ソニー・インタラクティブエンタテインメントより2023年10月20日に発売されるPS5用ソフト「Marvel’s Spider-Man 2」の先行プレイレポートをお届けする。

目次
  1. 空中を滑空する“ウェブ・ウィング”などの新アクションで移動がより爽快に!
  2. パリィやアビリティで深みを増したバトルアクション
  3. プレイ動画

※ソニー・インタラクティブエンタテインメントから商品の提供を受けています。

「Marvel's Spider-Man」シリーズは、スパイダーマンになりきった爽快アクションや壮大なストーリーを楽しめるオープンワールドアクションアドベンチャー。シリーズ最初の作品である「Marvel's Spider-Man」では、スパイダーマンことピーター・パーカーが活躍するヒロイックな物語、続編となる「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」では、ヒーローを志す若者のマイルズ・モラレスが、もう1人のスパイダーマンとなっていくオリジンが描かれた。

本作「Marvel's Spider-Man 2」の舞台は、「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」から9ヵ月後。大人の生活とヒーロー業の間で揺れるピーター、大きな苦難を乗り越え成長中のマイルズは、2人のスパイダーマンとして街の平和を守りながら、クレイヴン・ザ・ハンターやヴェノムをはじめとしたスーパーヴィランたちが引き起こす新たな事件に巻き込まれていく。

なお本稿の内容は、バランスの良い難易度で楽しみたいプレイヤー向けのチャレンジ・レベル“AMAZING”でのプレイをもとにしており、ロゴの入っていないスクリーンショットはグラフィックモード“忠実度重視”のものとなる。また、本作および「Marvel's Spider-Man」「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」のネタバレにあたる部分も多少含まれるので、注意して欲しい。

空中を滑空する“ウェブ・ウィング”などの新アクションで移動がより爽快に!

本シリーズを語る上で外せないのが、広大なマップを駆け巡る移動アクション。オープンワールドゲームにおいてマンネリになりがちな移動が、スパイダーマンの代名詞である爽快なウェブ・スイング(以下、スイング)によって唯一無二の遊びへと昇華されているのは、シリーズ全体の魅力と言えるだろう。

今作では、そんな移動アクションがさらに進化。空中で△ボタンを押すと展開可能な“ウェブ・ウィング”による滑空が可能になったことによって、特に横軸の移動がすこぶる快適になっている。

ウェブ・ウィングの展開中は、スティックで方向の微調整ができるほか、〇ボタンでローリングによる回避、×ボタンのウェブ・ジップで加速しつつ高度を保つことが可能。加えて、空中にあるリングを通ってスピードを上げたり、上昇気流に乗って一気に空へ舞い上がったりと、想定していたよりも融通が利くというのが率直な印象だ。

「そんなに便利なら、スイングを使う機会が無くなるのでは?」とお思いの人もいるだろう。筆者も最初はそう思っていたのだが、しばらくマップを移動していると、ウェブ・ウィングとスイングの両方を満遍なく使っていることが分かる。

というのも、ウェブ・ウィングは展開し続けていると、徐々に高度やスピードが落ちていくのだ。前述の通り調整する方法はあるものの、あくまで一時的なもの。永遠にトップスピードで飛行し続けられる訳ではなく、小回りの利くスイングと上手く組み合わせることで、効率よくスタイリッシュに移動できるつくりになっている。

ウェブ・ウィングは、水上などのスイングしづらい場所で特に重宝する。

新しい移動アクションはウェブ・ウィングだけではない。地上でL2+×ボタンを押し続けて離すと、左右にウェブを引っ掛けて勢いよく飛び出す“スリングショット・ランチャー”、スピードを上げてスイングをし、そのまま一回転してさらにスピードを増す“ループ・デ・ループ”など、さまざまなアクションが追加されており、自由度が増している。

また本作では、マップの広さも約2倍になっており、新アクションを駆使して高速で飛び回っても、窮屈さは全く感じなかった。

移動の楽しさに磨きがかかった本作。正直なところ、これらを体感した時点でかなり満足だったのだが、本作には“ファストトラベル”というさらなるサプライズも控えていた。

ファストトラベルは通常、何らかのランドマークなど、マップに点在する特定の場所へ瞬時に移動できるシステムだ。本シリーズでも、前作までは警察署や地下鉄の駅などの施設にジャンプできる形式だった。

しかし今作のファストトラベルは、エリアごとに設定されており、一度解放すれば、何とそのエリアの好きな場所へ瞬時に移動できる。多少の位置補正はかかり、完全に自由という訳ではないのだが、マップからカーソルを合わせた地点の近くへシームレスにジャンプするのは衝撃の体験だった。

なお、ファストトラベルの解放には、そのエリアの“進行度”を上げる必要がある。進行度はミッションや収集物などを集めることで徐々に上がっていくが、ファストトラベル解放にそれほど厳しい条件が設定されている訳ではなく、比較的すぐに体験できるのも嬉しいポイントだ。

もちろん、移動した先にはさまざまな遊びも用意されている。ストーリー付きのものも多いため、ここでは軽く触れるにとどめるが、特殊な条件下でのバトルに挑戦する“ミステリウム”や、ウェブ・ウィングの操作スキルが試される“謎の獲物”、時にはスーツを脱ぎ、ピーターやマイルズとして挑戦するものなど、多彩なミッションが用意されている。街を飛び回りながら、こちらもじっくり堪能しよう。

また、マップ上には装備のパーツが入った箱や、謎の信号を発するスパイダー・ボットなど、収集アイテムが落ちていることも。ミッションなどで入手できるトークンやパーツを集めると、スーツやスタイルの解放に加え、基礎能力等を上げるスーツテックやガジェットなどの強化も可能だ。

