アトラスとヴァニラウェアが贈るシミュレーションRPG「ユニコーンオーバーロード」のプレイエッセイ。自分の力で攻略したくなるSRPGは、何がそうさせるのか?

目次
  1. 自分で戦わないゲームの、一体何が面白いのか?
  2. テキトーな編成は「理解らせられる」
  3. ググらずコルニア王国を救いたい

2024/5/1 0:40 部隊編成に関する最大人数の記載に誤りがございました。お詫び申し上げるとともに、ここに訂正いたします。

ググらずコルニア王国を救うアレインでいたい――「ユニコーンオーバーロード」プレイエッセイの画像

2024年3月8日に発売された「ユニコーンオーバーロード」にハマっている。当初はササッと記事を書くつもりでプレイし始めたのだが、「記事を書かなきゃなぁ、書かなきゃなぁ」と思いながら、PCではなくNintendo Switchの電源を入れ続ける日々で、ついつい遊んでしまう。発売後に品薄になってお詫びのリリースが出されるのもわかる。

アプリゲーム好きな私が久々にコンシューマーゲームにハマったものだから、ゲームが好きな友人に会うたびに、前のめりでオススメしている。相手は本作のことをフワッと知っていたりタイトルくらいしか知らなかったりすることがあるので、ゲーム内容を説明する。そうすると、途中までは「一体何が面白いのか?」という顔をされることが多い。

自分で戦わないゲームの、一体何が面白いのか?

このゲームを紹介する際、私はこんなふうに話す。

物語は、救国の英雄譚といった王道のファンタジー。亡国の王子・アレインが新生ゼノイラ帝国の圧政に苦しむ人々を救い、コルニア王国復興のために立ち上がる。プレイヤーはアレインとして物語を進めながら仲間を集め、部隊の編成を組み、ステージをクリアしていく。バトルはオートで行われるので、複雑な操作は必要なくて……。

と言ったあたりで、話し相手は前述したように「何が面白いの?」という顔をする。私の説明が稚拙なのはいったんわきに置いて、じゃあ何が面白いのかと改めて考えてみると、これだ。俯瞰視点だ。

ググらずコルニア王国を救うアレインでいたい――「ユニコーンオーバーロード」プレイエッセイの画像

この「神の目を持った軍師」がプレイヤーのポジションだ。自ら編成した部隊を出撃させ、移動・戦闘・アイテム・スキルなどなどの指示を逐一出しながら敵を蹴散らし、ステージをクリアしていく。この”軍師感”が好きな人ならば、一気にのめり込んでいく。……と、ここまで説明すると大体、話し相手も「ああ、なるほど!」と膝を打ってくれる。

「神の目」視点はバトル中だけでなく、移動中も同じ。大陸フェブリス全土を走り回りながら、ドロップアイテムを拾っていくだけでも地味に楽しかったりする。背景となるフェブリスのさまざまな土地や地形の描写が、本当にきれいだからだと思う。ちなみに道中で拾うアイテムは、解放した街を復興させるために必要だ。

ググらずコルニア王国を救うアレインでいたい――「ユニコーンオーバーロード」プレイエッセイの画像

テキトーな編成は「理解らせられる」

このゲームの大きな醍醐味の1つは、最大5人のキャラクターで組む部隊編成だ。本作に敷居の高い部分があるとすればここなのだが、シミュレーションRPG好きにとっては好感度MAXになるところでもある。

本作ではキャラクターごとに兵種が定められており、それぞれ得手不得手が異なったり、相性があったりする。例えばホプリタイは味方をかばって敵の攻撃をガードすることが得意だ。また、弓を操るハンターはグリフォンナイトのように空を飛んでいる敵にめっぽう強い。

こうした特徴をすべて頭に入れるのは、ちょっと時間がかかる。なので最初はタンク役を前にして、あとはアタッカーっぽいキャラを雑に選んでいた。「やっぱりT字型の配置がカッコいいよね」なんつって。

何も考えていなかった頃の編成
何も考えていなかった頃の編成

序盤はそれでもなんとかなる。でも、こういった雑な編成は、相性が悪い敵部隊に当たると一方的にボコボコにされる。このゲームは自軍と敵がエンカウントした段階で勝敗や与え合うダメージが事前にわかるようになっているのだけれど、1人残してあとは壊滅、なんてシミュレーション結果が出ることはままある。

「えっ死ぬんだが???」となることは正直今でもある
「えっ死ぬんだが???」となることは正直今でもある

頼れるのは激つよの育ての親おじいちゃん

まだシステムを十全に理解していないひよっ子アレイン(私)を強力にサポートしてくれたのがジョセフである。彼は旧コルニア王国で起きたヴァルモアの反乱の際、女王・イレニアが命と引き換えに救出したアレインを連れて逃亡。その後、アレインに剣術と軍の指揮を叩き込んだ、アレインにとって育ての親とも言えるおじいちゃんである。

このジョセフがまーとにかく強い。周りはレベル1桁台だった時でも1人だけレベル20だし、仲間の攻撃に反応して追撃するスキル「チェイス」で敵を次々となで切りにしていく。激つよのおじいちゃんなのである。

ググらずコルニア王国を救うアレインでいたい――「ユニコーンオーバーロード」プレイエッセイの画像

相性が悪い敵がいたらジョセフ部隊。ボス戦もジョセフ部隊。敵と戦うためのスタミナが切れても回復するのを待ってジョセフ部隊。まさに獅子奮迅の活躍。三国志で言えば、さながら黄忠だ。

しかし、そんなプレイングをしていた形だけ諸葛孔明のわたしは気づく。もしかして、これだと他の部隊のレベルが上がらない??

