LiTMUSが2023年6月6日にリリース予定のiOS/Android向けアプリ「かみながしじま ~輪廻の巫女~」。配信に先駆けて、本作の先行プレイ会がメディア向けに開催された。
本作は、ヒルコ(カミ)と少女たち(ヒト)に分かれて戦う非対称型オンラインホラーアクションゲーム。UUUM専属クリエイター・はじめしゃちょーが企画部長として、ゲームタイトルの企画に初めて参加する作品となっている。
先行プレイ会では、カミとヒトのチュートリアルやオンラインでのプレイが行えた他、ガチャやキャラクタースキンなどのゲーム内要素、各キャラクターのストーリーも確認できたので、そちらの模様もお届けしていく。
カミとヒトでのゲームの流れをチュートリアルでチェック
ゲームを起動すると、さっそくヒト側のチュートリアルがスタート。ヒトは4人1チームとなり、島の中にある結界を解除し、脱出するのが目的となる。キャラクターを動かしてみて最初に感じたのが、マップの大きさ。結界自体も7つと多く用意されており、広大な島を舞台にしての非対称型バトルというのは本作ならではのポイントだ。
とはいえマップが広いと、結界の場所はもちろん、どこに何があるのかを理解するまで大変だと思うかもしれない。ただ、本作では結界のある場所は上空を見れば一目瞭然となっており、赤い光を放つ柱の場所に結界とその解除装置が存在する。解除済みの結界は青色に変化し、分かりやすく表示される。
結界をすべて解除した後に現れる脱出口は、存在する場所がアイコンで表示されることに加えて、方向や距離も分かるようになっているので安心だ。
しかし、島の中には獰猛な動物たちに加えて、カミと呼ばれるものも存在し、ヒト側の脱出を妨害してくる。敵からの攻撃を受けるとHPが減っていき、0になってしまうと瀕死状態になってしまう。見つからないように隠れたり、しゃがみながらの移動で、何とかその場を切り抜けたとしても、いずれは絶体絶命の場面に直面してしまうだろう。
そのような時に、敵に対して対抗できるのも本作の特徴だ。島の各所に置かれた段ボールからはアイテムに加えて、銃や刀といった武器が出現する。これらを装備すれば、襲い掛かってくる動物にダメージを与えて、撃退させることも可能だ。
銃を使用した攻撃は、対象を照準に収めれば勝手に攻撃してくれるオート射撃の仕様となっているのでエイムに自信がないという人も安心してほしい。ただ、島の中で銃は入手できても、銃弾を入手することはできない。一例を除き、最初から装填されている弾を打ち切ったらそれで終わり、という状態になってしまうので、ある程度使用する場面は考えた方がよさそうだ。
また、各キャラクターにはタイプ、スキル、固有能力が備わっている。タイプに関しては、初心者向けの“オールラウンダー”、戦闘を得意とする“アタッカー”、結界解除に優れた“エンジニア”、索敵やサポートが得意な“スカウト”、仲間を回復する手段を持つ“メディック”が存在する。
同じタイプであっても、キャラクターによって持っているスキルと固有能力は異なるので、いろいろなキャラクターでプレイしながら、自分のお気に入りのキャラを探してみてほしい。
一方のカミ側は、ヒトたちの行動を妨害し、島から脱出させないことを目的としている。カミは上空を自由に移動できる上に、その姿をヒトから見られることもないが、攻撃を加えることはできない。
そのため、オオカミ、イノシシ、カラスといった島に存在する動物に“憑依”して攻撃していくことになる。ある程度攻撃を加えていき、HPを削りきればヒトを瀕死状態にできる。ただ、憑依状態も一定時間経過すると、強制的に解除されてしまうので、残り時間に注意して立ち回ることが必要となる。
動物に憑依するほかにも、島の中に存在するヒトに“擬態”することも可能。その姿で仲間の回復や結界を解除しているヒトに近づき、後ろから攻撃すればあっという間に倒せる。不用意に攻撃態勢をとったり、不自然な行動をしてしまうと、ばれてしまう可能性もあるので、一瞬のスキをついて素早く行うのがオススメだ。
またヒトを倒す、憑依した動物が死ぬ、結界を解除されるといったことが起きると、“顕現ゲージ”と呼ばれるものが増加していき、溜まりきると“顕現体”としてマップに出現することができる。時間制限はなく、体力も非常に多いため撃退される心配もほぼない。条件的にはバトルの終盤からの出番が多くなり、カミ側の一発逆転要素としての役割もある。
なお、ヒト側にも“秘宝”と呼ばれる一発逆転が狙える要素が存在。生存者が1人になった場合、秘宝がマップ上に出現。結界解除か進んでいなくても、これを入手すれば脱出可能となる。しかし、秘宝を入手すると、カミから常に位置を捕捉される状態となるので注意しよう。
ヒト側でオンラインでのバトルに挑戦!
