汰(悠介)、轟雷斗(漣)の3人は、生徒会室の調査を命じられる。轟雷斗(漣)は、今なお学園暗部と関わっていた友人を気に掛ける意志位強矢(直央)へ試すような厳しい言葉を投げかけるが「友達だから心配だし、助けたい」と迷わず言い放つ。

超能力者に憧れていた両親に捨てられ、得られた家族も失った叶納望海(みのり)。彼の真の願いは超能力者への抑止力となる戦闘マシンの開発だけではなく、無能力者による超能力者の支配だった。できそこないだと親から見捨てられた御田真練(百々人)は、そんな自分を頼ってくれた叶納望海(みのり)に傾倒し、どんなことでもすると誓う。

しかし叶納望海(みのり)の旧知である縁波繁(北斗)、研究者の暗武深影(雨彦)は学園から手を引き、星月光(冬馬)もまた公安へ情報を流していた。2人を無事に逃がすべく星月光(冬馬)は追っ手を食い止め、黒鵜真易(九郎)へ「誰かを傷つけるやり方を、正しいとは思えない」と率直な想いをぶつける。

ここ最近の出来事に大きな不安を隠せずにいる無能力者のセオ(アスラン)へ、用心深御(荘一郎)は無能力者なのになぜ公安へ協力したのかと問いかける。同じ無能力者の前駄転羽太(涼)も自分にできることがあると信じてここに立っていると話し、友人のため決意した2人を前にセオ(アスラン)も逃げずに頑張ると誓い合う。

対能力者用無人戦闘マシンが街への襲撃を予定していることが判明し、公安には厚木獅子雄(隼人)ら能力者や協力者が集合していた。学園暗部を裏切った星月光(冬馬)は理由を聞かれると、無能力者への想いには共感するが、誰かを傷つけるのは違うと断言。速風光楓(享介)の負傷の負い目もあり、なかなか素直になれずにいた轟雷斗(漣)は、速風走汰(悠介)へかつて自分を気にかけてくれていた拝田丞(四季)が突然行方不明になり、後に知った事件を追って公安に入ったと事情を明かす。姿を消していた拝田丞(四季)は、どこからかこの状況を見守っていた。

戦闘マシンを破壊するため前線に出た土門作真(タケル)、火野瀬紅炎(朱雀)は不利な状況下でも諦めずに戦いを続けていたが、幸喜新(神谷)、黒鵜真易(九郎)が現れて窮地に。避難誘導を行っていたセオ(アスラン)たちへ危機が迫る中、意志位強矢(直央)の能力で運画零(龍)は逃げ遅れた子どもを救出。厚木獅子雄(隼人)や鈴重零司(旬)が駆けつけるものの、すでに消耗したうえ複数の能力を操る相手に苦戦を強いられる。

拠点へ潜入していた轟雷斗(漣)、速風走汰(悠介)、星月光(冬馬)の前には、真我利捻示(想楽)、剣宮当流(大吾)、佳枝篠楽玖(類)が立ちふさがる。相手の連携や挑発で危機に陥る公安チームへ、さらに追い打ちをかけるように井戸動汐(翔太)がマシンを率いて登場。絶体絶命のピンチを救ったのは、これまで学園暗部をひとり探っていた拝田丞(四季)だった。

研究所の最深部へたどり着く轟雷斗(漣)へ、居場所を破壊された憎悪をぶつけながら御田真練(百々人)が襲い掛かる。轟雷斗(漣)は「自分の価値は自分で決めろ」とぶつかり合い、その余波で研究所も崩壊を始める。すべてを失った叶納望海(みのり)の激昂に対し、超能力者と無能力者が手を取り合う未来を信じていると伝える思聞残(輝)。多くの傷跡を残しながらも、学園や公安は新たな一歩を踏み出していくのだった。

こうして、さまざまな正義が織りなした「超常事変~対立スル正義~」の映画本編は終了。クランクアップの様子を描いたイラストも公開され、さらに前日とは異なる構成で公安チームが「幻想のUtopia」、学園チームが「安寧のDystopia」をプロデューサーへ届ける。物語のキーマンによるソロや、立場によって微妙に変わる振付にも注目だ。

公安/学園に分かれたチーム別のトークでは、完結を迎えた物語や演じたキャラクターへの感想で大いに盛り上がる。朗読劇のチームを新たに立てるのではなくライブチームが手掛けたことも明かされ、衣装の着こなし方での苦労話も。お互いに演技を参考にしたと話す榎木さん&狩野さんは、最後の挨拶で自分の名前をプロデューサーに呼んでもらおうとしたことまで被る仲の良さを見せていた。

イベント内では3月15日に「アイドルマスター SideM サイコーの日生配信!2023」の配信や「THE IDOLM@STER SideM 7th STAGE ~GROW & GLOW~」LIVE Blu-rayの発売、さらに10月28日・29日にはKアリーナ横浜で「THE IDOLM@STER SideM 8th STAGE」が開催決定という嬉しいお知らせも。詳細については今後の続報をお楽しみに。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連ワード
  • 取材
  • エンタメ