軍師、部隊の編成方法を変える

遅まきながら、各キャラクターがおおよそレベル10を超えたあたりで、私は部隊編成を突き詰める重要性に気づいた。いつまでもジョセフに頼るわけにはいかない。

たぶん、このゲームはある程度兵種を固めて部隊を組んだ方が使いやすい。試しに組んだのは、敵の騎馬兵であるナイト部隊に対抗するための、グリフォンナイト部隊だ。

グリフォンナイトは敵部隊1列をなぎ払う攻撃が得意。そのため、1列に並びがちなナイトたちに大ダメージを与えられる。一方で、ハンターには弱いから、弓での攻撃をガードできるレックス(ファイター)を入れよう。

こうしてグリフォンナイト編成ができた。リーダーをグリフォンナイトの誰かにしておけば、バトルフィールドの移動時も地形の影響を受けないので便利だ。おお、しかもやたらと苦労していたナイトをいとも簡単に倒せる! すごい!

ググらずコルニア王国を救うアレインでいたい――「ユニコーンオーバーロード」プレイエッセイの画像
ググらずコルニア王国を救うアレインでいたい――「ユニコーンオーバーロード」プレイエッセイの画像

逆に、ナイトを固めた騎馬兵部隊も作ってみたくなった。というのも、クライブがレベル15で覚えたパッシブスキル「キャバリエール」が、「同列にいる騎馬系の攻撃力を20%上げる」というなかなかに強力なものだったので、これを活かしたかったから。

今まで他の部隊に雑に1人ずつ配置していたホワイトナイトやブラックナイトを招集し、タンク役はひとまずシーフのトラヴィスにしておいた。部隊にもっとキャラを編成できるようになったら、対グリフォンナイト用にハンターを加えてもいいのかもしれない。

ググらずコルニア王国を救うアレインでいたい――「ユニコーンオーバーロード」プレイエッセイの画像

こうしてナイト編成も完成。いざ使ってみると、けっこう強いだけでなく、バトルフィールド上をものすごい速さで駆け回って思わず笑ってしまった。このゲーム、移動の速さは正義である。

フェブリスで捗る推し活

登場するキャラクターたちは美麗なグラフィックと生き生きとしたモーションで描かれるので、大抵のプレイヤーは好きなキャラができる。そのキャラを中心にした部隊を作るのもめちゃめちゃオススメ。ちなみに私の推しはベレンガリアだったのだけれど、あるタイミングで離脱してしまった……。

早く戻ってきて……。
早く戻ってきて……。

ベレンガリアのことはさておき、一定の条件をクリアするとネームドか否かにかかわらず、キャラクターがクラスチェンジすることができる。クラスチェンジといえばこの手のゲームで最もうれしいことのひとつ。スタッツが上がるのはもちろん、見た目やモーションもガラッと変わったりする。あの手この手で推しをどんどん強くしていこう。

ググらずコルニア王国を救うアレインでいたい――「ユニコーンオーバーロード」プレイエッセイの画像
ググらずコルニア王国を救うアレインでいたい――「ユニコーンオーバーロード」プレイエッセイの画像

ググらずコルニア王国を救いたい

「ユニコーンオーバーロード」には本当にいろいろな面白ポイントがあるけれど、こんな具合で、兵種の特徴と相性を考え、アクティブスキルやパッシブスキルの発動条件を設定し、部隊単位でパズルのように戦略を試行錯誤する時間が、私はとても楽しい。

なので、攻略情報をまったく見ずにプレイしたくなる。現に今も、一度もググっていない。

隠し要素があったりすることは小耳に挟んでいるので、いずれはゲーム情報を検索する時は来ると思う。でも、ゲーム然り、他のあらゆること然り、何でも正解を見つけたがってしまうという令和のトレンドを、わざわざこの王道ファンタジー世界に持ち込むこともないか、とも考えている。

「正解」とされる情報が濁流のように流れている今、「ユニコーンオーバーロード」は試行錯誤を繰り返す楽しさを教えてくれるゲームのひとつだ。少なくとも私は、自ら考えてプレイすることで、自分がよりこのゲームを楽しめる気がしている。ひとまずしばらくの間は、ググりながら国を救っていくアレインより、あれこれ考えたり悩んだりしながら民を導くアレインでいよう、と思う。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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