一通りの操作方法やゲームの流れを理解したところで、実際にオンラインでのバトルに挑戦。筆者はヒト側でプレイし、アタッカーの岳見・エレイン・紗良(CV:南條愛乃)、エンジニアの八意胡桃(CV:村川梨衣)を使用したので、そちらの2キャラのプレイフィールもお届けしていく。
ちなみに、オンラインでのプレイ時はヒト側での同一キャラクター使用不可などのルールはなく、全員が好きなキャラを使用できるものとなっているので安心してほしい。
岳見・エレイン・紗良は、動物との戦闘を得意とするアタッカータイプのキャラクターのため、いち早く銃などの武器を入手したいところ。とはいえ、銃を入手しても装填されている弾を打ち切ってしまったら、役に立たないのではと思うかもしれない。
ただ銃の説明をしたときに、“一例を除き”と記載したのを覚えているだろうか? その対象となるのが、今回使用した岳見・エレイン・紗良だ。彼女のスキルは“無限リロード”(自分が装備している銃の残数を最大にする)となっており、戦闘が得意なアタッカーにふさわしい強力なものとなっている。
本キャラクターを使用した一戦目は、序盤で銃を入手できたということもあり、スキルを最大限に活用。動物たちを蹴散らしつつ、解除を進めて、無事脱出することができた。
二戦目は少しトリッキーなキャラクターである八意胡桃を使用していくことに。結界解除に長けたエンジニアであるが、その真骨頂は単独での行動。周囲に味方がいない場合、解除速度がアップすることに加えて、HPが50%以下だとさらに解除速度が上昇する固有能力を持つ彼女。使いこなせればかなりの戦力になるが、その特徴的なスキルや能力のため、キャラ自体の難易度も群を抜いて高いものとなっている。
実際に使用した際も、序盤は一人で立ち回り結界の解除を進めて行ったが、単独行動ゆえにカミの標的にされる場面も多く、憑依した動物に何度も追いかけられていた。何とか逃げ切ったものの、最終的には“顕現体”となって現れたカミになすすべなく敗北してしまった。
ゲームの勝敗としては、全員もしくは3人のヒトが倒されてしまうとカミの勝ち、2人のヒトが脱出できれば引き分け、3人もしくは4人脱出できればヒトの勝ちとなる。そのため、1戦目は脱出できたので勝利したつもりだったが引き分け、2戦目は完全に敗北という形となった。
ゲーム内要素、各キャラのストーリーもチェック
本作はオンラインでの1vs4の非対称型バトルがメインとなるが、その他にもカミとヒトの育成要素も用意されている。
それぞれのキャラクターを使用してバトルを繰り返すことで、熟練度が溜まっていき、レベルアップしていく。レベルアップするたびにポイントを獲得でき、そのポイントを使用することで“特殊能力ツリー”を進められる。
特殊能力ツリーでは、新たな能力の獲得に加えて、キャラクターのパラメーターやスキルを強化できる。一キャラの特殊能力ツリーで獲得した能力は他キャラクターにも装備可能。キャラクターの長所を乗り伸ばしたり、短所を補っていくなどプレイヤーの好みに合わせたビルドが可能となっている。
また、キャラクター詳細画面には“記憶再生”という欄が存在し、各キャラクターにまつわるストーリーを鑑賞可能。先行プレイ内では各キャラの2話までを確認し、各々が島内で何を行っているのかを見ることができた。
この後のストーリーで、なぜ彼女たちは島に連れてこられたのか、島やカミたちにまつわる謎の数々が明らかになっていくのはもちろん、他キャラクターのとの絡みなどにも期待したい。
さらに、それぞれキャラクターにはアバターが用意。ホラーに寄せたものから、ポップで可愛いものなど幅広く用意されている。アバターはガチャから排出されるほか、ショップからも購入できる。
なお、ガチャにはアバター以外にもバトルで使用できるアイテムがラインナップされているので、積極的に回していきたい。
筆者自身、非対称型の対戦ゲームは何タイトルかプレイしてきたが、その中でも本作はカジュアルに楽しめるものとなっていると感じた。結界・脱出口のわかりやすさに加えて、結界解除中に他の要素が発生しないという点は、非対称型ゲームを初めてプレイする人にとってもプレイしやすいポイント。銃のオート射撃も、FPS/TPSといったゲームをやったことがないプレイヤーの不安要素が取り除かれている。
また、バトル以外の見どころとして用意された各キャラクターのストーリーも、一度見てしまうと続きはどうなるのか!? と気になってしまうだろう。先々の話を見るためには、各キャラクターのレベルを挙げなければならないが、ストーリーを見たいというモチベーションをもってバトルに挑むことができる。
キャラごとによって分かれたタイプやスキル、固有能力、それらを元に設定されたキャラごとの難易度の違いは、他のゲームで腕を磨いてきたプレイヤーたちの腕の見せ所でもある。難易度の高いキャラを使用して、他のメンバーとともに脱出を目指してほしい。
「かみながしじま ~輪廻の巫女~」は6月6日にiOS/Androidで配信予定だ。公式サイトなどでは事前登録も受付中なので、気になる人はチェックしてみてほしい。