スーツのスタイルは、特定のものを除き4種類ずつ用意されており、カラーがガラリと変わる。前作同様フォトモードも実装されているので、色々なスーツで観光を楽しむのも遊び方の1つだ。

2人のスパイダーマンが活躍する本作では、隣人アプリを開けば、特定の場合を除き、ピーターとマイルズを自由に切り替え可能。移動アクションに関しては共通となっているが、モーションやトリック、ジョークの数々などは、2人の違いが感じられるポイントとなっているので、気分に合わせて切り替え、街のパトロールをするのも良いだろう。

R3ボタンで周囲をスキャンすることで、付近のアクティビティも確認できる。

パリィやアビリティで深みを増したバトルアクション

バトルでは、新たなガジェットのほか、新要素として“パリィ”やクールタイム式の“アビリティ”が登場。ヒット&アウェイが主だった前作までの戦闘と比べて、より深みが増した印象だ。

敵もまた進化しており、回避不能でパリィが有効な攻撃、逆にパリィ不能で回避する必要がある攻撃など、状況に合わせた判断力が試される。回避不能・パリィ不能の攻撃は、それぞれスパイダー・センスの色によって判別可能となっているので、敵のモーションを細かく観察しなくても直感的に発動可能だ。

ピーターとマイルズは、それぞれの持ち味を存分に活かせるアビリティも習得していく。ピーターのアビリティは、スパイダー・アームやシンビオートを使った力強いアクションが特徴。敵を引き寄せたり打ち上げたりと、単体での使用だけでなく、ガジェットなどと組み合わせることで真価を発揮するものも用意されている。

また、ストーリーを進めるとサージ・モードという状態へ移行できるようになり、一定時間フルパワーで暴れまわることも。攻守の緩急をつけながら、スマートかつパワフルに敵を倒そう。

マイルズの固有アビリティは、「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」に登場したヴェノムパワーに加え、強力なエボルヴ・ヴェノムを使うものも登場。離れた敵へ瞬時に近づいて攻撃したり、多数の敵を電撃に巻き込んだりと、スピーディでテクニカルなアクションを駆使して、強気に立ち回れる。

また、地味に大きな変更点と感じたのが、敵に大ダメージを与えるフィニッシュ・ムーブの発動や回復に使うフォーカスゲージの仕様だ。前作までは、フォーカスゲージを1ゲージ溜めきらずとも回復に使用できていたが、本作ではフィニッシュ・ムーブと同様、1ゲージ溜めきることで大きく回復できるようになっている。

フォーカスゲージを少しずつ溜めながらチビチビ回復をする戦法は使えず、たとえ有利な時でも、ゲージをフィニッシュ・ムーブに使うか回復にとっておくか、選択が求められる。

深みを増したバトルシステム。前作までの難易度AMAZINGと比較すると、正直少しだけ難しくなっていると感じた。しかしながら、本作では前作以上の豊富な設定項目やアクセシビリティが用意されており、難易度の変更だけでなく、敵が与えるダメージ量のみを減らしたり、回避・パリィの受付時間を長くしたり、ボイスやBGMはそのままにゲームスピード全体をスローにすることも可能。設定面でのフォローアップが盤石なので、詰まってしまうようなことは無いはずだ。

また、パリィといった基本的なアクションやガジェットはピーターとマイルズで共通となっており、操作キャラクターを交代しても混乱することは無い。全てを使いこなすとなるとなかなか忙しいが、基礎的な動きは2人の操作を通して経験を積み、着実に腕を上げられるだろう。

今作では、シリーズおなじみのステルスアクションも進化。ウェブ・ストライク・フィニッシュやハング・フィニッシュといった基本要素はそのままに、新たに“ウェブ・ライン”というアクションが登場している。

ウェブ・ラインは、敵に見つかっていない時に、現在いる場所と建物などの間にウェブの足場を張るというもの。上限はあるものの、複数張ることも可能で、敵の頭上など良い位置に足場が無い場合にとても便利なアクションとなっている。

そして何より、とてもクモっぽいアクションだ……!

ピーターとマイルズの能力は、スーツテックやガジェットに加え、ツリー形式の“スキル”で強化していく。スキルツリーはピーター、マイルズ、共通の3種あり、それぞれスキルポイントを消費して進める形だ。スキルは、新たな移動アクションを習得するものや、アビリティの攻撃範囲を広げるものなどさまざま。パリィが成功した際の恩恵を増やすなど、ツリーの進め方によって強化の方向性も変えられる。

バトルでは、2人のスパイダーマンによる共闘を楽しめる場面も。メインストーリー上はもちろん、街中で犯罪を追っている際に、偶然もう1人のスパイダーマンと遭遇することもあるのだ。共闘では、2人による連携攻撃やフィニッシュ・ムーブ、軽快な掛け合いも聞けるのも嬉しいポイント。

そしてストーリーを進めると、スパイダーマン以外と共闘することも……? 誰が登場するかは、ぜひ本編で確かめて欲しい。

シリーズの魅力である移動アクションだけでなく、さまざまな要素に磨きがかかった本作。メインストーリーでは、ピーターやマイルズがいかにして新たな力を得るかにも注目してほしいのだが、個人的に胸が熱くなったのは、メイやアーロンといった人生の先輩である大人たちの言葉だ。

新たな脅威に直面したとき、周囲の人々に支えられ、力だけでなく精神的にも強くなっていく2人。爽快感あふれるアクションの数々と共に、彼らの再起と成長の物語もぜひ味わって欲しい。

プレイ動画

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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